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2018年4月8日付
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子力規制委員会は、2047年度まで約30年かけて廃炉を完了するとの日本原子力研究開発機構の計画を認可した。
今年の夏から炉内に残る370体の核燃料を取り出す作業などを始める。ただ、高速増殖炉の廃炉は世界でもほとんど例がなく、計画通りに進めるには課題が多く残る。
米国の大リーグは、2018年シーズンが開幕した。エンゼルスの大谷翔平選手(23)は、アスレチックスとの開幕戦に指名打者で先発出場。初打席に安打を放った。
4月1日のアスレチックス戦は先発登板し、6回3失点の好投で初勝利を挙げた。
3日には本拠地アナハイムでのインディアンス戦に指名打者で先発出場し、初の本塁打を打った=写真。4日のインディアンス戦も指名打者で先発出場し、2試合連続の本塁打を放った。
(C)朝日新聞社
女子教育の重要性を訴えて2012年10月にイスラム武装勢力に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(20)が、故郷のパキスタンに一時帰国した。銃撃後、治療のため英国に渡ったマララさんにとって初の帰国。面談したパキスタンのアバシ首相らに「草の根の活動が世界を変える」と訴えた。
マララさんは14年にノーベル平和賞を受賞し、今は英オックスフォード大学に通っている。
2045年に43道府県で75歳以上の人口が20%を超える見込みだ。国立社会保障・人口問題研究所が推計を公表した。45年に75歳以上の割合が最も高いのは秋田県で31.9%。青森県が29.1%、福島県が27.4%と続く。20%未満は東京都と沖縄県、愛知県、滋賀県。14歳以下の割合は全都道府県で低くなる見通しだ。
75歳以上は「後期高齢者」と位置づけられ、病気がちになったり介護を受けながら生活したりする人が増える。この世代の割合が全国で高まるため、医療や介護にかかる費用の増加が見込まれる。
(C)朝日新聞社
文部科学省は、2022年度から実施される高校の新学習指導要領を告示した。領土や国際協力、防災を学ぶ「地理総合」、日本と世界の近現代を学ぶ「歴史総合」、政治や職業選択などから社会への参加を学ぶ「公共」が新設されて必修科目になるなど、地理歴史・公民分野が特に大きく変わる。
高校の指導要領改訂は09年以来、9年ぶり。
学習指導要領
日本のどこに住んでいても、一定の水準の教育を受けられるように、学校で教える内容や目標の基準を決めたもの。学校教育法などに基づき、文部科学省が定める。
3月末に終わった世界初の民間による月面探査レースに日本から参加していた「チームHAKUTO」は、レース用の探査車=写真は模型=を改良し、早くて2019年末に単独で打ち上げるという。
月探査レースは、米国の財団が主催。ハクトを含む世界の5チームが期限までに月面到着を目指していた。しかし、開発の遅れや資金不足などで、どのチームも実現できなかった。
朝鮮半島の有事(戦争などの非常事態)に備え、米軍と韓国軍が一緒に行う米韓合同軍事演習が、韓国周辺で始まった。韓国国防省が明らかにした。
昨年の演習は、北朝鮮の核実験やミサイル発射があったため、原子力空母や強力な兵器も加え、史上最大規模だった。今回は平昌冬季五輪・パラリンピックの期間中を避けたうえで期間を半減した。強力な兵器も見られない。今月27日の南北会談や、来月の米朝首脳会談を控え、対話の雰囲気を保とうとしたと考えられる。
内戦が続くシリアで、反体制派が支配してきた首都ダマスカス近郊の東グータ地区を、アサド政権側が制圧することが確実になった。最後まで抵抗を続けた反体制派武装組織が、撤退に合意した。2月中旬以降、1カ月余りの戦闘で1600人以上とされる死者を出した同地区で、人道危機の一層の深刻化は回避されそうだ。
(C)朝日新聞社
日本初の公営地下鉄として85年にわたって運行してきた大阪市営地下鉄が民営化され、大阪市が100%出資する新会社「Osaka Metro」(大阪メトロ)が事業を引き継いだ=写真。公営地下鉄の民営化は全国初。
(C)朝日新聞社
防衛省は、陸上自衛隊をイラクに派遣した際の活動報告(日報)が見つかったと発表した。2004~06年の延べ376日分、約1万4千ページに上るもので、これまで国会では、防衛相らが「存在しない」と答えてきた。
陸自では昨年も南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報データを「廃棄した」とした後、保管されていたことが分かり、当時の稲田朋美防衛相が辞任した。
小野寺五典防衛相=写真=は4日、陸自が昨年3月に日報の存在を把握していたと発表した。陸自が防衛相に報告するまで1年も経過したことになり、シビリアンコントロール(文民統制)の観点から、一層深刻な事態が明らかになった。
シビリアンコントロール(文民統制)
軍人ではない人(文民)が軍隊などをコントロールすること。日本では、文民である首相や防衛相が自衛隊を指揮・監督する。戦前に軍部が暴走して太平洋戦争につき進んだ反省から、このしくみが取り入れられた。
(C)朝日新聞社
中国財務省は、米国からの輸入品128項目の関税を高くした。1日付の通知で公表した。米トランプ政権が3月23日から中国産の鉄鋼とアルミニウム製品などに新たな関税をかけたことに対抗するため報復に踏み切った。果物など120項目に15%、豚肉など8項目に25%の関税をそれぞれ上乗せした。
米国は3日、知的財産の侵害などを理由に、新たに約1300項目の中国製品に25%の関税をかける制裁案を発表した。
これに対し中国政府は4日、米国産の大豆や自動車など106項目に同率の関税を上乗せする報復案を発表した。また、米国の制裁案について、世界貿易機関(WTO)に提訴した。経済大国どうしの異例の報復合戦に発展している。
貧困家庭などの子どもらに無料か安い値段で食事を出す「子ども食堂」が、全国に2286カ所あることがわかった。学者や子ども食堂の運営者らでつくる「こども食堂安心・安全向上委員会」が発表した。
一番多かったのは東京都で335カ所。子どもたちを見守る場所としても期待され、補助金を出して支援する自治体もあることなどから、数が増えている。ただ、資金や人手が足りない食堂もある。また食中毒や感染症、けがなどをどう防ぐかなども課題となっている。
在日米軍は、空軍の輸送機オスプレイ5機を米軍横田基地(東京都)に今夏ごろ、配備すると発表した。沖縄県以外の在日米軍への配備は初めて。
5日、一時飛来のため横浜市の施設に陸揚げされていたオスプレイ5機が飛び立ち、約30分で横田基地に到着した=写真。
米軍は2019年10月~20年9月に配備するとしていたが、東アジア情勢への対応などから予定を前倒しした。
(C)朝日新聞社
90億光年離れたところにある星の観測に成功したと、東京大学などの国際研究チームが発表した。一つの星として観測できたものでは最も遠いという。英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に掲載された。太陽の直径の約200倍と推定される巨星で、「イカロス」と名付けた。
第90回記念選抜高校野球大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、大阪桐蔭(大阪)が智弁和歌山(和歌山)を5対2で破った=写真は喜ぶ大阪桐蔭の選手たち。
大阪桐蔭は、第一神港商(兵庫)、PL学園(大阪)に続き、史上3校目、36年ぶりの春連覇。優勝は3度目。大阪勢としては11度目の頂点となった。
(C)朝日新聞社
文部科学省は、全国の中学3年生を対象にした2017年度の英語力調査の結果を発表した。前年度に比べて、「聞くこと」は24.8%から29.1%、「読むこと」は25.3%から28.8%、「話すこと」は31.2%から33.1%に増加。一方で、「書くこと」は50.8%から46.8%と減少した。
政府の目標は、中学卒業時に「英検3級程度以上が50%」だが、4技能いずれも達成しなかった。調査は昨年6~7月、全国の中学3年生約6万人(国公立約600校)を対象に行った。「話す」については、1校あたり1クラスを対象に約2万人を調べた。
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。