朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ1,769(税込み)

読もう! 知ろう!
東京オリンピック・パラリンピック2020 

ニュース・話題

新しい国立競技場お披露目イベント開催
(朝日小学生新聞2019年12月24日)

sinkyougijyou

 来年の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのメインスタジアムとなる新しい国立競技場が完成し、21日にこけら落としのイベントが開かれました。走り始めとなるレースや、アーティストのライブなどで門出を祝いました。

■ウサイン・ボルトさん、嵐も
 イベントには5万9500人が集まりました。青森県のねぶた祭など東北6県の祭りのおどりなどが行われました。
 新競技場初のレースとして、五輪やパラリンピックを経験した選手によるリレーが実施されました。陸上男子100、200メートルの世界記録を持つウサイン・ボルトさん(ジャマイカ)ら、世界各国から24人が参加。真新しいトラックをかけぬけました。
 選手たちはそろって、トラックが硬めで記録がのびそうと話しました。2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックの陸上女子100、200メートルで優勝したマールー・ファン・ライン選手(オランダ)は「ここで世界記録を実現したい。そのために、これまで準備してきました」。陸上短距離で東京五輪出場をねらう桐生祥秀選手は「来年ここにもどってきて、6万人の前で走りたい」と決意を語りました。
 今後はアーティストのライブ会場としても使われます。この日は旧国立競技場でライブを行っていたDREAMSCOMETRUEと嵐らが登場、歌で盛り上げました。嵐の松本潤さんは「ここで伝説や記録が生まれると思うとワクワクする」と話しました。
 来年の元日に行われるサッカーの天皇杯決勝が、新しい国立競技場での最初のスポーツ大会になります。東京五輪・パラリンピックでは、開会式と閉会式、陸上とサッカーの競技が行われます。

 新しい国立競技場は当初、イギリスの建築家によるデザイン案が採用されていました。しかし、費用がかかりすぎるなどの理由で2015年7月に撤回。建築家の隈研吾さんのデザイン案に決まりました。
 建設工事は16年12月に始まり、今年11月に終了。約1569億円がかかりました。
地上5階、地下2階建てです。延べ面積は旧国立競技場の約3・7倍。「杜のスタジアム」にするというねらいのもと、木材をたくさん使っています。
 スタンドは下から20度、29度、34度と、3段階の角度がついています。日本スポーツ振興センターの担当者によると「どこからでもトラック全体を見わたせる設計」だそうです。
 席数は旧国立競技場より約6千多い約6万席。5色にぬりわけられています。下は地面に近い茶、真ん中は植物の緑、上は空に近い白を多くしています。
 最上階の5階には、1周850メートルの回廊「空の杜」があり、草木が生えています。天気が良ければ富士山や東京タワーなどを見られます。来年の五輪・パラリンピック終了後は、いこいの場所として一般開放される予定です。

2020東京パラリンピック 聖火リレーのランナー募集開始
(朝日小学生新聞2019年11月27日)

 2020東京パラリンピックの聖火リレーのランナー募集がきょう27日から始まります。応募の条件などが22日、発表されました。全国700以上の市区町村で火をおこし、集めた火を開会式までリレーします。初めて会う3人が一組で走ります。パラリンピックの聖火リレーについて、Q&A(質問と答え)形式でまとめました。

 Q パラの聖火とオリンピック(五輪)の聖火のちがいは?
 A 五輪は、五輪発祥の地であるギリシャのオリンピア市でおこした火を開会式会場までリレーで運びます。パラは、さまざまな場所でおこした火を開催都市の東京都に集めます。
 Q どんな場所で、火をおこすの?
 A 全国700以上の市区町村で火をおこす「採火式」を行うことが決まっています。また、1948年にパラの原点となる大会が行われた、イギリスのストーク・マンデビルでも採火式が行われます。
 Q どんな方法で火をおこすの?
 A 方法は自由で、それぞれの自治体が考えているところです。祭りで使った火を保存しておいて使う、木をこすり合わせて火をおこすなどの案がでているようです。来年の春に発表されます。
 Q 聖火リレーはいつあるの?
 A 8月13~21日に、それぞれの自治体で採火式をします。競技会場がある静岡、千葉、埼玉の3県では18日にリレーが始まります。21日に東京都で、各地の火を集める「集火式」が行われ、22日から集めた火で都内をリレーし、25日の開会式をめざします。
 Q 聖火リレーの方法は五輪とちがうの?
 A 五輪の聖火リレーは1区間を走るのは原則1人です。パラ東京大会では、その日初めて会う3人が一組になって200メートルほどを走ります。合計約1千人で火をつなぎます。
 Q 応募できるのは?
 A 対象は今の小学6年生以上で、性別、国籍、障がいのあるなしは問いません。1人で走るのが難しい人は、介助者を1人つけることもできます。東京五輪の聖火ランナーに応募した人も応募できます。
 4都県と、パラ聖火リレーのパートナー企業「リクシル」の二つの応募先があります。リクシルへの募集はきょう27日から来年2月29日まで。4都県は、12月16日から来年2月15日までです。都県は一つだけに応募でき、住んでいたことがある、通学や通勤していたなど、ゆかりがあることも条件です。

日本人最初の聖火ランナーは野口みずきさん
(朝日小学生新聞2019年11月13日)

 2020年東京オリンピック(五輪)の前に全国各地でリレーされる聖火は来年3月12日、古代五輪の始まりの地、ギリシャ・オリンピア市のヘラ神殿で採火され、ギリシャ国内を1週間めぐった後、日本に運ばれます。ギリシャで走る最初の日本人聖火ランナーが、04年ギリシャ・アテネ五輪の女子マラソンで優勝した野口みずきさんに決まりました。
 「終わったと思っていた物語に、まだ続きがあったんだという思い。アテネ五輪の思い出と東京2020への希望を胸に聖火をつなぎたい」と野口さん。ギリシャでは、やはりアテネ五輪で金メダルを獲得した野村忠宏さん(男子柔道)と吉田沙保里さん(女子レスリング)も走ります。

マラソン・競歩、札幌で開催
(朝日小学生新聞2019年11月2日)

 2020年東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩の開催地が1日、北海道札幌市に決まりました。国際オリンピック委員会(IOC)と国、東京都、大会組織委員会の4者のトップが話し合って決定しました。
 開催地をめぐっては、カタールのドーハで行われた陸上の世界選手権で、暑さで棄権する選手があいつぎ、IOCが10月16日、会場を東京から札幌に移す計画を発表していました。

聖火ランナー応募に53万人超
(朝日小学生新聞2019年9月28日)

 2020年東京オリンピック(五輪)の大会組織委員会は26日、全国の都道府県や公式スポンサー4社による約1万人の聖火ランナー募集に対し、53万5717人から応募があったと発表しました。今後、各都道府県や4社が選考を行い、組織委がランナーを決定して、年内にメールで通知するといいます。
 五輪の聖火リレーは来年3月26日~7月24日、約1万人の走者でつなぎます。

東京お台場の公式ショップ ソメイティがいっぱい
(朝日小学生新聞2019年9月25日)

 来年のパラリンピックのマスコット「ソメイティ」のグッズが発売中です。東京都内の公式ショップを訪ねました。ぬいぐるみや文具などがあり、外国人観光客にも人気といいます。
 2020shop
 「東京2020オフィシャルショップ・台場店」(東京都港区)は3月、オープンしました。ソメイティとオリンピックのマスコット「ミライトワ」のグッズなどが並んでいます。
 文具でおすすめなのが、ソメイティがボッチャ、車いすテニスなどに挑む絵がかかれているクリアファイル(300円+税)だといいます。ミライトワのファイルもあります。ソメイティをえがいたきんちゃく(950円+税)は、小物を入れるのに便利です。
 年齢を問わず人気があるのが、ソメイティのぬいぐるみだそうです。ボールチェーンがついている高さ14センチほどのSSサイズ(1200円+税)は、かばんにつけることができます。外国人観光客が、おみやげとして、マスコットつきのグッズを買っていく姿もよく見られます。
 台場店のスタッフ、岩永健吾さんは「来年の大会を楽しみにしながら、グッズを使ってもらえたら」と話していました。

マラソン五輪代表、男女4人内定
(朝日小学生新聞2019年9月17日)

 東京オリンピック(五輪)のマラソン日本代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が15日、東京・明治神宮外苑を発着とするコースで行われ、男女とも上位2人ずつが代表に内定しました。
 男子は中村匠吾選手が優勝、2位は服部勇馬選手。女子は前田穂南選手が優勝、2位は鈴木亜由子選手でした。代表枠は男女それぞれ3人で、残る1人ずつは今後決まります。

パラリンピックのメダルデザイン決まる
(朝日小学生新聞2019年8月27日)

paramedal

(c)朝日新聞社 

 2020年東京パラリンピックの開会式まであと1年となった25日、大会組織委員会はメダルのデザイン=写真、上が表面で、下が裏面=を発表しました。凹凸があり、1点を中心に四方八方へのび出たデザイン。「人々の心を束ね、世界に新たな風を吹きこむ」との思いをこめ、「扇」を題材にしています。
千葉県出身の松本早紀子さん(30歳)の作品です。扇の面には、日本の自然として岩、花、木、葉、水の五つがちがった作られ方で表されています。扇の凹凸に加え、質感のちがいがふれてわかるようにしたといいます。
 表面には「TOKYO2020」と点字が打たれています。
 25日は東京パラリンピックの聖火ランナーのユニホームが発表されるなど、1年後の大会に向けてさまざまなイベントが開かれました。
 発表されたユニホームは、白地に黄色の市松模様を組み合わせたデザインです。聖火が発する「光」をイメージしたといいます。オリンピック(五輪)と同じく、デザイナーの尾花大輔さん(45歳)が考えました。
 東京・渋谷の代々木公園では、金メダリストたちが競技のようすを披露しました。車いすテニスの国枝慎吾選手(35歳)は「一人でも多くの人に来てほしいし、来てもらえれば興奮を感じてもらえると思う」と話しました。
 この日夜には、東京・隅田川にかかる駒形橋、厩橋、蔵前橋が、パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」の3色に照らし出されました

東京パラリンピックまで1年 よりよい本番へ向け、テスト大会
(朝日小学生新聞2019年8月25日)

kurumaisurun

車いすで「ラン」にのぞむパラトライアスロンの選手たち

 来年8月25日の東京パラリンピック開幕まであと1年。本番に向けて実際の競技会場で、競技の進め方などを確かめるテスト大会が行われています。17日にお台場海浜公園(東京都港区)で行われたパラトライアスロンの大会は、よくも悪くも重要なテストの機会となりました。
 パラトライアスロンは、自然の中で泳ぐ「スイム」(750メートル)、自転車でかける「バイク」(20キロ)、走る「ラン」(5キロ)を続けて行う「鉄人レース」です。ランで車いす、バイクで手こぎ自転車を使う座位のクラスや、ガイドとペアでレースをする視覚障がいのクラスなど、6クラスに分かれて競います。
 オリンピックのトライアスロン競技とあわせて行われた今大会は、レース開始まで4時間を切った午前3時に急きょ、スイムの中止が決定。バイクとランだけの「デュアスロン」となりました。
 理由は海の水質です。トライアスロンの国際ルールには、泳いで問題ないとされる水質の基準があります。前日の午後1時にとった海水を調べると、大腸菌の数の値が上限の2倍をこえました。
 前日のトライアスロン競技では問題なくスイムが行われました。急に水質が悪化したのは、本州に上陸した台風10号による雨や潮目の変化が影響したとみられます。
 国際トライアスロン連合副会長の大塚真一郎さんは「デュアスロンになったのは選手に申し訳なく残念。ただ、選手が安全な環境をつくる使命もある」。大会本番もデュアスロンになる可能性があるそうです。
 水質の悪化はこれまでも課題でした。対策として東京都などは、菌の流れこみを防ぐ巨大なスクリーン(幕)を湾内に置く実験をしています。本番では数を一重から三重に増やす考えです。
 本番は来年8月29、30日。想定される暑さへの対策として、レース直前までアイスパッドなどで体を冷やせるなど特別ルールが設けられました。
 デュアスロンは海に入って体を冷やせないため、暑さとの闘いはよりきびしくなりました。陸上の走り幅跳びから競技を移り、東京パラリンピック出場をめざす谷真海選手(37歳)は「スタートから氷をにぎりながら走った」といいます。
 車を通行止めにした沿道では、選手たちに熱い声援が送られました。パラリンピックで夏冬通じて別の競技で金メダルを獲得している土田和歌子選手(44歳)は最後のランで相手選手をぬいて優勝。「応援が目に入ってパワーになった」とふり返りました。宇田秀生選手(32歳)は「(競技を)やるほうとしては、スタッフの対応などすばらしい環境だった」と、大会本番に期待をふくらませました。

これがメダルだ! メダルのデザイン発表される
(朝日小学生新聞2019年7月26日)

Tokyo 2020提供medal

 2020年東京オリンピック(五輪)で選手におくられるメダルのデザインが、24日に発表されました。開催都市がデザインを決められるのは裏側です=写真は金メダル。立体的でうずをまいたような形をしています。「光と輝き」「アスリートのエネルギー」「多様性と調和」の三つを合わせ、「輝く光の輪」のように作りました。メダルの材料は、携帯電話や小型家電で使われている金属を、リサイクルして使います。
 裏面は、大阪市出身の川西純市さん(51歳)の作品です。川西さんは「五輪をめざし挑戦し続けるアスリートの努力と栄光、多様性を認め合って一つの輪になる平和な世界を、『輝く光の輪』で表現したいと思いました」といいます。
 デザインは公募され、立体作品を制作した経験のあるデザイナーや学生ら421人が応募しました。五輪メダリストやデザイナーら13人による審査会をへて決まりました。
表面は国際オリンピック委員会(IOC)のルールで、勝利の女神ニケ像がえがかれています。
 メダルは直径8・5センチ、厚さは最大約1・2センチです。重さは金が約556グラム、銀が約550グラム、銅が約450グラム。リボンは藍色と紅色で、大会エンブレムにもある組市松紋が使われました。
 メダル発表に立ち会った元サッカー選手の澤穂希さん(40歳)は、「輝きがすごい。このメダルをめざして、現役に復帰したいと思うくらい」と話しました。
 東京五輪・パラリンピックでは、金・銀・銅あわせて約5千個のメダルがおくられます。材料として、2017年4月からの2年間で全国から、小型家電など約7万8985トンと、携帯電話約621万台が集まりました。

セーリング日本代表候補の選手ら会見
(朝日小学生新聞2019年7月17日)

 来年の東京オリンピック(五輪)出場をめざすセーリングの日本代表候補の選手たちが12日、東京都内で会見し、五輪にかける思いを話しました。ヨットの上でコンビを組む吉田愛選手(38歳)と吉岡美帆選手(28歳)のペアは、来月の世界選手権で連覇をめざしています。「結果を五輪につなげたい」と語りました。
セーリングは、帆に受けた風の力を利用して水上を進む競技です。五輪のレースでは複数の船がいっせいにスタートし、海上に設けたコースで速さを競います。
 東京五輪の会場は神奈川県藤沢市にある江の島ヨットハーバーで、10種目が行われます。代表選手の選考は今後、本格化します。
 吉田、吉岡両選手が出場を目指す女子470級は、全長470センチの2人乗りのヨットを操る種目です。
 来月には、470級の世界選手権が開かれます。場所は、来年の東京五輪と同じ江の島ヨットハーバーです。吉田選手は「外国の選手も力を入れてくると思います。その中で、私たちにとっては代表選考もかねる重要な大会なので、レースに向けて集中していきたい」と話しました。
 2人は2016年のブラジル・リオデジャネイロ五輪では5位入賞。去年の世界選手権とアジア大会では、金メダルを獲得しています。
 10歳の年齢差がある2人。吉岡選手にとって、年上の吉田選手は「引っ張ってくれる存在」です。口数が少ない吉岡選手と、はっきりものをいう吉田選手。タイプはちがいますが、おたがい信頼を寄せています。
 世界選手権では去年に続いての優勝をめざします。吉田選手は「結果を残すことが五輪にもつながる」と考えています。
 日本での五輪開催をきっかけに、セーリング競技への関心が広がることも期待しています。セーリングは他国の選手と戦うだけでなく、風の強さ、波の高さなど自然との闘いでもあります。吉田選手は「最後まで何が起こるかわからないし、選手たちのあきらめない姿勢を感じてほしい」と話していました。
 また、女子RS:X級(ウィンドサーフィン)の須長由季選手(38歳)は12年のイギリス・ロンドン五輪以来の出場をめざします。ロンドンの時は入賞できませんでした。「くやしさは、五輪の舞台で晴らしたい」と決意を語りました。

ボート・カヌー会場完成、披露式典でパラカヌー・瀬立モニカ選手が意気ごみ語る
(朝日小学生新聞2019年6月26日)

 カヌー瀬立選手

 来年の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのボート・カヌーの会場となる「海の森水上競技場」(東京都)で16日に開かれた完成披露式典に、パラカヌーの瀬立モニカ選手(21歳)が出席しました。2016年のブラジル・リオデジャネイロ・パラリンピックでは8位入賞。東京大会では「メダル獲得をめざす」と意気ごみを語りました。
 完成披露式典では小池百合子・東京都知事が「アジア最高峰の水上競技場にしていきたい」などとあいさつ。その後、選手が水上でボートやカヌーをこぐ様子を見せるデモンストレーションが行われました。
 パラカヌーは、足に障がいがある選手などが対象の競技。小舟に乗り、パドルと呼ばれる用具を使って進み、タイムを競います。瀬立選手はデモンストレーションを見ながら「水上では、自由に動き回れるのが魅力」と、パラカヌーの魅力について話しました。
 瀬立選手は東京都江東区出身。高校生のときのけがの影響で、車いす生活になりました。その後、パラカヌーを始め、2016年のパラリンピック・リオデジャネイロ大会(ブラジル)に出場。女子カヤックシングル(運動機能障がい)で8位入賞を果たしました。カヤックとは、両側に水かき部分がついているパドルでこぐカヌーのことです。
 海の森水上競技場の水域は、長さ約2300メートル、はば約200メートルです。両はしに締切堤を整備して水位を一定に保てるようにしたり、波の影響を減らす装置がつけられたりしています。
 瀬立選手はこの競技場についての感想を聞かれると、「私も実際にこいでみましたが、こぎやすかった。たまに風はふくけど、どんな風にも対応できるようにしていきたいです」。
 来年のパラリンピックでは「地元のみなさんとすばらしい時間を共有して、メダルをとることが目標」と抱負を語りました。
 海の森水上競技場の観客席には車いすで観戦ができるスペースが設けられ、施設内では移動しやすいように段差をできるだけなくしています。来年の五輪・パラリンピック後は、国際大会や水上スポーツを体験できるイベントの会場として利用する予定です。瀬立選手は「たくさんの人が集まる場所になって、バリアフリーの促進につながってほしい」と話していました。

2026年冬季はイタリアで開催
(朝日小学生新聞2019年6月26日)

 

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、スイス・ローザンヌで総会を開き、2026年の冬のオリンピック(五輪)・パラリンピックを、イタリア北部のミラノとコルティナダンペッツォの2都市で開催すると決めました。
 委員の投票でストックホルム・オーレ(スウェーデン)を上回りました。イタリアで冬季大会が開かれるのは、1956年のコルティナダンペッツォ、2006年のトリノに続いて3度目です。ミラノでの開催は初めてとなります。

表彰台は使い捨てプラスチックで
(朝日小学生新聞2019年6月15日)

 

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの表彰台を使い捨てプラスチックで作るプロジェクトが始まります。東京都内で13日、発表会が開かれ、元プロテニスプレーヤーの松岡修造さん、空手選手の植草歩さんが回収への協力を呼びかけました。
 回収箱は流通大手イオンの全国約2千店舗に置かれる予定です。

サニブラウン選手、9秒97日本新
(朝日小学生新聞2019年6月9日)

 アメリカ(米国)テキサス州オースティンで7日(日本時間8日)、陸上の全米大学選手権男子100メートル決勝が行われ、サニブラウン・ハキーム選手(米フロリダ大学、20歳)=写真右=が9秒97を記録しました。3位に入り、桐生祥秀選手(23歳)が東洋大学4年だった2017年に出した、9秒98の日本記録を0秒01更新しました。
 サニブラウン選手は身長188センチ。ふみだす歩幅が大きいことが特徴です。5日(同6日)の準決勝で、平均秒速2・4メートルの追い風が吹いていたために公式には認められませんでしたが、9秒96を記録していました。

聖火リレーの大まかなルート決まる
(朝日小学生新聞2019年6月7日)

 2020年東京オリンピック(五輪)の聖火リレーの大まかなルートが1日、発表されました。来年3月に福島県を出発し、47都道府県を回ります。ルートには世界遺産や、11年の東日本大震災、去年の西日本豪雨の被災地なども組みこまれています。ランナーは約1万人で、公募もされます。聖火リレーについて、Q&A(質問と答え)形式でまとめました。

 Q 聖火リレーって何?
 A 五輪発祥の地であるギリシャ・オリンピアで太陽光によって作った炎を、ギリシャ国内と開催国内でリレーし、開会式までつなげるものです。五輪のシンボルである聖火をかかげて回ることで、五輪が始まることを開催国に広め、関心と期待を呼び起こす役割です。1936年のドイツ・ベルリン大会から始まりました。
 Q いつ走るの?
 A 東京五輪がある来年の3月26日から、7月24日まで121日間です。
 Q どこを通るの?
 A 災害の被災地や世界遺産、各地の名所を通ります。東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」、熊本地震や北海道胆振東部地震の被災地のほか、名所では富士山(静岡、山梨両県)や姫路城(兵庫県姫路市)などを回ります。
 Q スタートとゴールはどこ?
 A スタート地点は、福島県楢葉町・広野町のスポーツ施設「Jヴィレッジ」です。東京電力福島第一原子力発電所の事故で対応の拠点として使われました。ゴールは東京・新国立競技場になります。
 Q わたしの住むまちには来るかな?
 A ルートは47都道府県全てを通ります。全国の自治体の半数ほどにあたる857市区町村をめぐる予定です。どの道を通るかなど、くわしくは今年末に決まります。
 Q 1964年の東京五輪とのちがいは?
 A 64年大会では聖火の火を分け、四つのコースで全国を回りました。今回は聖火を分けず「一筆書き」で全国を回ります。
 Q だれが走るの?
 A 公募や推薦で選ばれる約1万人です。
 Q 聖火ランナーになるには、どうすればいいの?
 A 6月中旬から8月末にかけて、五輪スポンサーの企業や都道府県がランナーを募集します。火のついたトーチを持って走るからと年齢制限があり、今の小学6年生以上となっています。希望する都道府県にゆかりがあること、という条件もあります。国籍は問いません。公募人数の総数は公表されていません。当選発表は年末です。
 Q 1人でどれくらい走るの?
 A 1人あたり約200メートルをゆっくり走ることになります。1日あたり80~90人が走ってつなぎます。
 Q どんな服装で走る?
 A 聖火ランナーにはユニホームがあります。白地に赤色のたすきを模したデザインで、胸の中央に聖火リレーのエンブレムがあしらわれています。環境に配慮して、ペットボトルのリサイクル素材が15%ほど使用される予定です。
 Q 聖火ランナーになるには、お金はかかるの?
 A ユニホームは支給されます。走る区間に向かうためにかかる交通費や宿泊費は自分で負担します。

東京・大田区のボランティアユニホーム、公募で小2のデザイン採用
(朝日小学生新聞2019年5月22日)

Tshirt 

 来年の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向け、東京都大田区の「おおたウエルカムボランティア」が着るユニホームが14日、おひろめされました。公募したユニホームのデザインで最優秀賞に選ばれたのは、鈴木日菜さん(小2)でした。大田区で行われる五輪競技のホッケーや、区内にある羽田空港をイメージした絵などを入れました。
 「おおたウエルカムボランティア」は東京五輪・パラリンピックをきっかけに国内外から訪れる観戦者や、五輪の事前キャンプを行うブラジルの選手団のおもてなしをするため、区が独自に行う事業です。交通機関や観光名所の案内、イベントの手伝いなどをする予定です。
 区はボランティアが着るユニホーム(ポロシャツ)のデザインを募集しました。約500点の作品の中から、最優秀賞にかがやいたのが鈴木日菜さんです。大田区役所で14日、区長から賞状がわたされ、日菜さんが両親といっしょに考え、デザインしたユニホームがおひろめされました。
 ユニホームの左胸には、「お手伝いしましょうか」などを意味する「May I help you?」が入っています。この言葉を入れようという父親の恒二さんのアイデアに、ふきだしにして楽しい雰囲気を出したいと日菜さんは思いついたそうです。
 背中には、四つの絵がついています。羽田空港、五輪競技のホッケー、工場の歯車、歴史的な建築物・池上本門寺の五重塔をイメージしました。
 絵をかくのがすきという日菜さんは、自分で考えたデザインがユニホームになって「うれしい」と話しました。恒二さんは日本で大会が開かれるのは貴重な機会なので、「大田区のアピールにつながれば」と話しました。
 この日、ユニホームを着たボランティアからは、「目に入りやすい」「かっこいい」などの声があがりました。
 採用が決まっている約300人のボランティアは、7月ごろに活動を始めます。区は夏以降、追加でボランティアを募集する予定といいます。

サニブラウン選手が9秒99、日本選手2人目の9秒台
(朝日小学生新聞2019年5月14日)

 陸上男子100メートルでサニブラウン・ハキーム選手(20歳、アメリカ〈米国〉・フロリダ大学)が11日、米国で行われた大会で9秒99を記録しました=写真右。日本選手として2人目の9秒台。2017年に桐生祥秀選手が出した日本記録の9秒98に次ぐ快挙です。来年の東京オリンピックへの出場が認められる参加標準記録(10秒05)もやぶりました。
 サニブラウン選手はガーナ人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれました。17年のロンドン世界選手権の200メートルでは、世界記録を持つウサイン・ボルトさん(ジャマイカ)を上回る史上最年少の18歳5か月で決勝に進出しました。

東京五輪、競技日程決まる
(朝日小学生新聞2019年4月19日)

 2020年東京オリンピックの大会組織委員会は16日、9都道県の42会場で史上最も多い33競技・339種目を行う大会の競技日程を発表しました=表を見てね。大会は開会式の2日前、7月22日に福島県での女子ソフトボールで始まります。ほぼ毎日、20ほどの種目で決勝戦があります。マラソンや競歩では、暑さ対策として開始時刻を初めの計画より早めました。
 チケットは、組織委が18日に販売サイトを開設しました。5月9日に購入申しこみの受け付けを始めます。抽選の結果は、6月20日に発表します。
【東京五輪の主な競技日程】
7月
22日(水) ソフトボール(午前9時)
23日(木) サッカー男子(午後4時半)
24日(金) 開会式(午後8時)
27日(月) 体操男子団体決勝(午後7時)
31日(金) 陸上男子20キロ競歩(午前6時)
8月
1日(土) テニス女子決勝など(正午)
2日(日) 陸上男子100メートル決勝など(午後7時)
6日(木) 卓球女子団体決勝(午後7時半)
9日(日) 男子マラソン(午前6時)
     閉会式(午後8時)
※()内は開始予定時刻。複数の種目がある場合は最初の開始時間

学びを深めるオリパラ教育 東京都葛飾区立高砂小学校
(朝日小学生新聞2019年4月12日)

 来年に近づいてきた東京オリンピック・パラリンピック。世界トップレベルのアスリート(運動選手)が集うスポーツの祭典ですが、その目的は「平和でよりよい世界をつくること」でもあります。東京都教育委員会はオリンピック・パラリンピック教育(オリパラ教育)を、都内すべての公立の幼稚園から高校で進めています。どんなことをしているのか、東京都葛飾区立高砂小学校を訪ねました。

 「オリパラ教育は、オリパラについて学ぶのではなく、オリパラの機会を生かして、ふだんの学びを深め、発展させていくものです」。そう話すのは、高砂小の鱧永慎太郎先生です。2018年度、同校でオリンピック・パラリンピック教育推進を担当しました。
 去年6月にはパラパワーリフティングの宇城元選手を招き、全学年で「あきらめない姿勢」について話を聞きました。宇城選手は2度パラリンピックに出場しましたが、16年のリオデジャネイロ大会では出場権をのがしました。とてもくやしい経験でしたが、そこであきらめず、20年の東京大会を目指しています。
 ふだんは会えない選手から直接話を聞けたことで、「あきらめないこと、続けることの大切さを学び、この選手を通して応援する気持ちがより高まった」と鱧永先生は話します。
 18年度は、ゴールボールやブラインドサッカーについても学んだほか、「ジャイアンツアカデミー」による野球指導や、FCバルセロナの公式サッカースクール「バルサアカデミー」からも指導に来てもらいました。

 オリパラ教育はこうしたスポーツ選手らによる特別授業だけではありません。たとえば1年生は地域の人を招き、ベーゴマなどの昔ながらの遊びを知る授業を受けました。オリパラとは関係なさそうですが、世界各国の人が一堂に集まる国際大会は、それぞれの文化や伝統を紹介し合う機会でもあります。そこで、日本の文化や伝統について知る大切さを学んでいます。
 3年生では、理科の授業でものの重さについて、算数では長さと距離について学びます。重さや長さ、距離はオリパラではとても関連が深い要素です。「いま学んでいることがオリパラでどのように関係しているかと考えることで、学んだ知識がどのように役立つのかを知り、学ぶ意味を感じることができます」
 そうじの時間もオリパラと関連づけています。学校の周囲をきれいにすることは、ボランティアでもあり、おもてなしです。
 高砂小は、すぐれたオリパラ教育を行っているとして、17年度と18年度に東京都のオリパラ教育の「アワード校」に選ばれました。大会が近づくにつれ、選手はいそがしくなり、学校に来てもらうのは難しくなりそうです。これからはオリパラ教育で取り組んできたことを、大会後もどう続けていけるかがカギだと、鱧永先生は見ています。
 「今後も続けることが、将来に向けたレガシー(遺産)となるのではないでしょうか」


【オリンピック・パラリンピック教育】 東京都以外の道府県では、スポーツ庁のオリパラ教育が進められ、19年度は42地域(道府県と政令指定都市)が取り組みます。ほかにも独自でオリパラ教育に取り組む地域もあります。オリンピック(五輪)を教育に役立てる動きは1964年の東京五輪で展開されたほか、98年長野五輪では「一校一国運動」が注目されました。

柔道日本代表の愛称は「ゴジラジャパン」に
(朝日小学生新聞2019年4月3日)

 

全日本柔道連盟は3月、日本代表選手団の愛称を「ゴジラジャパン」にすると発表しました。ほかにも競技ごとにさまざまな「〇〇ジャパン」があります。いくつわかりますか?

gjapan 「ゴジラジャパン」の発表会見でゴジラ(左)とポーズをとる柔道男子日本代表の井上康生監督(中央)と女子日本代表の増地克之監督=東京都北区

 柔道とゴジラとのつながりは、全日本柔道連盟が使う試合映像の分析システムにあります。システムの名前は英語で「GoldJudoIpponRevolution Accordance(金・柔道・一本・革命・調和)」。通称「GOJIRA」と呼ばれていました。
 それが映画の「ゴジラ」シリーズを製作する東宝に伝わり、コラボレーションして代表チームの愛称にすることが決まりました。ゴジラが世界で多くの人に知られていることや、伝統や力強さが柔道と共通するところも重視したといいます。柔道男子日本代表の井上康生監督は、応援にかけつけたゴジラのももの太さにおどろきながら、「強さを追い求める中で、ありがたい助っ人を得られた」と歓迎しました。
 スポーツの日本代表は、さまざまなジャパンであふれています。朝小の記事によく登場するのが、サッカー女子代表の「なでしこジャパン」。2004年のギリシャ・アテネオリンピック(五輪)の出場決定を受けて、一般の人から愛称をつのって決めました。ほかにもホッケー女子代表の「さくらジャパン」も07年に行われた一般募集で決まった愛称です。
 男女そろって東京五輪出場が決まったバスケットボール代表の愛称は、夜明けごろを表す「暁」と、コートでプレーする5人にちなんだ「アカツキファイブ」。もともと11年に投票で選ばれた「ハヤブサジャパン」という愛称がありましたが、16年に変えました。
 競泳代表は、数々の世界記録を打ち立て、「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋広之進さん(故人)にちなんだ「トビウオジャパン」。水中の競技ではほかに水球代表の「ポセイドンジャパン」、アーティスティックスイミング代表の「マーメイドジャパン」があります。

バスケ男子、44年ぶり五輪へ
(朝日小学生新聞2019年4月2日)

  国際バスケットボール連盟(FⅠBA)が3月30日、2020年東京オリンピック(五輪)の5人制男子について、日本の開催国枠での出場を決めました。日本男子の出場は1976年のモントリオール五輪以来、44年ぶりです。5人制女子と新種目の3人制男女も、開催国枠での出場が決まりました。
 FⅠBAは五輪開催国の出場を無条件では認めておらず、大会ごとに決めます。5人制の日本男子は、今年8~9月のW杯出場権を得たことが評価されました。

東京五輪聖火トーチは桜の形
(朝日小学生新聞2019年3月22日)

  2020年東京オリンピックの聖火リレーのトーチを大会組織委員会が20日、発表しました。モチーフは桜。全長71センチ、重さ1.2キロ。色はピンクゴールドで、5弁の花びらから上がった炎が一つになる設計です。
 素材のアルミニウムの3割は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県で使われた仮設住宅の廃材を再利用します。聖火は来年3月20日にギリシャから日本にとどく予定です


朝小リポーターがパラスポーツを体験
(朝日小学生新聞2019年3月20日)

 全国27の新聞社の子ども記者37人が集まる「こども新聞サミット」が26、27日、東京都内で開かれます。テーマは「スポーツ」。朝小は「共生/障がい者スポーツ」の分科会に参加します。サミットに出席する朝小リポーターの末木里穏さん(5年)と小田泰次郎さん(4年)が本番に向け、子どもたちが障がい者スポーツに取り組む現場をリポートします。

ブラインドサッカー 楽しみの裏に多くの工夫
 みなさんは「ブラインドサッカー」というスポーツを知っていますか? 音の鳴るボールを使う、目の不自由な人も楽しめるサッカーです。3日、小学生が参加する「SMBC日興証券 ブラサカ・キッズトレーニング」を取材しました。
 小学1~5年生の11人が参加していました。練習にはたくさんの工夫がありました。どんなスポーツでも準備運動として、コートなどを走ることがあると思います。この日もまずボランティアの人と手をつないで走っていましたが、同時に壁を手でつたい、コートの広さやゴールの位置などを確認していました。
 ボールをける練習では、コーチがお手本を見せても目で見ることができない人もいます。この日教えていたコーチの菊島充さんに聞いたところ、相手の立場になり、言葉でくわしく説明するそうです。試合では「コーラー」と呼ばれる人がシュートをねらうゴールの位置を声で伝えます。相手のボールをとりにいくときは「ボイ」と声を出さなければ反則になるなど、けがを防ぐ工夫もあります。
 ボールをふるとシャラシャラといった感じで、赤ちゃんのおもちゃのような音でした。コートの外で見ると音が小さいと思いましたが、けってみると意外と大きく聞こえました。
 練習にはボランティアの人がたくさん参加していました。練習したい子どもたちはたくさんいますが、ボランティアの人の数が足りないそうです。
 このような機会を通じて、ブラインドサッカーが広まればいいなと思いました。体育の授業でできたら、多くの人が興味を持ってくれそうです。(末木里穏)

水泳 障がいに合った泳ぎ方を
 手や足を動かすのが難しい障がいをかかえながら水泳を楽しむ人たちを、福岡県の北九州市障害者スポーツセンターで16日、取材しました。小学生から中高生、大人までが集まる水泳クラブ「アクアダッシュ」のみなさんで、この日は10人ほどが練習に集まりました。
 足が不自由な人はバタ足ができません。体の右側が動かしにくいという人もいました。それでもその人が動かせる部分を使い、コーチとともにその人に合った泳ぎ方を見つけるそうです。
1時間半の練習中、ほとんど休憩することなくプールを何往復も泳ぎ続ける体力に、びっくりしました。ぼくは幼稚園の時からラグビーを習い、最近まで水泳も習っていました。ぼくならすぐに疲れて休みたくなってしまいます。
 クラブの代表でコーチの田中八恵さんは「ふだんは杖をついたり車いすで過ごしたりしている人も、水の中だと浮力が働き、体が動かしやすくなります。泳ぎを学び、できることが広がったり記録に結びついたりすれば、やりがいや自信につながります」と言っていました。
 右半身にまひがある牧野叶侑さん(中3)は去年、日本パラ水泳選手権大会の男子50メートル背泳ぎのS8というクラスで日本記録を作ったそうです。
 一番印象に残ったのは、仲間とはげまし合い、楽しそうに協力していることです。足が不自由な森菜々子さん(高1)は、「仲間と泳ぐのが楽しいし、体の動きが広がると自信にもつながる」と話していました。森さんは、いつか田中コーチのように水泳を学ぶ障がい者のお世話をする仕事に就くことが夢だそうです。
ぼくもラグビーを続けるのはお兄ちゃんや仲間がいるからです。障がいがあるとかないとか関係なしに、スポーツはみんな助け合って成長できるのがいいことだと思いました。(小田泰次郎)

東京オリンピックのピクトグラム発表、簡潔で躍動的なデザインに
(朝日小学生新聞2019年3月13日)

 2020年の東京オリンピック(五輪)まであと500日となった12日、大会で実施される競技が一目でわかるスポーツピクトグラムが発表されました。選手の動きなどをシンプルに美しく表現しています。
 ピクトグラムは人の動きや場所の情報などをシンプルな絵や記号で表したものです。たとえば、人がとびらの外に逃げる動きを表した非常口のサインなどが知られます。
 スポーツのピクトグラムは1964年に開かれた東京五輪で初めて公式に採用されました。外国から訪れた人にも言葉を使わずに伝わるデザインをめざし、横尾忠則さんら日本のグラフィックデザイナーが協力して制作。大会後にはさまざまな場所で使われるようになりました。
 2020年大会に向けて用意されたスポーツピクトグラムは33競技50種類です。各競技の決定的瞬間や、使う道具をかたどっています。 1964年大会で使われたピクトグラムが持つ良さを受けつぎながら、スポーツの動きの美しさも表現したそうです。12日、東京都江東区で開かれた発表会で、開発チームの広村正彰さん(64歳)は「シンプルで覚えやすいものをめざしました。今にも動きそうな躍動感があります」。
 2016年のブラジル・リオデジャネイロ五輪の陸上400メートルリレーで銀メダルにかがやいた飯塚翔太選手(27歳)は、スタート直後に体が一直線にのびる瞬間のピクトグラムを再現。「形が理想的で、筋肉も表現されていて速そうです」。2020年大会で初めて採用された空手の形で金メダルをめざす清水希容選手(25歳)は同じ立ち方を披露。「道着も帯もリアルでかっこいい」と話しました。

2020東京 お・も・て・な・しで盛り上げよう
(朝日小学生新聞2019年3月12日)

 来年の東京オリンピック(五輪)まで、きょう12日で、あと500日となりました。世界各国から訪れる選手や観光客が気持ちよく過ごせるように、「おもてなし」の準備も進められています。東京都内で最多の競技会場がある江東区では、区独自のボランティアを4月に募集する予定です。子どもたちも参加できるようにして、五輪とその後のパラリンピックをみんなで支えていこうとしています。

volunteer

イラスト・すぎうらあきら

独自のボランティアを募集 東京都江東区
 来年7月24日に開幕する東京五輪で、江東区内ではバレーボール、体操、テニス、水泳競技などが行われます。8月25日からのパラリンピックでも車いすバスケットボールやボッチャなどが予定されています。
 区は来月、独自のボランティアを募集する予定です。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や東京都が運営するボランティアでは年齢の制限がありますが、江東区は制限をもうけない考えです。
 区は、区民や区で働いている人が、地元でできることに協力し、大会を支えてほしいと考えています。子どもたちが参加しやすいように、親子やグループ、学校単位でも応募できるようにするそうです。短期間でも参加できます。
 ボランティアの活動は大会開催中も続ける予定で、「まちをきれいにする」「暑さ対策」「区の魅力を紹介する」「安全・安心なまちにする」「大会をもり上げる」の五つの分野を考えています。
まちをきれいにする取り組みでは、清掃のほか、緑を増やすこともふくみます。暑さ対策では打ち水をして暑さをやわらげます。子どもたちが道案内をしたり、演奏で観光客をむかえたりする計画もあるそうです。
 五輪やパラリンピックの競技が体験できるイベントに、今後も力を入れます。区のオリンピック・パラリンピック開催準備室の星名剛課長は「小学生には競技体験などを通じて大会を身近に感じてほしい」と話します。
 江東区に住む朝小リポーターは、「卓球をしているので、水谷隼選手や張本智和選手の試合を見てみたい」と楽しみにしています。「日本に来た外国の人には、英語を使ってまちの案内をしたいです」

バリアフリーの施設を増やす
 五輪・パラリンピックに向け、宿泊施設では、車いすなどでも利用しやすいユニバーサルルームの増加が求められます。
京王プラザホテル(東京都新宿区、全1435室)には、ユニバーサルルームが13室あります。室内ではバスルームへの入り口がスロープになっていて、車いすでも方向が変えやすい広さが確保されています。ワードローブの中の洋服をかけるバーは、低い位置に調節できます。
 ホテルの広報担当者は「時には見守り、時にはお声がけしてコミュニケーションをとることで、お客さまの求めているものをくみとることを心がけています」。
 こうしたユニバーサルルームが不足しています。東京都が去年秋に公表した試算によると、2020年の五輪期間中は車いすの人が利用しやすい客室が1日あたり850室必要です。一方、法律の条件を満たした客室は550室ほどしかないそうです。
 都は条例を改正し、ホテルや旅館の客室にバリアフリーの基準を設ける考えです。あわせて補助金を増額するなどして、車いすの人が利用しやすい施設を増やそうとしています。

東京マラソン、堀尾謙介選手が5位
(朝日小学生新聞2019年3月5日)

 今年で13回目をむかえた東京マラソンが3日に行われ、中央大学4年の堀尾謙介選手が2時間10分21秒で日本勢トップの5位に入りました=写真。堀尾さんは東京オリンピックの代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を学生で初めて得ました。
 優勝はエチオピアのビルハヌ・レゲセ選手で、記録は2時間4分48秒でした。


 

車いすバスケ・古沢拓也選手が横浜英和小で講演
(朝日小学生新聞2019年2月27日)

kurumaisubasuke

 車いすバスケットボールの古沢拓也選手(22歳)が14日、神奈川県の横浜英和小を訪れ、全校児童に向けて競技にかける思いなどを話しました。
 古沢選手は去年の世界選手権に日本代表として出場するなど、トップレベルで活躍しています。得意のドリブルで相手をかわしてチャンスをつくる選手です。
 病気のため小学6年のときに車いす生活になりました。その後、車いすバスケを見て「かっこいい」と思い、自分でも始めました。いまは、大学に通いながら、来年のパラリンピック出場を目指して練習しています。
 車いすバスケは、競技用車いすに乗ってプレーするチームスポーツです。すばやいパス回しや、車いす同士がぶつかるような迫力のあるプレーが見どころです。
 古沢選手が、シュートを打つところを見せる時間もありました。シュートが決まると、子どもたちから大きな拍手がおくられていました。
 応援してくれる家族や友だちに、感謝しているそうです。「みんなも身近にいる人を大切にしてほしい」と話しました。
 横浜英和小では、児童向けの講演会を開いています。スポーツや文化の分野にたずさわる人の話を聞く機会で、今回は児童新聞委員の希望で古沢選手を招きました。講演会の様子は、新聞委員の子どもたちが記事にするといいます。

   

パリ五輪、野球・ソフトなど落選 ブレークダンスが初の追加候補に
(朝日小学生新聞2019年2月23日)

 2024年に開かれるフランスのパリ・オリンピック(五輪)組織委員会は21日、開催都市が提案する追加競技の候補を四つ、発表しました。スポーツクライミングやサーフィン、スケートボードに加え、初めてブレークダンスを選びました。東京大会で採用される野球・ソフトボールと空手は落選しました。
 ブレークダンスで日本は強豪国です。


東京五輪メダル用のリサイクル回収、3月31日で終了 金・銀・銅そろう
(朝日小学生新聞2019年2月10日)

 2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会組織委員会は8日、メダルの材料として役立てる携帯電話や小型家電の回収を3月31日でしめ切る、と発表しました。すべてのメダル分の金属が集まる見通しが立ったためです。
 組織委員会は17年4月から「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」として、全国で回収を呼びかけていました。大会でわたすメダルは5千個以上。去年10月末の時点で、メダルを作るのに必要な金属のうち金は93・7%、銀は85・4%が集まりました。銅は去年6月時点で必要な量に達していました。
 すべてのメダルをリサイクルした金属から作るのは、大会史上初めてです。


ボランティアの愛称は「キャスト」に
(朝日小学生新聞2019年1月30日)

 2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのボランティアの愛称が、ボランティア応募者による投票の結果、「キャスト」に決まりました。大会組織委員会が28日、発表しました。キャストは英語で配役という意味。
 競技会場などで活動する大会ボランティアは「フィールドキャスト」、道案内などをする都市ボランティアは「シティキャスト」と呼ばれます。


日本マラソンの父、金栗四三さんのふるさとを訪ねて
(朝日小学生新聞2019年1月13日)

  1月6日に始まったNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公の一人、金栗四三さん(1891~1983年)は熊本県生まれ。ゆかりの地には金栗さんを紹介する施設が次々とオープンしています。日本初のオリンピック(五輪)マラソン選手で、「日本マラソンの父」といわれる金栗さんのふるさとを訪ねました。

kanakuri

 熊本市の中心から北へ車で約1時間。のどかな田園風景が広がる和水町に200年以上前にできた家があります。金栗さんが生まれ育った家です。お父さんが43歳の時に生まれたので四三と名付けられたそうです。
 玄関のすぐわきにある小さな部屋。ここで小学生時代の金栗さんは熱心に勉強したそうです。和水町教育委員会の益永浩仁さんは、「金栗さんは決して天才ではありませんでした。勉強でもスポーツでも、とにかくコツコツと努力をしました」。
尋常小学校を卒業後、金栗さんは約6キロ先にある高等小学校へ進み、毎日走って登校したそうです。この経験から走る楽しさを知ります。
 さらに中学校(いまの県立玉名高校)へ進み、東京高等師範学校(いまの筑波大学)に進学。ここで徒歩部(いまの陸上部)に入り、1912年に日本が初めて参加したストックホルム五輪(スウェーデン)に出場することになりました。師範学校の嘉納治五郎校長先生からは「日本スポーツ界の黎明(新しい時代)の鐘となれ」といわれ、日本中の期待を背負って出場しましたが、猛暑の中、途中で意識を失ってしまい、ゴールできませんでした。
 その時のユニホームが、11日に開館した金栗四三ミュージアムに展示されていました。綿の薄手のシャツに日の丸がぬい付けてあります。

 金栗さんは生涯で計3回、五輪に出場したほか、日本の選手を育てるためには駅伝が必要だと呼びかけ、いまの「箱根駅伝」を作るなど、スポーツの発展に力を注ぎました。
 1967年、75歳の時にはストックホルム五輪55周年の式典に招待され、55年ぶりにゴールすることができました。タイムは「54年8か月6日5時間32分20秒3」と記録されました。
 和水町商工観光課の大山和説課長は「自分の信念をもって歩まれた方でした。ねばり強くがんばる、目標をあきらめないことの大切さを子どもたちに知ってもらいたい」と話します。
 生涯で25万キロを走り、83年に92歳で亡くなった金栗さん。玉名市にあるお墓を訪ねると、手を合わせる人の姿がありました。碑には金栗さんが大切にした言葉「体力、気力、努力」がきざまれていました。



五輪ボランティアに18万人応募 女性が6割、外国人4割
(朝日小学生新聞2018年12月28日

 2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの競技会場や選手村で活動する「大会ボランティア」について、大会組織委員会は26日、8万人の募集枠に対して18万6101人から応募があったと発表しました。女性が応募者の63%、外国籍の人たちが37%をしめました。年代別では20代が最も多く29%、次いで10代の22%、60代以上は9%でした。
 組織委員会は来年2月から面接や説明会を全国12か所で行い、採用する人は10月から研修します。

 



  • 朝学ギフト

トップへ戻る