私はある一匹のカエルと出会いました。
そのカエルがいたのは田んぼでも家の軒先でもなくて、バナナの上でした。そのカエルは可愛くて迷わずそのバナナを買い、家に帰ってインタ ー ネットでそのカエルについて調べてみました。
「レインフォレスト・アライアンス」?そう、私がいうカエルとはレインフォレスト・アライアンス認証マークの事だったのです。
私はこの活動を詳しく知りません。この可愛らしいカエルは一体、どのように世界に役立っているのでしょうか。
レインフォレスト・アライアンス認証商品とは、社会、経済、環境の三つの認証商品とは、社会、経済、環境の三つの面から責任を持って生産された商品の事だそうです。環境に気をつけるだけでなく、農園内の児童就労や農家の方が適切な収入が得られているかも配慮されていなければ、レインフォレスト・アライアンス認証は受けられません。レインフォレスト・アライアンス認証マークがカエルなのには理由があります。それは、カエルは皮膚から様々な物質を吸収するため、環境の変化に敏感で、環境変化の目印になる動物だからだそうです。
私たちが地球のためにできる事は少ないです。SDGsを達成するといっても個人でできる事はほぼありません。だから、私たちはカエルにならなければいけないのです。地球環境の変化や人権の問題、そういった事に目を向けて、敏感に反応できるようになりたい。そう思っています。そのためにはまず「知る事」が大切だと考えます。地球ではどのような環境問題が起こっているのか、それが続いてしまうとどうなるのか、実際に調べてみると意外と知らない事や驚かされるものが多くありました。
例えば、今のペ ースで地球温暖化が続いたら30億人が住む場所が50年後には暑すぎて住めなくなる事や、人間のせいで絶減した動物は約八百種におよんでいるという事などです。
この話を知り、今のうちから何かできる事はないかという気持ちに駆られました。そこで出会ったのがエシカル消費です。
エシカル消費とは、消費者が社会的課題を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うことだそうです。先ほどのレインフォレスト・アライアンス認証がされた商品を買うだけでもエシカル消費と言えます。 それだけでなく、マイバッグを持参するだけでもエシカル消費です。私たちが毎日のようにしている消費。ここからでも地球のためにできる事があるということにわくわくしました。
そして、私はエシカル消費を実践してみました。まず買うのは、レインフォレスト・アライアンス認証がされたバナナ。そして地元のほうれん草。認証マークのついた商品を探すのは宝探しをしているようでした。でも、食品ロスにならないように必要な分だけ。
私が提げるエコバッグの中で明るい未来が輝いた気がしました。
(参考文献:ハフィントンポスト(現ハフポスト)2014年6月12日記事より)