朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

12月20日―1月3日

2018年1月7日付

12月20日 豊洲市場、開場は10月11日

地下水汚染で約2年遅れ

 東京都は、つき市場(中央区)を移してとよ市場(こうとう区)=写真=を開場する日を2018年10月11日にすると発表した。16年11月に開場する予定だったが、建物の地下に有害な物質を含む水がたまっていることが明らかになり、移転が延期されていた。地下の汚染対策工事が17年12月18日から本格的に始まり、いけ都知事は、安全性は保証できるとしている。工事は18年7月末までの予定。築地市場は18年10月6日に営業を終える。

豊洲市場の写真
(C)朝日新聞社

22日 2018年度当初予算案を閣議決定

過去最大の97兆7128億円

 政府は2018年度当初予算案を閣議決定した。一般会計の総額は97兆7128億円と、17年度当初予算より0.3%増え、6年連続で過去最大。税収を1991年度以来の高水準と見込むが、予算の3割超を借金に頼る状況が続く。
 高齢化で医療や介護などの社会保障費がかさんだほか、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮への対応で、防衛費も4年連続で過去最大となった。

22日 大飯1・2号機、廃炉決定

大型炉初 福井

 関西電力は、2019年に運転期限の40年を迎えるおお原子力発電所1、2号機(福井県おおい町)の廃炉を決めた。国内で出力100万キロワットを超える大型炉の廃炉は、11年3月の東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原発1~4号機と同じ敷地にある6号機を除けば初めて。
 同社は今回、原子力規制委員会の審査をクリアして運転を最長20年延ばしても安全対策費がふくらみ、採算が合わないと判断した。

原子力規制委員会
 原発事故などを防ぐルールを作り、原発の設計や運転の仕方がそれに沿っているかを審査し、見張る国の組織。2012年9月に発足した。11年3月の東京電力福島第一原発事故を受け、原発利用を進める経済産業省から原子力安全・保安院を切り離し、他省庁の組織とあわせて独立させた。

大飯原発のある福井県周辺の地図
(C)朝日新聞社

22日 北朝鮮の制裁強化決議を採択

国連安保理、石油の供給制限へ

 2017年11月末の北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、国連安全保障理事会は、新たな制裁強化決議を中国とロシアを含め全会一致で採択した。北朝鮮が更なる挑発に出た場合、原油を含む石油全般の供給制限を明示するなど踏み込んだ。北朝鮮に対する安保理制裁決議は10回目。

22日 米国、法人税30年ぶり引き下げ

10年で170兆円規模

 トランプ米大統領=写真=は、最重要政策に掲げていた税制改革法案に署名し、同法が成立した。減税規模は10年間で1.5兆ドル(約170兆円)で、法人税率を2018年から21%に引き下げる。約30年ぶりの改革だ。
 トランプ氏は、2016年の大統領選挙で公約した重要法案を初めて実現した。

トランプ米大統領の写真
(C)朝日新聞社

23日 二つの衛星を違う軌道へ投入

H2A37号機、打ち上げ成功

 気候変動観測衛星「しきさい」と技術試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機が、鹿児島県のがしま宇宙センターから打ち上げられた。しきさいとつばめをそれぞれ予定の軌道に投入した。
 二つの衛星を異なる高さの軌道へ投入したのは初めて。異なる高さへの軌道投入が可能になれば、1機あたりの打ち上げ費用が安くなる「相乗り」の機会を増やし、打ち上げ受注の競争力強化につながるという。

24日 フジモリ元大統領に恩赦

ペルー 健康悪化で 2005年に拘束

 軍による民間人殺害などの罪できん25年の判決を受けて収監されている南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(79)=写真=について、ペルー大統領府は、人道的配慮からおんしゃ(決まった刑の全部または一部を消すこと)を与えると発表した。健康状態が悪化しているとの医師団の勧告を踏まえた判断。
 1990年から10年にわたって大統領を務めたフジモリ氏が自由の身となるのは、こうそくされた2005年以来、12年ぶり。

南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領の写真
(C)朝日新聞社

26日 歌会始に最年少12歳が入選

今回の題は「語」

 宮内庁は2018年1月12日に皇居・宮殿で開かれる「うたかいはじめ」の入選者10人を発表した。長崎県市立みず中学1年のなかしまさん(12)も入選した。記録の残る限りで最年少の入選という。今回の題は「語」。2万453首の中から選ばれた。

27日 柏崎刈羽原発 6、7号機に許可

規制委、東電で初 新潟

 東京電力かしわざきかり原子力発電所6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた審査で、原子力規制委員会は、安全対策が新しい基準に「適合」と認める審査書を正式に決定。東電の原発に初めて安全対策の許可を出した。
 一方、新潟県のよねやまりゅういち知事は県独自の事故検証などを終えるまで地元同意の議論を始めない考えを示したため、再稼働の時期は見通しが立たない。

1月1日 北朝鮮、ICBMの準備を宣言

新型ミサイル「火星15」か

 北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長は、米国本土の全域を攻撃できる核弾頭を備え付けた大陸間弾道ミサイル(ICBM)を準備したと、初めて宣言した。ICBMとは、昨年11月に試し撃ちした「ファソン15」(射程1万3千キロ以上)を指しているようだ。米国の攻撃を防ぐ一方で時間を稼ぎ、核ミサイル開発をさらに進めたいという考えがあるとみられる。
 また、2月9日に開幕するピョンチャン冬季五輪への代表団派遣のため、韓国と話し合う考えも示した。

3日 青山学院大学、総合4連覇

第94回箱根駅伝

 第94回東京はこ間往復大学駅伝競走大会の最終日、青山学院大学が10時間57分39秒の大会新記録を出し、4年連続4度目の総合優勝を果たした=写真。総合4連覇は、駒沢大学が2005年に達成して以来、6校目。
 往路優勝の東洋大学は3年連続の2位に入り、10年連続で総合3位以内を達成した。

総合優勝した青山学院大学の選手がゴールしたところの写真
(C)朝日新聞社

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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