効果あるラストスパートとは |
入試直前アドバイス心配事ふきとばせ! |
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| イラスト・林美香誇 |
公立校の一般入試が目前です。地域によって違いはありますが、今月の下旬から始まるところが目立ちます。「本番」に向けて、どんなふうにこの時期を過ごすと合格に近づけるのでしょうか。朝中特派員を務めた高校生たちの声を交えながら、ポイントをまとめてみました。19面「合格サクセス」も参考にしてください。
勉強編
使い慣れた教材を念入りに復習する
暗記は手を動かし、声に出して確認
直前になって、いろいろな教材に手を出すと収拾がつかなくなり、勉強が中途半端になる心配があります。新しい教材には手を出さないのが鉄則。いま使っている教材を、最後までやり通すことが大切です。
限られた時間で「総まとめ」をするには、使い慣れた問題集やテキストの中から科目ごとに1冊を選び、それを徹底的に復習するのが効果的です。
「ここは理解できている」と思う部分はさっと読み返し、苦手な項目や自信がない部分を念入りに確認します。志望校で出題率の高い単元、学校や塾の先生から「よく注意して」などとアドバイスされたところなどは、特に重点的に見直します。
岡本新さん(千葉・高校1年)は「気持ちが焦ってしまうだけなので、絶対に新しいことは始めない。今までやってきた参考書の問題をもう一度解き直したり、英語の単語帳などを復習したり。『一度やったことをもう一度、二度やったことを三度目まで』といった具合に時間を使った」と話します。
「本番」で大切なことのひとつが「ミスをしないこと」。そのためには、たとえば国語ならば漢字、数学ならば計算、英語ならば単語の練習が欠かせません。ちょっとした時間でできるので、毎日必ず練習します。まちがえたら、そこから自分がミスする時の「くせ」を見抜いて「同じようなミスを繰り返さない」と気をつける習慣を身につけます。
志望校の出題傾向を改めて見直すために、過去問(実際に出題された入試問題)にもう一度チャレンジするのもおすすめ。津村奈穂子さん(兵庫・高校1年)は「過去問を利用して、傾向を体で覚えるほど、よく出るタイプの問題を解いた」と振り返ります。
過去問をもう一度解くことは、時間配分の最終チェックにもなります。本番で「さっとこなす問題」と「じっくり取り組む問題」の見極めに戸惑わないよう、ある程度の「流れ」をイメージしておくのもいいでしょう。
自分が得意な単元を徹底的に勉強するのもひとつの方法。確実に得点できる単元があると「武器」になります。本番で、その単元から出題されると「ここで○点」などと安心でき、別の問題に集中できます。
ラストスパートをかけるこの時期は「ここは絶対に得点する」と、自信が持てるまで取り組みます。
「暗記科目」ともいわれる理科や社会は、覚えた分だけ得点できると考え、最後まで勉強に力を入れるのが大切です。
参考書やノートをながめているだけでは「覚えた!」と思っても、なかなか定着しません。手を動かして実際に書いたり、声に出したりして暗記するのがポイントです。
社会は教科書に太い文字で書かれた項目、理科は実験の図などを中心にチェックします。
気持ち編
本番の時間帯に頭が働く朝型生活に
周りを意識せず自分のペース守って
入試が近づいてきたら、「勉強が遅れ気味かもしれない」と感じたとしても、睡眠時間を削ってまで取り組むのはよくありません。疲れがたまって効率が下がり、かえって焦りを生むからです。
江野さん(広島・高校1年)の場合、本番の2週間ほど前から、早く寝る習慣をつけました。「それまでは深夜の2時、3時ぐらいまで勉強。長く時間がとれると思って、ついダラダラしてしまったこともあった。必ず12時には布団に入ると決めると、勉強に一層身が入るようになった」と振り返ります。勉強時間が多少、短くなっても集中して取り組むほうが効果的です。
本番の試験は午前9時ごろから始まるケースが多いので、その時間帯に合わせて頭が働くように、朝型の生活リズムをつかんでおくことが欠かせません。
また、「ほかの人よりも、自分の勉強は十分できていないかもしれない」と感じたり、「きのうの夜は、この問題集を仕上げちゃった」といった同級生の言葉に不安になったりする受験生も少なくありません。その結果、急に自信がなくなり、この時期になって、志望校を変更する人もいるといいます。
永井くん(埼玉・高校1年)は「自分の勉強が足りないように感じるのはみんな同じ。本番の試験でも、自分が難しいと感じた問題はみんなも同じように感じるはず。周りをあまり意識せずに、自分のペースを守るのが大切」とアドバイスします。
これまで使ってきた問題集などを振り返って「こんなに努力してきたんだから、きっと最後までやり遂げられる」と、自分に対して自信を持つことが何よりも大事だといいます。
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