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 子どもと海のSDGs「SDGsってなんだろう」出張授業リポート

大阪市立南小学校の5・6年生が授業に参加してくれました。

 大阪市立南小学校では、2時間目の講師として京都造形芸術大学教授の竹村眞一さんが登場。デジタル地球儀「触れる地球」を使って授業を行いました。

 直径60センチの光輝く地球儀は、雲の動き、台風や津波の発生過程など、様々な情報を映し出すことができます。

  「日本がどこにあるか、わかる?」 竹村さんは、子どもたちに問いかけながら、まずは、リアルタイムの地球の様子を映し出しました。

 海上には台風の白い雲も見えます。 地球の表面積の7割は海洋です。竹村さんは「地球というより、水球と呼んだほうがいいよね」と子どもたちに話しました。 そして、地球が太陽からほどよい距離にあり、大気と海があるおかげで、地球の気候が安定していることを解説しました。

  「海水はしょっぱくて飲めないよね。でも、地球が私たちにとって住み心地のいい星であるのは、海のおかけです」

 海水温を色分けして表示すると、黒潮やメキシコ湾流などの海流によって、高緯度の海が温められているのも手に取るように分かります。ザトウクジラの回遊経路も表示。竹村さんは、ザトウクジラが、プランクトンの豊富な北の海へ回遊していることを説明しました。

 そして、最後のテーマは、海の危機について。プラスチックごみが海流によってハワイ周辺などに寄せ集められる様子が動画で表示されました。

 さらに、温暖化への対策が進まないと、地球の気温が将来、どんどん上昇してしまうこと、その一方で、私たち人類がしっかりと対策を進めれば、温度の上昇を一定レベルに抑えられることが、地球儀の色の変化から分かります。

 竹村さんは「人類は、大きな力をもつようになってしまいました。でも、その力を使えば、未来を変え、地球を良くすることもできます」と語りかけました。


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