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2019年5月5日付
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星「リュウグウ」の地表に人工的なクレーターを作ることに成功した、と発表した。探査機「はやぶさ2」が上空から確認した。小惑星にクレーターを作ったのは世界で初めて。5月下旬にも着陸して、試料を採ることを目指す。
人工クレーターは4月5日、はやぶさ2から金属の塊を撃ち込んで作られた。撃ち込む前の画像と比べ、クレーターは直径約10メートルと考えられる。クレーターの砂や石を持ち帰ることができれば、太陽系の成り立ちや生命の誕生の手がかりがつかめるかもしれない。
107人が亡くなり、562人がけがをしたJR宝塚線(福知山線)脱線事故から14年がたった。24日夜、兵庫県尼崎市の事故現場で、約600本のろうそくをともして犠牲者を悼み、鉄道の安全を願う「追悼のあかり」があった。
「平成」は契約社員やパートタイマーなど「非正規」として働く人が増え、東京一極集中が強まり、魚離れも進んだ――。総務省は30年間の変化を分析した結果を出した。
非正規の労働者は、1989年の817万人から2018年には約2.6倍の2117万人に増加。働く人の3人に1人が非正規になった。
東京圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)への一極集中も顕著に。1994、95年を除いて転入が転出より多く、その差は2014年以降は5年連続で10万人を超える。
食生活では、2人以上世帯の月当たりの「魚介類」への支出額は、1989年の1万270円から2018年の5870円とほぼ半減。調理済みの総菜や弁当などを持ち帰って食べる、いわゆる「中食」は30年で1.7倍に増えた。
米国のトランプ大統領が、武器貿易条約(ATT)の署名を取り下げると宣言した。来年の大統領選挙に向け、銃規制に反対する全米ライフル協会(NRA)の支持を得るために配慮した。
オバマ前政権は2013年にATTに署名した。批准には連邦議会上院(100人)で3分の2以上の賛成が必要だが、NRAの反対もあり、3分の2以上が賛成する見通しは立たなくなっている。
武器輸出が世界1位の米国が参加しないことで、条約の力が弱まることは避けられない。
武器貿易条約(ATT)
戦車や軍艦、戦闘用の飛行機、ミサイル、銃などの兵器の貿易を規制する条約。不正に取引された武器が、内戦やテロで使われないようにするために、2013年の国連総会で採択された。約100カ国が批准し、日本は14年に批准した。
米国でまたヘイトクライム(憎悪犯罪)とみられる銃乱射事件が起きた。米カリフォルニア州サンディエゴ郊外のパウウェイ市にあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で、19歳の白人の男が銃を乱射。女性1人が死亡し、3人がけがをした。3月にニュージーランドでイスラム教のモスクが標的となった銃乱射事件に影響を受けた、白人至上主義者の犯行とみられる。
ハンガリー・ブダペストで開かれた卓球の世界選手権で女子ダブルス決勝があり、伊藤美誠選手(18)=写真右=と早田ひな選手(18)=同左=ペアが、中国の王曼昱選手・孫穎莎選手ペアと対戦した。2-4で敗れ、銀メダルを獲得した。この種目で日本勢の銀メダルは48年ぶり。
(C)朝日新聞社
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所は、2018年の世界の軍事費が1兆8220億ドル(約203兆円)だったと発表した。米国と中国の軍事費の増加が全体を押し上げていて、統計を始めた1988年以降、最高水準に達した。
上位の米国、中国、サウジアラビア、インド、フランスの5カ国で、世界の軍事費の6割を占める。米国は、オバマ前大統領の時代に国防費を抑えてきたが、米軍の再建を掲げたトランプ大統領になり、2010年以降で初めて増加に転じた。
体重別のクラス分けなし(無差別)で争う男子柔道の全日本選手権が東京・日本武道館で開かれ、2017年世界選手権100キロ級王者のウルフ・アロン選手(23)が初優勝した=写真。最重量級でない選手の優勝は13年の穴井隆将選手以来。
ウルフ選手は、体格で上回る選手たちも倒した。「日本の柔道選手で自分が一番強い。そう証明できる舞台はここしかないから」と話した。
(C)朝日新聞社
水俣病が公式に確認されてから63年を迎え、熊本県水俣市で患者団体主催の慰霊祭が開かれた=写真。
水俣病は、水俣市にあるチッソの工場廃水に含まれていたメチル水銀が原因の公害病。認定患者は2283人。今も1700人以上が熊本県と鹿児島県に、患者の認定を求めている。
(C)朝日新聞社
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。