北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる動き
日米韓 ミサイル発射とみなし警戒強化
北朝鮮が4月12日から16日の間に「人工衛星を打ち上げる」と3月16日に発表した。日本や米国、韓国などは「事実上の長距離弾道ミサイルの発射」とみなし、警戒を強めている。今月26、27日には韓国・ソウルで第2回核保安サミットが開かれるが、国際社会の圧力で打ち上げを撤回させられるか、なお決め手を欠いたままだ。
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北朝鮮は2009年4月にも、人工衛星の打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射した。
今回はロケット「銀河3」に地球観測衛星を載せて発射するとし、「平和的な科学技術衛星の打ち上げ」と主張している。しかし、ロケット打ち上げの技術はミサイルと基本的に同じ。運ぶものが違うだけだ。
2月下旬の米朝協議では、北朝鮮がウラン濃縮活動を一時停止するとともに、長距離ミサイル発射や核実験の一時停止に合意した。それから2週間余りしかたっていないこの時期に「打ち上げ」を発表したのは、北朝鮮の指導部の地固めという狙いがあるとみられる。
「打ち上げ」の予告時期には、建国の父、故金日成主席の生誕100年にあたる4月15日が含まれる。北朝鮮はこれを最大の行事と位置づけていて、2012年を「強盛大国(政治思想と軍事、経済のいずれでも社会主義強国を築こうとする目標)の大門」を開く年としてきた。「打ち上げ」を成功させれば、科学技術に優れていることを国内外にアピールできる。
さらにこの時期、去年12月に死去した金正日総書記の後を継いだ正恩氏が党総書記に就く可能性が高いとされる。「偉大な指導者」としての権威付けのため、「衛星打ち上げ」を利用する可能性も指摘されている。
対外的には、米国に「衛星打ち上げ」を見せつけたいという狙いもあるとみられる。北朝鮮にとって米国は、自国の経済や安全保障に一番大きな影響力を持つ。向上したミサイル技術とウラン濃縮型の核開発が結びつけばどうなるか――。米国を牽制し、交渉を有利に進めようとするという見方だ。
ただ日米韓など国際社会は一斉に反発している。米国は、打ち上げに踏み切れば2月の米朝合意を破棄したとみなし、食料援助は難しいと警告した。中国やロシアの外務省も「憂慮」や「懸念」を表明し、国連の潘基文事務総長も打ち上げ予告を「深刻に憂慮している」と発表した。弾道ミサイルの発射実験の停止は元々、09年の国連安全保障理事会の決議で求められている。
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日本は北朝鮮に「自制」を求める一方で、ミサイルが発射された場合の対応に乗り出した。北朝鮮は今回の「打ち上げ」では北朝鮮西部の発射場から南方に向けて発射するとしている。
ミサイルは、沖縄県の先島諸島の上空を通過するおそれがある。政府は日本の領土・領海に落下する事態にそなえ、自衛隊法に基づく「弾道ミサイル破壊措置命令」を発令する構え。地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)やイージス艦の配備を検討している。
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東北観光博が始まる 18日
東北全体を博覧会場に見立てたイベント「東北観光博」が本格的にスタート。宮城県仙台市や福島市など主な観光地域28カ所で、各地の案内人が旅行者を手助けしたり、飲食店などで割引を受けられる「パスポート」を発行したりする。東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ東北地方の観光を回復させるねらい。来年3月31日まで。
観光庁は東北観光博で、観光客10万人を対象に動向調査を行う。配った「パスポート」を利用して年代、性別、行き先、日程などを調べ、観光客の好みを分析する。
春一番、関東で12年ぶり吹かず 20日
関東地方では、立春から春分までの間(今年は2月4日〜3月20日)に、気象庁が設けた条件を満たす南風が記録されなかったため、2000年以来12年ぶりに春一番は吹かずじまいとなった。東海、近畿地方でも、今年は春一番がなかった。東海は3年連続となる。
気象庁によると、立春から春分までの期間に@日本海に低気圧がありAそこに向けて強い南風(地域によって違い、関東地方は風速8.0bが目安)が吹きB前日より気温が上がる、の3つの条件を満たすのが春一番。
選抜高校野球が開幕 21日
第84回選抜高校野球大会が、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。去年は東日本大震災直後で、開会式が簡略化されたが、今年は例年通り、出場32校の入場行進などが行われた。
選手宣誓は、抽選でくじを引き当てた石巻工(宮城)の阿部翔人主将=写真。「日本がひとつになり、苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を」と、被災地代表として堂々と宣誓した。
原子力規制庁、4月1日発足を断念 21日
野田佳彦政権は、原子力発電所の安全を監視する新しい組織「原子力規制庁」を4月1日に発足させることをあきらめた。発足に必要な原子力安全改革法案の審議を国会で始めることができないため。
規制庁は環境省の外局に作る予定で、法案成立までは従来通り経済産業省の原子力安全・保安院などが原発の規制を担当。自民党や公明党は、新しい組織に内閣からの高い独立性を求め、政府案と隔たりがある。
16日△北朝鮮、4月12〜16日の間に人工衛星搭載ロケット打ち上げと発表
17日△奨学金、1万人が滞納しブラックリストに―日本学生支援機構調査
△シリアの首都ダマスカスで同時爆発、27人死亡―「自爆テロ」か
18日△東北観光博が開幕―東北全体を会場に見立て来年3月末まで
19日△来年春「採用増」21社 回復鈍く―朝日新聞が主要100社調査
20日△春一番、関東で12年ぶり吹かず―近畿や東海でもなし
△天皇陛下、皇居・宮内庁病院で胸水を抜く治療を再び受ける
△イラク各地で爆発、40人以上死亡―イスラム教の宗派対立か
21日△第84回選抜高校野球大会が開幕
△高知市で全国で最も早くソメイヨシノが開花と発表―高知地方気象台
△対イラン制裁で日欧11カ国は9月まで適用除外―米政府
△原子力規制庁の4月1日発足を断念―法案審議入りできず=野田政権
22日△東京スカイツリーの個人向け展望台入場券の予約受け付け開始
23日△AIJを強制調査―金融商品取引法違反の疑いで証券監視委
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