5日　Ｗ杯日本代表が帰国

西野監督は退任へ

　サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会に出場し、2大会ぶりに16強入りした日本代表が帰国した。成田空港のロビーには青いユニホーム姿のサポーターら約800人が詰めかけ、西にし野の朗あきら監督や選手らを大きな拍手と歓声で迎えた＝写真。
　日本は1次リーグＨ組を1勝1敗1分けで突破し、決勝トーナメントに進出。決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れ、初のベスト8進出は逃した。チームを率いた西野監督は契約が満了になる7月末で退任する。

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5日　世界の絶滅危惧種2万6千超

レッドリスト最新版

　国際自然保護連合（ＩＵＣＮ、本部スイス）が、絶滅の恐れがある動植物を載せた「レッドリスト」の最新版を発表した。世界の9万3577種を調べ、そのうち2万6197種を絶滅危き惧ぐ種しゅとした。絶滅危惧種の数は、昨年12月に公表されたリストよりも376種増加した。
　豪州の爬は虫ちゅう類が、外来種や気候の変化で危機に直面しているという。トカゲの仲間「グラスランドイヤレスドラゴン」は、野生化したネコに食べられて減り、「絶滅危惧2類」から「同1Ｂ類」へと1段階悪化した。

6日　千葉・小3女子殺害　無期懲役

千葉地裁　「卑劣かつ悪質」

　千葉県松まつ戸ど市の市立小学校3年でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん（当時9）が昨年3月に殺害された事件で、殺人などの罪に問われた同小の元保護者会長の被告（47）に対する裁判員裁判の判決が、千葉地方裁判所であった。裁判長は「犯行は卑ひ劣れつかつ悪質」などとして無期懲ちょう役えき（求刑は死刑）を言い渡した。無罪を主張していた弁護側は控こう訴そした。
　リンさんは登校中に車で連れ去られ、2日後に同県我あ孫び子こ市の橋の下で遺体で見つかった。首を絞められたあとがあった。
　判決は被告が犯人であると認定し、「信頼を裏切り、幼い被害者を狙った。反省の態度もない」と厳しく非難した。一方、計画性などについては認めなかった。

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6日　記録的な大雨　各地で被害

「平成30年7月豪雨」死者200人に

　活発な梅雨前線がとどまった影響で、西日本を中心に記録的な大雨が降り、各地で土砂災害や河川の氾はん濫らんが起きた。気象庁は6日から8日にかけて11府県に大雨特別警報を出した。警察庁は12日、今回の豪雨で14府県の200人の死亡を確認したと発表した。広島が91人で最も多く、次いで岡山が58人、愛媛が26人など。
　気象庁は9日、今回の大雨の名称を「平成30年7月豪雨」と決めた。

大雨特別警報
　数十年に一度の降雨量となり、重大な土砂災害や浸水害の恐れがある場合などに、気象庁が発表する。特別警報は大雪や地震、津波、火山の噴火などでも出される。2011年3月の東日本大震災での警報が十分な避難につながらなかった反省をふまえて特別警報が新設され、13年から運用が始まった。

6日　米、対中追加関税を発動

中国も報復　世界経済に影響も

　米国のトランプ政権は、知的財産の侵害を理由に、中国からの輸入品340億ドル（約3.8兆円）分に25％の追加の関税をかける第1弾の制裁を始めた。中国も同日、米国に同じ規模の報復措置を開始した。
　米国は10日、対抗策として総額2千億ドル（約22兆円）分の追加関税措置を発表。対象は農産物や衣類など6031品目で、10％の関税上乗せを検討する。中国側は11日、報復する方針を明らかにした。米中の対立がエスカレートすると、世界経済に深刻な影響をもたらしそうだ。

6日　ふるさと納税　5年連続最高

増加率やや低下　高額返礼品減少

　2017年度に全国の自治体が受け取った「ふるさと納税」の寄付額が前年度より28％多い3653億円となり、5年連続で過去最高を更新した。総務省が発表した。
　全体の寄付額の増加率は、15年度の前年度比4.3倍、16年度の同1.7倍に比べ、17年度は1.3倍とやや低下した。高所得者ほど高額の返礼品がもらえることなどへの批判から、総務省は昨年4月、返礼品の金額を寄付額の3割以内に抑えるよう各自治体に通知。寄付額の3割を超える返礼品を扱う自治体は、昨年8月時点の約840から、今年6月には約330に減少した。

ふるさと納税
　自治体に寄付すると、納める税金（所得税や住民税）が減る制度。2015年に減税対象となる寄付額が約2倍に引き上げられたのをきっかけに、寄付を集めようと、豪華な特産品を返礼品にする自治体が続出した。

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7日　核兵器禁止条約　採択1年

発効の見通しは立たず

　核兵器禁止条約が国連本部で採択されてから1年がたった。発効には50カ国以上の批ひ准じゅん（最終的な確認・同意の手続き）が必要だが、6日までに批准した国はオーストリアやタイ、コスタリカなど11カ国・地域にとどまる。
　北朝鮮の非核化に注目が集まるなか、核兵器を持つ国や、日本などは条約に反対していて、発効の見通しは立っていない。

核兵器禁止条約
　核兵器の使用、開発、実験、保有などを禁止する条約。昨年7月、国連加盟の193カ国のうち122カ国の賛成で採択され、9月から署名が始まった。発効には50カ国以上が署名し、国内手続きを経て批准することが必要。

8日　16歳結城投手、大リーグ挑戦

ロイヤルズとマイナー契約

　この春に大阪府の中学を卒業した結ゆう城き海かい斗と投手（16）＝写真＝が、米大リーグのロイヤルズとマイナー契約を結んだと発表した。日本人選手の大リーグ球団との契約では史上最年少。記者会見では「甲子園よりアメリカで野球をやりたいという思いが強くなりました」と話した。
　身長188センチ、体重73キロで右投げ右打ち。ボールは最速144キロでスライダーやスプリットなどを投げる。昨年夏にシニアリーグ日本代表に選ばれ、米国で開催された国際大会で活躍した。

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8日　北朝鮮非核化への協力強化

日米韓外相会談

　河こう野の太た郎ろう外相、米国のポンペオ国務長官、韓国の康カン京ギョン和ファ外相が東京都内で会談した。北朝鮮の核を含むすべての大量破壊兵器と弾道ミサイルの「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化（ＣＶＩＤ）」の実現に向け、日米韓3カ国の協力を強化していく方針で一致。非核化を実現するため、国連安全保障理事会の決議に基づく制裁を継続することも確認した。

10日　お茶の水女子大、「心は女性」ＯＫ

2020年度から

　戸籍上の性別は男性でも心は女性という「トランスジェンダー」の人について、お茶の水女子大学（東京都文京区）は2020年度から入学を認めることにすると、室むろ伏ふしきみ子こ学長が会見で明らかにした。
　同大学はこれまで、入学資格を「戸籍上の女子」としていた。トランスジェンダーを含む性的少数者への理解が社会に広まりつつあることなどから、2年ほど前から検討を進めてきた。トランスジェンダーの受け入れについて検討している女子大学は複数あり、広まる可能性がある。

10日　タイ洞窟閉じ込め13人全員救出

遭難から18日目

　タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に少年ら13人が大雨で閉じ込められ、救出活動が続いていたが、洞窟に残っていた5人が救助隊のダイバーに救出された。8、9日に8人が脱出していて、遭難から18日目で全員が救出された。
　閉じ込められたのは、多くが同じサッカーチームに所属する11～17歳の少年12人と男性コーチ。洞窟の入り口から5キロ奥にいて、脱出のため雨水がたまった場所は潜って進んだ。

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10日　トーレス選手、サガン鳥栖に入団

元スペイン代表　サッカーＪリーグ

　サッカーＪリーグ1部のサガン鳥と栖す（佐賀）は、元スペイン代表のＦＷフェルナンド・トーレス選手（34）の入団を発表した。4月にスペイン1部のアトレティコ・マドリードを退団していた。
　2010年サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会の優勝メンバー。当時のチームメート、アンドレス・イニエスタ選手（34）も5月、ヴィッセル神戸に入団している。

11日　共謀罪施行から1年　適用ゼロ

「テロ対策に」強行的に成立

　犯罪を計画段階から処罰する「共きょう謀ぼう罪」の考え方を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が、施行から1年を迎えた。与党は昨年の国会で「テロ対策に不可欠」と主張して強行的に成立させたが、この1年間で、この法が適用された事件は0件だった。
　上かみ川かわ陽よう子こ法務相は10日、「重大な事態が幸いにして発生していないからに過ぎない」と述べた。

共謀罪
　犯罪を計画した段階から罰する罪。この考え方を含む改正組織犯罪処罰法が昨年6月に成立し、7月に施行された。以前は犯罪を実行に移した段階で罪に問うのが原則だったが、同法ではテロなど重大な犯罪を「組織的犯罪集団」が計画し、資金を集めるなどの準備を始めた段階で取り締まりの対象になる。

11日　錦織選手、4強入りならず

テニス・ウィンブルドン選手権

　テニス・ウィンブルドン選手権の男子シングルス準々決勝で錦にし織こり圭けい選手（28）は元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手（セルビア）と対戦し、1―3で敗れた。日本男子として85年ぶりの4強入りはならなかった。この種目の日本勢で1995年の松まつ岡おか修しゅう造ぞうさん以来となる自身初の8強入りを果たした。

11日　参院定数6増案、参院通過

今国会で成立の見通し

　「一票の格差」を正すために参議院の議員定数を6増やすことなどを盛り込んだ自民党の公職選挙法改正案は、参議院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決された。野党が反対する中、自民は採決を強行した。22日までの今国会で成立すれば、来年夏の参議院議員選挙から適用される。
　自民案は①選挙区での一票の格差を正すため、埼玉選挙区の定数を2増やす②比例区に、得票数に関係なく優先的に当選できる特定枠を新設。比例区の定数は4増やす――という内容。

一票の格差
　議員1人を当選させるために投票された票の重みが、選挙区ごとに異なること。選挙区ごとに議員定数と有権者の数が異なるために生じる。格差が大きすぎると、「法の下もとの平等」を定めた憲法に違反するといわれる。

11日　クロアチア、初の決勝進出

サッカーＷ杯　15日、仏と対戦

　サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で準決勝の残り1試合があり、クロアチア（世界ランキング20位）が延長の末、イングランド（同12位）を2―1で破り、初の決勝進出を決めた。
　決勝は15日（日本時間16日午前0時）、モスクワ・ルジニキ競技場で行われ、10日の準決勝でベルギー（同3位）を制したフランス（同7位）と対戦する。

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。