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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 前川 哲也さん 

 

知ってる? プルフリッヒ効果
 テレビ画面や左右に動く振り子を、セロハンなどを使って立体的に動いているように見せることができます。その見え方を確かめてみましょう。

 

 片方の目だけセロハン越しに

 テレビ画面を電波を受信していないチャンネルに合わせると、白と黒の砂嵐のような画像と共に「ザーッ」という雑音が流れている状態になります。

 この画面を、片方の目は暗い色のセロハンを2〜3枚重ねて見ます。もう片方の目は何もおおわないでそのまま見ます。セロハンのかわりに、少し濃い色のサングラスでもかまいません。そうすると、平面のテレビ画面に動いている「砂の嵐」が立体的に見えませんか。あまり長い時間じっと見ていると目がつかれるので、立体に見えたらすぐにやめましょう。

 これはプルフリッヒ効果といわれるもので、濃い色のセロハンやサングラス越しなどで見たものは、明るい状態で見たものに比べて、何が見えているかが分かるまでに少し時間がかかる、という性質をもとにして起きる現象です。

 この現象を利用したテレビのアニメーションやCMなども作られています。

 

 

 振り子が回転して見える

 ドアの上などに、5円玉を結んだ糸をつり下げ、左右にゆれるようにふります。糸の長さは50センチから1メートル程度にします。あまり強くふりすぎると、5円玉が回転してしまうことがあるので、うまく左右にゆれるようにしましょう。

 これを左目だけセロハン越しに、右目はそのままで、5円玉の動きを見てみましょう。5円玉が右から左に動くときは実際より手前にあるように見え、左から右に動くときは奥にあるように見えます。この左右の動きが連続すると、5円玉は左右に動いているだけなのに、まるで回転しているように見えます。

 こんどは右目をセロハン越しにして、5円玉の動きを見てみましょう。そうすると5円玉の回転している向きが逆に見えますね。

 これもプルフリッヒ効果によるもので、同じ左右の動きでもどちらの目をセロハン越しにするかで、手前に見えるか、奥に見えるかが変わってくるのです。

イラスト=コジマケン
朝日小学生新聞 2009年1月14日付

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