朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

10月5日―10月11日

2017年10月15日付

5日 子どもの受動喫煙防止の都条例

「都民の責務」

 東京都議会は、他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」から子どもたちを守るため、自宅やマイカー内に子どもがいる場合、禁煙に努めるよう定めた条例案を可決した。来年4月1日の施行。自宅など私的な空間での子どもの受動喫煙防止をはかる都道府県条例は、ほかに例がないという。18歳未満に受動喫煙をさせないよう努めることを「都民の責務」とした。

5日 iPS活用した薬で初の治験

難病の山本さん

 筋肉などに骨ができる難病「進行性こっせいせんけいせいしょう」。iPS細胞を活用して作り出した、この病気の薬のけん(臨床試験)に取り組む京都大学医学部附属病院で、治験の最初の患者として登録された兵庫県あか市のやまもといくさん(19)=写真右=が、初めて治験薬を受け取った。「治験はまだ研究段階だが、ほかの患者のみなさんとともにがんばりたい」と話した。

会見で話す山本育海さんの写真
(C)朝日新聞社

6日 過労死白書100ページ増 厚労省

運送業に焦点

 厚生労働省は、過労死や長時間労働の実態などをまとめた2017年版の「過労死等防止対策白書(過労死白書)」を発表した。昨年に続いて2度目の公表となる今回は、人手不足が深刻な運送業に焦点をあてた。他の業種に比べて残業が多く、年末に仕事が集中して過労死を招きやすい実態を報告している。運輸・郵便業で働く5人に1人は残業を週20時間以上していた。
 白書は約380ページ。前回より100ページほど増えた。

8日 女子ゆか、日本勢初の金

世界体操 白井選手、跳馬・ゆかで金

 体操の世界選手権の最終日、カナダ・モントリオールで種目別決勝があり、女子ゆかでむらかみ選手(日本体育大学)=写真上=が同種目で日本勢初の金メダルに輝いた。日本女子の優勝は63年ぶり、2人目。
 男子ちょうでは、しらけんぞう選手(日体大)=写真下=が初優勝。日本勢が同種目で世界一になったのは、39年ぶり5人目。白井選手は種目別のゆかでも2大会連続3回目の優勝を飾った。

村上茉愛選手の写真

白井健三選手の写真
どちらも(C)朝日新聞社

8日 神戸製鋼、強度のデータ改ざん

取引先200社

 神戸製鋼所は、アルミニウムや銅製品の強さやサイズなどをいつわって出荷していたと発表した。製品につける「検査証明書」のデータを書きかえていた。
 出荷された製品は、車や新幹線、航空機を中心に、ロケットや防衛装備品など幅広く使われている。問題の製品を納めた直接の取引先は約200社に及ぶ。

10日 原発事故、国の責任認定

福島地裁

 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、福島県内の住民や避難者ら3824人が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟の判決が、福島地方裁判所であった。裁判長は国と東電の責任を認め、2907人に約5億円を支払うよう東電に命じ、うち約2億5千万円は国も負担するよう命じた。

10日 衆院選公示 候補者1180人

政党三つどもえの構図

 第48回衆議院議員選挙が公示された。小選挙区・比例区の候補者は計1180人。立候補届け出の受け付けをすませた立候補者は、街頭で集まった人たちを前に支持を訴えた。
 しんぞう首相による5年間の政権のあり方が問われるほか、憲法9条改正や消費税率10%への引き上げ、原発政策、もりとも学園問題も焦点になる。「自民・公明」「希望の党・日本維新の会」「共産・立憲民主・社民」による三つどもえの構図。期日前投票は11日から始まり、22日に投開票される。

公示
 衆院選と参院選の期日を知らせること。内閣の助言と承認により行う天皇の国事行為の一つ。衆院選・参院選の補欠選挙や都道府県知事の選挙などは「告示」という。

11日 霧島連山・新燃岳が噴火

警戒レベル3に引き上げ

 宮崎、鹿児島県境にあるきりしま連山・しんもえだけが噴火した。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。火口から半径2キロ圏内で大きな噴石やさいりゅうへの警戒を呼びかけている。噴火が確認されたのは約6年ぶり。

11日 沖縄 米軍ヘリが炎上、大破

基地外の民有牧草地に不時着

 沖縄県ひがしそんたかで米軍機らしきものが墜落した、と住民から119番通報があった。防衛省によると、米軍の大型輸送ヘリコプターCH53が、基地外にある民有の牧草地に不時着し、燃え上がって壊れた。住民や乗組員7人にけがはなかった。
 米海兵隊は「飛行中に火災が発生し、緊急着陸した」と発表。CH53は2004年8月に、米軍てん飛行場(沖縄県わん市)近くの沖縄国際大学に墜落する事故を起こしている。

ノーベル賞の発表(6~9日)

6日 平和賞 核兵器禁止条約に貢献
 国際NGO「アイCANキャン

9日 経済学賞 心理学を応用「行動経済学」
 米国のリチャード・セイラー氏

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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