世界ぼくの学校 わたしの街

朝日中学生ウイークリー

 

自然豊か世界経済の中心

 

アメリカ合衆国 ニューヨーク日本人学校

 

 アメリカ北東部にあるニューヨークは世界有数の大都市で、世界経済の中心地です。国際連合(国連)本部などの多くの高層ビルが立ち並んでいます。郊外の自然豊かな場所にあるニューヨーク日本人学校を紹介します。

 

 

 

 

 

 

全児童が通学にスクールバスを利用しています

 

学習発表会で5年生がニューヨークの中心部、マンハッタンの平和を守る劇を考えて演じました(どれもニューヨーク日本人学校提供)

 

 

 

あいさつ、遊び、家族のよう

 

 

 頃安勇吾くん・5年

 

 ニューヨーク日本人学校は、ぼくの家族のようなところです。理由は2つあります。
 1つ目は、いつでもフレンドリーにあいさつしてくれることです。スクールバスで学校に着くと、先生方は必ずあいさつしてくれるし、クラスでも友だちが「おはよう」と言ってくれます。外国で生活しているぼくにとっては、元気をもらえる大きなことです。
 2つ目は、学年に関係なく遊び、話し合えることです。休み時間にはとても広い天然芝のグラウンドでサッカーをします。中学生の先輩たちはとても上手ですが、小学生も負けていません。みんなが大きな家族のような学校です。
 ぼくたちの学校は自然の豊かさもすばらしいです。春には桜がピンクのトンネルを作ります。リスやシカなどの動物も多いです。
 授業や委員会には日本にないものがあります。米国社会科では、アメリカの歴史上の人物や有名な場所などを調べます。コミュニティーサービス委員会は、世界が平和に向かうにはどうしたらいいか、などを考えて行動する委員会です。今年は東日本大震災の被災地の方々に、募金や手紙などを送っています。
 平和活動にも力を入れています。2学期(8月〜12月)には平和月間があり、ニューヨークで同時多発テロがあった9月11日などに平和集会を開きます。
  夢は、熱心で明るくやさしい先生になることです。将来、先生としてこの学校に帰ってきたいです。


楽しい祭りや感動がいっぱい


 舘野花梨さん・6年

 

 

 ニューヨーク日本人学校は、ニューヨーク州のとなりのコネティカット州グリニッチという町にあります。夏は短いですが30度を超える日もあり、冬は氷点下以下になる日もあります。日本の青森や北海道と同じぐらいの緯度なので、日本の北国の気候とよく似ています。
 わたしはニューヨーク州に住んでいます。アメリカに住んで4年になるので、英語も日常会話なら話せるようになりました。
 この国は、おもしろいことや楽しいことがいっぱいです。名物もたくさんあり、中でも、子どもたちに人気なのはプレッツェル(焼き菓子のひとつ)とハンバーガーです。人々はみんな陽気で、前向きな考え方の人が多いです。アメリカの東海岸側なので、フロンティア精神(アメリカを開拓した人たちの精神)の持ち主が多いからだそうです。
 1年中楽しみな祭りがあります。春には、イースター(復活祭)。夏には、独立記念日。秋には、サンクスギビングデー(感謝祭)やハロウィーン。冬のクリスマスには、世界中の観光客がマンハッタンにやってきます。わたしは、有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見たことがあります。「大きいなあ。きれいだなあ」と感動しました。
 学校の1番の思い出は、学習発表会で、劇を演じたことです。5年生のとき、「マンハッタンの平和を守る」というテーマでお芝居をみんなでつくり、お客さんが大笑いしたり、感動したりしてくれました。
 わたしは、このような感激をいっぱい味わうことのできるニューヨークが大好きです。

 


 

 

人口 3億875万人(2010年4月アメリカ国勢局)
面積 962万8000平方キロメートル(日本の約25倍)
首都 ワシントンD.C.言語 英語
通貨 米ドル

 

 

児童・生徒数 149人(初等部113人 中等部36人)
服装 私服
時間 午前8時15分登校、午後3時45分下校
通学 スクールバス
昼食 弁当

 

 

7月6日付

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