- こどもアサヒ
- >
- 記事一覧(朝日小学生新聞)
- >
- 1面の記事から
|
「国連識字の10年」の最終年
いま、世界には学校に通えない子どもが約6700万人、読み書きのできない15歳以上の大人が約7億9600万人います。今年は国際連合(国連)が読み書きのできる識字者を増やす活動に力を入れようと定めた「国連識字の10年(2003〜12年)」の最終年です。「世界寺子屋運動」を通じた教育支援の担当者は「学校で学びたくても学べない子どもや大人がたくさんいることをまず知ってほしい」といいます。
学校に行けない子は減る
世界寺子屋運動を担当している日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区)の木村まり子さんと鴨志田智也さんに現状などを聞き、Q&A(質問と答え)形式にまとめました。
Q どうして大人は減っていないのですか。 A 多くの途上国は小学校を広めることに力を入れているため、大人は取り残されている形です。国際社会も、未来のある子どもたちへの支援に注目しがちだからでしょう。 Q そもそも非識字とは? A 非識字とは「字が識別できない」という意味で、読み書きができないことをいいます。 本や新聞などを読めないばかりでなく、看板や広告もわかりません。人から聞いて大切だと思ったことをメモすることができず、日記や手紙も書けないのです。また非識字者の多くは計算もできないため、おつりをごまかされたりすることもあると聞きます。
貧しさや戦争、性差別
Q なぜ読み書きや計算ができないのですか。 A 日本にいるとなかなか想像できませんが、学校に行きたくても行けないからです。 Q 非識字の問題が国際的に注目されたのはいつごろからですか。 A アフリカ諸国など多くの国々が独立した1960年代から。貧困問題の背景に非識字があると考えられたためです。ユネスコは、まず非識字者の多いアジアで80年までの20年間に、最低7年間の無料の義務教育を各国で実現させるという計画を立てました。その後、アフリカや南アメリカでも同様の計画を決めます。 Q どんな対策をしたのですか。 A この事態をなんとかしようと、国連総会は87年に1990年を「国際識字年」と定め、2000年までの10年間で非識字者をゼロにするという目標を掲げました。 Q 日本ではどんな支援をしているのですか。 A 日本では1989年から、独自の国際協力活動として世界寺子屋運動を始めました。江戸時代、庶民の子どもたちが読み書きそろばんを学んだ寺子屋にならって、子どもだけでなく、読み書きができない大人も学べる場を提供しています。これまでに44の国・地域を支援し、いまはアフガニスタン、インド、カンボジア、ネパール、ラオスの5か国を重点的に援助しています。
|
||||||
過去の記事↓ |
||||||
2012年1月9日付 |
||||||
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。 |


