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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 荘司隆一さん

 

小さな生き物「イースト菌」

 ピザやパンをつくるときには、小麦粉の生地の中に「イースト菌」というものを入れます。
この小さな生き物の働きを調べてみましょう。

 

 

 

 

イースト菌は生きてい

 イースト菌は生きています。その大きさは4〜8マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)で、丸い形をしています。イースト菌のおかげでおいしいパンやピザができるのです。

 スーパーなどでドライイースト(乾燥させたイースト菌)を買ってきましょう。ポリ袋を3枚用意します。イースト菌(小さじ1)とさとう(小さじ1)を入れた袋、イースト菌(小さじ1)だけを入れた袋、さとう(小さじ1)だけを入れた袋をつくります。それぞれに水を4分の1カップ入れ、空気をぬいて袋の口を輪ゴムで閉じ、38度ほどのぬるま湯の入った容器に3つのポリ袋を入れて5分間おき、袋の中の変化を比べましょう。

 イースト菌とさとうが入った袋だけがふくらんできましたね。ドライイーストに水を加えて温めると、イースト菌はさとうを食べて二酸化炭素とアルコールをはき出して増えていくのであわが出てきます。これを発酵といいい、袋の中からはお酒のにおいがします。

 

 

 

ピザの生地を焼いてみよう!

 2つのポリ袋に、それぞれ強力粉カップ2分の1、ドライイースト小さじ1、塩少々、さとう小さじ1を入れてよく混ぜ、サラダ油小さじ2分の1と水をカップ4分の1加えてこねます。空気をぬいて、袋の口を輪ゴムで閉じます。ぬるま湯入りと氷水入りの2つのどんぶりに、それぞれポリ袋をひたし、5分間おいてから変化を調べましょう。ぬるま湯に入れた袋はふくらんできますが、氷水に入れた袋は元の大きさのままです。

 イースト菌は温められると、さとうを食べて増えていくのでしたね。氷水に入れた袋を、ぬるま湯に入れて5分間温めてみると、同じようにふくらみます。ふくらんだ生地をホットプレートにのせ、小さいめん棒などを使ってうすく広げます。ホットプレートにふたをして140度くらいで15分ほど焼きます。

 生地を切ると、中は穴がたくさんあいています。これは、イースト菌がさとうを食べて出した二酸化炭素を小麦粉が包みこみ、ふくらんだあとなのです。

イラスト=高田ゲンキ


朝日小学生新聞 2009年11月18
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