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 子どもと海のSDGs「SDGsってなんだろう」出張授業リポート

千葉県八千代市立大和田南小学校の5年生125名が授業に参加してくれました。

人類が克服してきたものはなんだろう
「今から240万年前に私たち人類のご先祖様はアフリカで生まれたといわれています。240万年前から現在に至る間に私たち人類は何を克服してきたと思いますか? 「暗闇」、「病気」、「寒さ」、「食りょう不足」…児童たちは周りの友だちと相談しながらいろいろ考えてくれました。

これから私たちが克服していかないといけない問題は?
「皆さん、なかなか優秀ですね。では、これから私たちが克服していかないといけない問題は何だと思いますか? 付箋紙に書き込んでみてください」。
付箋紙に書き込まれている内容は「戦争」「プラスチックごみ問題」「地球温暖化」「いじめ」…など、テレビで取り上げられている話題が多いようです。

子どもたちが気付いた問題はSDGsの目標何番に当たる?
「ずーっと続く、より良い未来をつくるために、国連が決めた世界を変える17つの目標のことをSDGsといいます。今、みなさんが付箋紙に書き込んでくれた問題は、SDGsの目標の何番に当たるでしょうか。付箋紙にその番号を書き込んでみてください」。児童たちはSDGsの17つの目標と自分の書いた付箋紙を見比べます。「いじめ」はSDGsの何番に当たるのかな?「地球温暖化」って何番だろう?みんな真剣です。 記入が終わったら、付箋紙をSDGsの17枚のパネルに貼りにいってもらいます。

          

≪出来あがったパネルがこちら≫

パネル①
パネル②
 

問題はみんなつながっている
「付箋紙に「プラスチックごみ」と書いた人はパネルの何番に付箋紙を貼ったらいいか迷ったのではないでしょうか。プラスチックごみの問題は14番の「海の豊かさを守ろう」でも、12番の「つかう責任つくる責任」でも、11番の「住み続けられるまちづくりを」でも間違いではないです。つまり克服しなくてはいけない問題はみんな関連しているのです。

温暖化は海にも大きな影響を与えていた
授業の後半には新聞社で20年以上にわたり海洋問題に取り組んできた科学ジャーナリストの山本智之さんが登場。山本さんが行った南氷洋での取材のこと、海水温の上昇により、沖縄の海でサンゴが死滅していることを実際の映像や写真を交えてお話してもらいました。サケも近い将来日本近海では獲れなくなってしまうかもしれないそうです。

今起こっている問題を知ることが大切
「今起こっている問題を知ることはすごく大切なことです。皆さんの人生が楽しく、豊かなものであり続けるために、限りある海の資源を守るためにどうしたらいいのかをみなさんで考えてください。みなさんは世界の何かを克服する人になってください」。


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