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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 小原 洋平さん

 

ストローでなぜ飲める??
ストローを使ってジュースなどを飲むとき、口で吸うことでジュースを引き上げていると思っていませんか?
いえいえ実は、ジュースは下から押し上げられていたのです。

 

長いのは吸うのがたいへん!!

  まず、いろいろな長さのストローを作ります。1本のストローの先をもう1本のストローの中に入れこみ、空気が入らないようにストローのつなぎ目をしっかりとテープでとめます。2本、5本とつなげた長さのちがうストローを作りましょう。長さのちがうストローができたら、ストローをコップに対してまっすぐに立てて、ジュースを吸ってみましょう。ストロー1本のときと比べて、2本、5本と長ければ長いほど吸うのが大変です。

 空気はジュースを下向きに押しています。これを「大気圧」といいます。ストローの中の空気もジュースを下向きに押しています。ストローを吸い始めると、ストローの中の空気が減っていきます。すると、ストローの中では、外に比べてジュースを下に押す力が弱くなってしまいます。ストローの外の方が押す力が強くなり、ジュースはストローの中を押し上げられていくのです。

 長いストローほど空気をたくさん減らしてジュースを高いところまで押し上げなければならないので、吸うのが大変なのです。

 

吸っているのに飲めない!?

 ストローの水面より上の部分に、はさみで直径3ミリくらいの穴をあけて吸ってみましょう。飲みづらいですね。透明なストローを使うと、穴から下の部分は何とかジュースが上がってきますが、穴から上の部分はジュースと穴から入った空気がいっしょになっていることが分かります。ズズズっという穴から空気が入る音が聞こえませんか。

 今度は、2本のストローを用意して、1本の先はジュースの中に入れ、もう1本の先は外に出しておきます。この2本のストローを同時に吸うと、飲めなくなってしまいます。

 このようなことが起こるのは、口で吸ってストローの中の空気を減らそうとしても、穴やもう1本のストローから空気が入ってきて空気が減らないためです。ストローの中の空気が減らなければ、ジュースを押す力も弱まらず、ジュースも上がってこないのです。

 穴や外に出したストローの口を指でふさげば、ストローの中の空気を減らすことができるので、また簡単に飲むことができます。

イラスト=高田ゲンキ


朝日小学生新聞 2009年7月1
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