インターネットの歩み 下 進化続けるケータイ

出典:朝日小学生新聞 2018年5月3日付

 目覚ましをかけ、新聞をチェックし、友だちとメッセージをやりとりし、音楽を聞き、買い物をする……スマートフォン(スマホ)を使えば、こんなことが簡単にできます。それが可能になったのは、平成時代のことです。昭和時代の終わりごろに登場した携帯電話は進化を続け、今では携帯電話・スマホは文字通り、手放せない存在になっています。(八木みどり)

大きく高い料金
 
東京都墨田区の「NTTドコモ歴史展示スクエア」には、歴代の携帯電話機が展示されています。1985(昭和60)年に登場した「ショルダーホン」をはじめ、古い携帯電話の大きさに、小学生のみなさんはきっとおどろくでしょう。

わたしたち平成生まれ
1985年に登場したショルダーホンは、肩にかけて使う電話で重さは2.5キロありました。
NTTドコモ歴史展示スクエアでは、実物を肩にかけての記念撮影ができます=東京都墨田区

 スクエア館長の広沢祐輔さん(67歳)によると、当初、携帯電話は高額な保証金をはらって電話機を借り、それに加えて月々の基本料金と通話料をはらうしくみでした。そのため、持っていたのはごく一部の人に限られていたそうです。

 転機は94(平成6)年、利用者が電話機を買う制度になったこと。その後、携帯電話やPHSで文字のやりとりができるようになったこともあり、爆発的に広まっていきました。

わたしたち平成生まれ
2003年1月10日付の朝日小学生新聞の1面。
見出しにあしらわれた携帯電話にはアンテナがついています

 携帯電話により、いつでもどこでも人とつながれるように。千葉県の朝小読者(6年)の母親(46歳)は、携帯電話を初めて持ったころを、「待ち合わせにおくれそうな時に連絡できることに感動しました」とふり返ります。

 携帯電話は子どもたちにも広まりました。2003(平成15)年1月10日付の朝小では、小学生の5人に1人が携帯電話を持っているとする調査結果を紹介しています。

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スマホの普及率7割こえる
 NTTドコモは99(平成11)年、携帯電話対応のインターネットサービス「iモード」を始めました。着信メロディーの配信や電車の乗り換え検索など、さまざまなことができる画期的なものでした。NTTドコモ広報部の古田真紀子さんは「『手に持つ機械で何かをする』ことを考えたのは、日本なんです」。

 NTTドコモは海外でもiモードを広めようとしていました。しかし海外では「携帯電話はあくまで通話をするもの」という考えが根強く、広まらなかったそうです。

 2000年代の半ばに広がり始めたスマホは、アメリカ・アップル社の「iPhone」が08(平成20)年に発売されたことをきっかけに、日本でも広がっていきました。総務省の統計では、16(平成28)年の段階で、スマホの普及率は7割をこえました。

 スクエアの館内では、スマートフォンの操作を体験できるコーナーもあります。広沢さんは「来館する子どもたちを見ていると、教えなくても当たり前のように操作できていて、おどろきます」。

 NTTドコモは2020年をめどに、現在の通信方式「4G」よりも、大量のデータを早く送受信できる「5G」を始める計画です。古田さんは「次の年号は、5Gの時代です」。


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