- 日曜日発行/20~24ページ
- 月ぎめ967円(税込み)
←2020年3月16日以前からクレジット決済で現在も購読中の方のログインはこちら
2017年9月3日付
海洋研究開発機構などは、太平洋・マリアナ海溝の水深8178㍍で、深海魚の撮影に成功したと発表した。魚類が生息できる限界は水深8200㍍だとされ、これまでで最も深い撮影例だという。
海洋機構は深海の生態系を調べるため、5月にカメラを搭載した観測機器を水深8200㍍付近まで下ろし、延べ約11時間、撮影。一緒に下ろしたエサのサバに群がるヨコエビとともに、ヨコエビを狙って近づいてきたマリアナスネイルフィッシュとみられる深海魚の姿を捉えた。
東海地震を予知できるとした「大規模地震対策特別措置法」(大震法)の仕組みが、約40年ぶりに見直される。国の中央防災会議の作業部会が報告書をまとめた。予知は難しいとして、新たに現実的な防災、減災対策をとるよう国や自治体に求める。
大震法は1978年、国が唯一予知できるとした東海地震に対応するため作られた。だが、研究が進むほど、地震の予知は難しいことがはっきりしてきた。現在まで培った地震の観測技術や評価手法は今後の防災対策に活用できるとして、予知を前提とせず、対象を南海トラフ全域まで広げる。
大震法
静岡県沖の駿河湾や遠州灘を震源域とし、マグニチュード8クラスと想定される「東海地震」の防災対策について手順を定めた法律。現在は静岡、愛知、三重など8都県157市町村が「地震防災対策強化地域」に指定されている。地震の予知を前提にした法律は国内唯一。
(C)朝日新聞社
韓国の朴槿恵前大統領と韓国最大の財閥サムスングループをめぐる贈収賄(わいろをおくることと受け取ること)事件で、贈賄などの罪に問われた同グループ実質トップ、李在鎔被告(49)に、ソウル中央地方裁判所は、懲役5年の実刑判決を言い渡した。
今回の判決は、収賄罪などで起訴された朴被告の公判の行方を占うものになる。
野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(9月1~11日)に出場する高校日本代表が、千葉工業大学と練習試合をし、日本の主将を務める清宮幸太郎選手(早稲田実業高校3年)が高校歴代最多とされる通算108号本塁打を放った。清宮選手は「やるからには抜きたいと思っていた。打ててよかったです」と話した。
26日には日本大学との練習試合で本塁打を放ち、記録を109号に伸ばした。
練習試合後、笑顔を見せる清宮選手(右)と広陵高校3年の中村奨成選手=26日、千葉県内
(C)朝日新聞社
北朝鮮は、東部の江原道旗対嶺付近から日本海に向けて短距離ミサイルを発射した。飛距離は250㌔余りと推定される。米太平洋軍によると、発射は3発で、どれも失敗したとみられる。
韓国各地で実施の米韓合同軍事演習(8月21~31日)への反発を示した可能性がある。北朝鮮は8月9日、米軍基地のあるグアム島周辺の海域にミサイルを打つと警告したが、その後は「米国の行動を見守る」としていた。
(C)朝日新聞社
フランス・パリで開かれていたレスリングの世界選手権が閉幕した。日本勢は、男子は高橋侑希選手、文田健一郎選手、女子は高校3年生の須崎優衣選手=写真=に加え、奥野春菜選手、川井梨紗子選手、土性沙羅選手が、それぞれ金メダルを獲得。長く世界の女子レスリングを引っ張ってきた吉田沙保里選手と伊調馨選手が欠場する中、金メダル6個、銀メダル1個、銅メダル2個という活躍ぶりだった。
(C)朝日新聞社
茨城県知事選挙が投開票され、自民、公明が推薦する新顔の大井川和彦氏(53)が、7選をめざした現職の橋本昌氏(71)、新顔の鶴田真子美氏(52)を破り、初当選を決めた。内閣改造後初の知事選で、安倍晋三政権は10月の衆議院3補選の前哨戦と位置づけて大井川氏を支援した。
バドミントンの世界選手権の女子シングルス決勝が英国・グラスゴーであり、奥原希望選手=写真=が、2―1でシンドゥ・プサルラ選手(インド)に勝ち、金メダルを獲得した。男女を通じて、日本勢のシングルス優勝は初となる快挙。ダブルスを含めても40年ぶりの金メダルだ。
女子ダブルスでは、福島由紀選手、広田彩花選手のペアが準優勝した。
文部科学省は、全国の小学6年生と中学3年生の計約200万人が受けた2017年度の全国学力調査の結果を発表した。例年と同様に、国語、算数・数学とも、必要な情報を整理して考えをまとめる思考力や、判断の理由を説明する表現力を問う問題の平均正答率が低かった。
大学入試センター試験に代わって20年度に始まり、いまの中3から受ける「大学入学共通テスト」で問われる「思考力・判断力・表現力」について、いまの小中学生に課題があることを示した。
今回初めて、中3に平日1日あたりの部活動時間を尋ねた。「3時間以上」が11.4%、「2~3時間」が43.3%、「1~2時間」が29%。部活時間ごとの平均正答率は「1~2時間」の層がいずれの教科でも最も正答率が高かった。「3時間以上」「全くしない」と答えた層は、いずれの教科でも低めだった。
女子テニスのシングルス元世界ランキング4位の伊達公子選手(46)=写真=が、9月9日から始まるジャパン女子オープン(東京)を最後に、2度目の現役生活を終えると発表した。自身のブログで、「再チャレンジにピリオドを打つ決断をした」と明らかにした。
英国のウィンブルドンや全仏、全豪で4強入り。1996年にいったんは現役を退いたが、2008年に復帰した。昨年1月の全豪予選で敗れた後、左ひざを手術するなどし、今年5月まで公式戦から遠ざかっていた。
(C)朝日新聞社
環太平洋経済連携協定(TPP)の米国抜きの11カ国による首席交渉官会合が、8月30日までの日程でオーストラリア・シドニーで始まった。11月にベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での大筋合意に向け、意見の隔たりを埋める。米国の強い要求で各国が譲った項目について、効力をなくしたり修正したりする項目を出し合った。
「環太平洋経済連携協定(TPP)」
太平洋を囲む国々が輸入品の関税をなくしたり、人やお金の行き来をしやすくしたりして、自由な経済圏を作る取り組み。米国が今年1月に離脱を表明。現在は米国以外の11カ国で協定の早期発効を目指し、話し合っている。
北朝鮮は、首都・平壌近くの順安地区から弾道ミサイル1発を発射した。北海道・襟裳岬東方の太平洋上に落ちたとみられる。全国瞬時警報システム(Jアラート)は、北海道、東北、北関東など12道県の住民に避難を呼びかけた。ミサイルによる被害は確認されていない。
韓国軍によると、最大高度は約550㌔、飛行距離は約2700㌔。機体は中距離以上の弾道ミサイルとみられる。金正恩政権で、ミサイルが日本上空を通過したのは、2016年2月以来。日本政府は国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開き、対応を話し合った。安倍晋三首相は「これまでにない深刻かつ重大な脅威」と話した。
(C)朝日新聞社
長崎の被爆者で、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の谷口稜曄さん=写真は2010年=が、がんのため亡くなった。88歳だった。
1945年8月9日、16歳の時に爆心地から約1.8㌔で被爆し、背中に大やけどを負った。55年から被爆者運動に参加。入院中に撮影された赤い背中の写真とともに、「地球上に一発たりとも核兵器を残してはならない」と被爆の悲惨さを語ってきた。
(C)朝日新聞社
ヒトのiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植すると、症状が軽くなることを京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授(脳神経外科)らの研究チームが確認。英科学誌ネイチャーで発表した。
パーキンソン病は、脳内で運動の調節などにかかわる神経伝達物質ドーパミンを作る神経細胞が減り、手足が震えたり体が動かせなくなったりする難病。iPS細胞を使った研究で、画期的な治療につながる可能性がある。患者の脳に移植する治験(臨床試験)を、来年に始めることを目指す。
(C)朝日新聞社
安倍晋三首相は、就任後に初来日した英国のメイ首相と会談し、「安全保障協力に関する日英共同宣言」を発表した。英国の新しい航空母艦の派遣など、アジア太平洋地域への関与強化を歓迎することを盛り込んだ。両首脳は、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮を非難する共同声明も発表した。
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選で、B組の日本(世界ランキング44位)は、埼玉スタジアムで豪州(同45位)を2―0で破り、6大会連続6回目のW杯出場を決めた=写真は前半、ゴールを決め喜ぶ選手。通算成績を6勝1敗2分けの勝ち点20とし、W杯出場権を得られる同組2位以内が確定した。
W杯ロシア大会の抽選会は12月1日に行われ、本大会は来年6月14日に開幕する。
(C)朝日新聞社
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。