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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 高橋美由紀さん

 

「せっけん」を見つけて調べてみよう!
インフルエンザ予防には、手洗いが大切です。
顔や体を洗うものの中からせっけんを見つけて、調べてみましょう。
2種類のせっけんには、どんなちがいがあるのでしょうか。

 

 

あわでわかる 「せっけん」は、どれ?

 体や顔などを洗うものには、固形のものやハンドソープ、ボディーシャンプーなど、いろいろな種類があります。その中から、「せっけん」を探してみましょう。
 コップに3分の1ぐらい水を入れ、固形のもの、ハンドソープ、ボディーシャンプーを水に溶かして、あわ立ててみましょう。すを少し入れると、どうなりましたか?
 あわが消えて白くなればせっけんです。あわが消えず変化しないのは、「せっけん以外の合成界面活性剤」です。せっけんと活性剤の両方が混ざっている場合は、あわが消えずに白くにごります。
 容器を見ると「品名」や「成分」が書いてあるので、確かめてみましょう。「脂肪酸ナトリウム(せっけん素地)」や「脂肪酸カリウム(カリ含有せっけん素地)」と書いてあれば、せっけんです。「ラウレス硫酸ナトリウム」などは、せっけん以外の合成界面活性剤です。せっけんも、せっけん以外の合成界面活性剤も、油よごれをつつみこみ、水の中に浮かせるはたらきを持っています。

 

 

 

溶け方でわかる、2種類の「せっけん」

  固形のせっけんをよく見てみると、白いせっけんと、透明なせっけんの2種類があります。白い方は「せっけん素地」、透明な方は「カリ含有せっけん素地」と書いてあります。両方を手に入れて調べてみましょう。それぞれのせっけん3グラムを、カッターでうすく切ります。白いせっけんは、パサパサした感じですね。透明なせっけんは、ねばりけがあり、しっとりしています。プラスチックのコップを2個用意して50ミリリットルの水を入れ、それぞれにせっけんを入れます。
 しばらく静かにおくと、白いせっけんは、あまり変化がありません。表面から少しずつ溶けていきます。一方、透明なせっけんの方は、水を吸ってふくらんでいきます。せっけん分のほかにグリセリンがふくまれているため、水になじみやすいのです。そのため、洗ったときにしっとりとうるおいが残ります。
 両方のせっけんを割りばしでよく混ぜて溶かし、水でうすめてシャボン玉を作ってみましょう。大きくふくらむのは、どちらのせっけんでしょうか。

イラスト=高田ゲンキ


朝日小学生新聞 2009年9月16
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