スポーツ鬼ごっこ
運動苦手な子も楽しめるよ


 鬼ごっこをゲームにしてスポーツとして楽しもう――。こんな取り組みを、大学の先生らでつくる「鬼ごっこ協会」が提案しています。このほど、小学生らが参加する大会が開かれ、子どもたちは、気軽に参加できる「スポーツ鬼ごっこ」を楽しんでいました。

 

大学の先生たちが提案 6月に協会設立
ルールにしたがって宝をうばい合う

 

スポーツ鬼ごっこを楽しむ子どもたち=神奈川県相模原市で

 スポーツ鬼ごっこは、決められた範囲で2チームが、宝(得点)をうばい合うゲームです。「運動の苦手な子どもでも、遊びの鬼ごっこがもとになったスポーツなら参加しやすいと思ったんです」と同協会の代表で、健康教育などを研究している城西国際大学教授の羽崎泰男さんはいいます。

 

 羽崎さんは10年くらい前に、鬼ごっこの遊びを競技にした「スポーツ鬼ごっこ」を考え、各地で子どもたちを集めて内容を紹介するなどの活動をしてきました。

 

 「鬼ごっこ協会」は先月、設立されました。運動をしない子どもが増えていることから、外遊びの大切さを伝えるのが目的です。

 

 

 7月18日、協会ができたことを記念した大会が、神奈川県立津久井湖城山公園で開かれ、小学生ら76人が参加しました。

 

 集まったのは広報誌などを見て応募してきた子どもや当日、参加した大人たち。参加者は数人ずつのグループに分かれてチームを結成して、対戦しました。

 

 この日の宝は、ひょうたん。約25メートルと約15メートルのコートに入り、お互いに宝をうばうために、走り回っていました。相手にタッチするときは必ず両手でしなければならない、などいくつかのルールがあります。小沢くん(4年)は、「普通の鬼ごっこより、考えるのでおもしろい」と話します。

 

 作戦を立てることも必要です。チームプレーなので宝をうばわれないように守りをかためたり、フェイントをかけたりと工夫します。「大人には守ってもらって、子どもたちは攻めに力を入れる作戦を立てました」と小岩くん(4年)。

 

 周りでは、保護者らが子どもたちの応援をしていました。2人の子どもを応援していた父親の近藤さんは、「最近は、子どもが外で遊ぶことが減っているし、自然の中で体を動かすいい機会なので参加を決めました」。息子の温史くん(4年)も、「最近は鬼ごっこをしていなかったけど、こんな遊び方もあるのだと分かりおもしろかった」といいます。

 

 優勝したチームには、賞状が贈られました。平山くん(5年)は、「チームの仲間との結束力も強まったし、またこのメンバーでスポーツ鬼ごっこをしたい」といいます。

 

 鬼ごっこ協会では、今後も神奈川県などで大会を開いていく予定です。羽崎さんは、「大人も子どもも楽しめるスポーツ鬼ごっこに多くの人に挑戦してもらい、将来は、世界大会を開くのが目標です」と話していました。


【スポーツ鬼ごっこのルール】 
 1チームのプレーヤーは7人(1チームに8〜9人登録、途中交代OK)。

 試合時間は、前半、後半各5分(人数や試合時間は、状況によって変える)。終了後に同点の場合は、延長戦(5分)などを実施し、勝敗を決める。
 敵の陣地にある「宝」をとると得点になる。敵がセーフティーゾーンに入っている場合は、タッチできない。センターラインを超え敵の陣地に入り、敵に両手でタッチされた場合は、いったんコートの外に出てから、自分の陣地のセーフティーゾーンに戻る。

イラスト・大沢幸子



朝日小学生新聞 2010年7月27日付

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