こどもアサヒ

環境問題考える「気候チャンピオン」
日本から兵庫の小学生2人が選ばれる
「子ども環境サミット」に参加

 地球温暖化の問題について、子どもたちの目線で考え広く伝えていく「気候チャンピオン」が、イギリスを中心に各国で活躍しています。2月下旬、日本でも中高生にまじり小学生の気候チャンピオン2人が誕生。2人とも兵庫県に住み、雪をテーマにした動画作品を応募し、選ばれました。5月下旬から兵庫県神戸市で開かれる「子ども環境サミット in KOBE」に、日本の代表として参加します。2人に、環境問題への思いを聞きました。

未来の子どもにも雪を
星山優寧さん(兵庫県伊丹市・小6年)

チャンピオンに決まってから、フェルトで「マイはし袋」を作り、友だちらに配っている星山優寧さん。マイバッグやマイはし運動など、身近にできることから始めています〓兵庫県伊丹市で

 100年後の子どもたちは、雪遊びができなくなっているかもしれない――。星山優寧さん(兵庫県伊丹市・小6年)はこんな心配をまとめた動画作品を作りました。

 摂陽小の5年生が毎年2月に参加するスキー合宿。みんなが楽しみにしている行事ですが、星山さんは1学年上の友だちから「わたしたちのときは雪が降らなくて、ほとんどスキーができなかったよ」と聞きました。

 「どうして雪が降らないの?」。星山さんが環境問題に興味を持つきっかけでした。お母さんといっしょに調べたり、専門家の意見を聞いたりすると、地球温暖化が原因である可能性が高いことがわかりました。

 「平均気温が上昇している影響で積雪量が減っているようです。100年後にはさらに降らなくなる可能性が高いこともわかりました」。星山さんが今年参加した合宿では雪は積もっていたそうですが、未来の子どもたちが心配だといいます。

 サミットでは、「活動」を呼びかけようと思っています。「環境が問題になっているのはみんな知っているはず。次は、行動にうつしてもらえるようなきっかけをつくりたいです」

身近なところから改善
楠田真央さん(兵庫県市川町・小6年)

楠田真央さんが牛乳パックを活用して作ったいす=兵庫県市川町で

 楠田真央さん(兵庫県市川町・小6年)も、近ごろ地元で雪が積もることが減っていると感じていたため、積雪をテーマに作品を作りました。

 73歳になる楠田さんのおじいさんに、60年ほど前の状況についてインタビュー。当時は多い時で五十センチほど雪が積もることもあり、雪合戦やスキーをしていたと言います。お父さんが小さかったときも、雪で遊ぶ機会はあったようです。

 「昔、雪がたくさん降っていたころがうらやましい。雪が少なくなったのは、温暖化が原因かな」と楠田さん。

 学校では4年生のときから環境活動に取り組んできました。学校の近くに生息するホタルをテーマに調べてきたほか、空の牛乳パックを活用したいすづくりにチャレンジ。また不要な電気をこまめに消すなど取り組みを続けています。

 一方で、イギリスの北部にある小学校とも交流。イギリスのゴミの分別回収について学び、楠田さんらも学校で続けている環境活動の紹介などをして、世界のみんなが協力することの大切さを学んできました。

 家でもエコバッグを持って買い物に行くなど心がけている楠田さん。「世界中のみんなと、地球の環境をよりよくするにはどうしたらいいのかを考えてみたいな」

【気候チャンピオン】
 地球温暖化の問題について考え、広くうったえていこうと2006年にイギリスで生まれました。現在は13か国で約200人が活動しています。
 日本では、イギリスの国際文化交流機関が、小学5年〜高校生を対象に「気候変動」をテーマに3分間にまとめた動画を募集。106件の応募の中から20人が面接を受け、10人が選ばれました。
【子ども環境サミット in KOBE】
 7月に北海道洞爺湖(とうやこ)で開かれる主要国首脳会議(G8サミット)にちなんだ、子ども版サミットです。国内の代表者30人と、海外20か国・地域からの代表者40人が5月22日から3日間、兵庫県神戸市に集まります。環境問題について話し合い、未来に向けたメッセージを発信します。
 気候チャンピオンも13か国から46人が参加。地球温暖化について各国のチャンピオンの意見をまとめ、主要国の環境大臣らに届ける予定です。


朝日小学生新聞 2008年5月8
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