楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

読み書き話すフル活用

 

 

 

 千葉県市川市の塩焼小学校(山田佐知子校長)では、新聞委員会が熱心に学校新聞作りに取り組み、朝小をはじめ全国のコンクールで優秀な成績を収めています。学級単位でも、いろいろな場面で新聞を活用しているクラスがあります。

 


学級新聞の合評会。どんどん批評が出てきました=どちらも千葉県市川市の塩焼小で

 

 

 

 

学級・個人新聞、切り抜き


 6年1組では、毎朝1人が「本日の一押し記事」を発表しています。気になった新聞記事の切り抜きを用紙に張り、内容と感想を数分間で発表します。
 

 作る活動には、学級新聞と個人新聞があります。
 学級新聞「イーハトーブ」は4人ずつの班が週交代で発行。できたら「合評会」をします。作った班が前に出て反省点をあげた後、全員で気づいたことを出し合います。いっせいに手があがりました。
 「見出しが雑。すき間もあるので、イラストか文章を入れたら?」「たて書きなので漢数字に」「文字がそろっていていい」「段落を変えなくていいところで変わっている」――小さなところも大切にします。「人の意見を聞くと、次にどうすればいいかわかる」と、忍足くん。
 

 個人新聞は、B4の紙一枚で自由に作りますが、この週は、生肉食中毒事件について必ずのせることになっていました。
 しめきりの翌日。担任の武藤和彦先生は、見直してほしい場所に「ふせん」をはった新聞をみんなに返しました。ふせんには「小見出し、リードがあったほうがよい」「黒くぬって迫力を出す」「飾りケイを入れる」などと書いてあります。
 

 続けて先生は、食中毒について書かれた5月23日付の朝小の一面記事を配りました。「食中毒のことをいい加減に書いてた人もいたよ。これを読んで、自分の記事が事実とちがうと思ったら、直してもいいよ」
 直したら教室内でシャッフル。とく名でふせんに意見を書いてもらいます。合評会の発言と同じく、たくさん書きこまれました。
 「新聞は、話すこと、書くことをさせてくれる大きな素材」と先生。「どんな記事がとんでくるかワクワクしながら読んで、くいついて、すぐコメントが出てくるようにしたいんです」。6月には新聞スクラップが始まるそうです。

 

 

個人新聞の仕上げ。先生のアドバイスが書かれたふせんを参考に

 

 

 

 

 

2011年5月31日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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