沖縄の人の声、聞こえますか |
きょうも基地問題は続く
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運動場のすぐそばに普天間飛行場があり、米軍機の騒音被害や墜落の危険に悩まされています=普天間中の屋上から、いずれも猪野元健写す |
多くの犠牲者を出した沖縄戦から65年。沖縄は今月23日に戦没者をいたむ「慰霊の日」を迎えます。24日には菅政権下で初の国政選挙となる第22回参院選が公示。昨年9月に交代した民主党政権への中間評価と位置付けられる中、鳩山内閣総辞職の最大の要因となった沖縄の米軍普天間飛行場移設問題が争点の一つとして浮上しています。同飛行場のそばにある普天間中学の様子を報告するとともに、米軍基地と沖縄の現状を考えます。
普天間飛行場のそばにある普天間中学校
不快な騒音1日60回/事故への恐怖
移設先の人に同じ思いさせたくない
沖縄県宜野湾市のほぼ中央部にある米軍普天間飛行場。4・8平方`メートル(同市の面積の約25%に相当)の敷地の周りには市街地が広がり、「世界一危険な基地」といわれます。
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宜野湾市の中央に普天間飛行場があり、その周りに市街地が広がります=同市内の嘉数高台公園から |
飛行場のすぐそばにある普天間中学校。屋上からは基地の様子がよく分かり、米軍機が何機も見えます。「バババババ」。屋上で3年生に話を聞いていると、上空を何度も大型ヘリが大きな音をたてて通り、驚きました。「ジェット機はもっと大きな音がしますよ」と、生徒たちは慣れた様子で平然としていました。
屋上には航空機騒音を調べるシステムがあります。県が2008年度のデータを集計したところ、人が不快と感じる騒音の発生回数は1日当たり約60回。防音設備が整った校舎の中は静かですが、クーラーが使えない時期の暑い日は窓を開けるため、「英語のリスニングが聞き取りにくかったり、授業に集中できない時があります」と山城亨太君。運動場で行われる体育や全校集会が一時中断することもあります。
04年8月、同市内にある沖縄国際大学の構内に米軍のヘリが墜落して炎上。夏休みで人が少なく死傷者はいませんでしたが、1959年6月にうるま市内の宮森小学校にジェット機が激突した事故では、子どもを含む計17人が死亡しました。「普天間中にもいつ落ちるか分からないので怖い」と安和未乗君は話します。
基地の移設問題について、安里桃佳さんと伊波わかなさんは「基地で働く人の新たな仕事が見つかるなら、やっぱりなくなってほしい。でも、移設先の人が同じ苦しい思いをするのなら、このままでもいいかもしれない」。基地のそばで育った生徒たちの思いは複雑です。
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日本の国土の0・6%でしかない沖縄県に、基地や訓練場など日本にある米軍専用施設の74%が集中しています。
なぜこれだけの基地が沖縄にあるのでしょうか。沖縄歴史教育研究会代表の新城俊昭さん(宜野湾高校教諭)に聞きました。
はじまりは、日本が仕掛けた太平洋戦争に敗れたことにあります。終戦直前の1945年3月、沖縄に米軍が上陸。約3カ月間、沖縄本島やその周辺で多数の民間人を巻き込んで戦闘が繰り広げられました。沖縄戦と呼ばれています。
勝った米国は住民らを収容所に収容している間に、土地を奪って軍用地にしてしまいました。以後、沖縄を「太平洋の要石」と位置づけています。
地図と資料は沖縄県基地対策課提供 |
なぜ沖縄に基地があるのか
敗戦後、米国の統治 復帰後、米軍そのまま
日本の国土の0.6%に相当する沖縄に、米軍基地の74%が集中。
沖縄に駐留する米国軍人(カッコ内は日本に駐留する米国軍人の総数)は、海兵隊14958人(16881人)、空軍6676人(12711人)、陸軍1761人(2594人)、海軍1217人(3779人)で計24612人(35965人)。※2009年9月末現在
沖縄の米軍施設の種類と内訳は、実弾射撃訓練などを行う演習場(69.4%)、弾薬などを貯蔵する倉庫施設(13.7%)、海兵隊などの基地になる飛行場(10.6%)など。※07年3月末現在 沖縄の米軍施設で働く日本人は9014人(09年)地図と資料は沖縄県基地対策課提供
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