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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 高梨賢英さん

 

カタカタ鳥と上るカニで遊ぼう
おもりをくわえさせた1つの洗濯ばさみは糸をカタカタとゆらしながら落ちていきます。
洗濯ばさみ同士をかみ合わせて穴に糸を通し、糸を引くと、
かみ合わせた洗濯ばさみは手元から高いところへと上がっていきます。

 

 

 

 

カタカタと落ちる鳥

 イラストのような形のプラスチック製の洗濯ばさみを用意してください。洗濯ばさみを広げるとき、指でふれるあたりにある2つの小さな穴にたこ糸を通します。たこ糸を上下にピーンと張り、手をはなすと洗濯ばさみはまっすぐに落ちてしまいます。

 今度は、洗濯ばさみにボールペンのキャップなどをはさんで、おもりをつけて手をはなしてみましょう。おもりがあると洗濯ばさみは下の方へかたむきます。洗濯ばさみの穴に通しているたこ糸も穴の部分で折れ曲がり、下に落ちにくくなります。

 おもりを重くすれば、糸の折れ曲がり方が大きくなるので、落ちずに途中でとまったままになります。

 おもりを少し軽くすると、洗濯ばさみはカタカタと振動しながら、じょじょに下へおりていきます。

 紙に鳥の絵をかいて、洗濯ばさみにつけてみましょう。カタカタと落ちていく「カタカタ鳥」の出来上がりです。

 

 

 

 

スルスルと上るカニ

 2つの洗濯ばさみをかみ合わて、カニの絵をかいてはります。イラストのように、たこ糸を大きな洗濯ばさみの穴に通します。さらに、かみ合わせた洗濯ばさみの円形のバネを通しているスリットに通し、次に端に開いている小さな穴に通します。糸の先は抜け落ちないようにこぶを作ります。

 大きな洗濯ばさみを高いところのフックにかけて、こぶを作った方の糸を手に持ち、交互に引いてみましょう。かみ合わせた洗濯ばさみのカニはスルスルと上っていきます。

 なぜ糸を引くと上へ動くのでしょうか。洗濯ばさみを通ったたこ糸の位置を、4つの穴を開けた箱で考えてみましょう。糸は「ハ」の字になっているので、片方のひもを引くと、反対側のひもはステップ1でおもりを下げてかたむいたときのように折れ曲がり、まさつが大きくなるのでとまります。引いた糸はまっすぐでまさつが少なくスムーズに動けるので箱は上へ動きます。洗濯ばさみの穴に通した糸の位置もハの字になっているので、糸を引くと上がっていくのです。

 

イラスト=高田ゲンキ


朝日小学生新聞 2009年10月14
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