バンクーバー冬季五輪 =上=
フィギュアスケート


日本スケート連盟のウェブサイトなどを参考にしました
イラスト・佐竹政紀

 バンクーバー冬季オリンピックが12日(日本時間13日)に開幕し、28日まで7競技86種目で熱戦がくり広げられます。複数のメダル獲得が期待されるフィギュアスケートと、科学技術を生かしたそりで世界の強豪に挑むリュージュを上・下2回でとり上げます。今日は、浅田真央選手や高橋大輔選手が出場するフィギュアスケートのジャンプの見分け方などを紹介します。専門家は、ジャンプのできがメダル獲得を左右すると言います。

 

ジャンプのできがメダル獲得のカギ
6種類あるよ
ポイントは全体の35%を占める

 

 フィギュアスケートは、スケート競技(ほかにスピードスケートとショートトラックがある)の中でタイムではなく得点によって競います。ジャンプやステップ、スピンなどの技術を点数で表した技術点と、振り付けや曲と合っているかなどプログラム全体の演技を評価する演技点、転倒などの減点の総計が得点になります。

 

浅田選手のトリプルアクセル
難易度が高い/前向きに踏み切る

 

男子の4回転はトーループ
左足のつま先で踏み切って跳ぶ

 「ジャンプのポイントは全体の35%を占めます。しかも失敗して転んでしまうとジャンプの得点はない上に減点されます。メダルに手が届くかどうかは、ジャンプのできにかかっていますね」。こう話すのは日本フィギュアスケーティングインストラクター協会広報部長の一條裕邦さん。ジャンプは6種類に分けられ、難易度の低いものから「トーループ」「サルコー」「ループ」「フリップ」「ルッツ」「アクセル」になるそうです。

 

それぞれ空中での回転数のちがいで「ダブルアクセル(2回転)」や「トリプルルッツ(3回転)」などとよばれ、点数も変わります=表参照。


6種類のジャンプは、スケートのつま先(トー)をついて跳ぶ「トージャンプ」と、刃(エッジ)で踏み切って跳ぶ「エッジジャンプ」の2つに区別できます。最もやさしいとされるトーループは名前に「トー」がつくことから分かるようにトージャンプの一つ。「右足ですべってきて、踏み切るときに左足のトーをつくのが見分けるポイント」。男子選手が空中で4回転するジャンプのほとんどはトーループだそうです。


右足のトーをついて左足で踏み切るトージャンプがフリップとルッツ。この2つを見分けるのは非常にむずかしいと言います。体重が左足の内側(親指側)に乗ったらフリップ、外側(小指側)に乗ったらルッツですが、ポイントは助走で「スーッと長めの助走ならルッツ。フリップは前向きにすべってきて跳ぶ直前に後ろ向きにターンしてすぐに跳ぶことが多いですね」と一條さん。


【ジャンプの基礎点】

残りの3つはエッジジャンプ。浅田真央選手のトリプルアクセルで有名なアクセルジャンプは、最も難易度は高いですが、ただ1つ前向きに踏み切ることから最も見分けやすいジャンプでもあります。サルコーを見分けるポイントは、ジャンプする前に両足が「ハ」の字になって内またになること。ループは、ジャンプ前に「いすに腰かけるような姿勢」になると言います。


高橋選手らの男子シングルは日本時間の17日にショートプログラム(SP)、19日にフリー。女子シングルは24日にSP、26日にフリーが行われる予定です。

 

 



朝日小学生新聞2010年2月9
日付

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