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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 牧野順子さん 

 

うかび上がる絵
 あぶり出しは昔、ミカンが出回るお正月のころ、こんろを囲んで子どもたちが楽しんだ遊びです。火にかざすと、かいた字や絵がうかび上がります

 

 ミカンやレモンの汁を使って

 準備するものは、ミカン(オレンジやグレープフルーツでもよい)、リンゴ、レモン、キッチンペーパー、紙、おろし金、レモンしぼり、筆です。

 まず、ミカンやリンゴやレモンの汁をつくります。ミカンは皮をむき、3〜4個の袋に分けてキッチンペーパーに包んでしぼります。リンゴは4つに切って、おろし金ですりおろし、キッチンペーパーに包んでしぼります。リンゴの汁は空気にふれると変色するので食塩を少し加えます。レモンは2つに切ってレモンしぼりでしぼって汁を取ります。

 ミカンやリンゴなどのしぼり汁を筆につけて、紙に絵や字をかき、そのままかわかします。かわくと紙にかいたものは消えて、何も見えなくなります。

 ホットプレートを200度に設定し、温めます。温まったら、紙をホットプレートの上にのせましょう。見ているとかいた字や絵がうかび上がってきます。

 あまり温めていると紙がこげてしまいます。

 

 

 あぶり出しできるものを探そう

 ミカンやレモンなどのほかに、字や絵をあぶり出せるものがないか探してみましょう。

 ミカンやレモンには酸味があります。リンゴにも酸味があるのです。酸味とあぶり出しとは関係があるのかもしれませんね。すっぱい酢や漬物の液を使って同じように絵をかいて、ホットプレートの上に置くと、字などがあぶり出されるはずです。

 では、酸味があるもの以外で、あぶり出しはできないのでしょうか。

 さとう、重曹、食塩、レモンのにおいがする洗剤などでも水にとかして試してみましょう。いくら待っても字があらわれないもの、すぐにあらわれるものなどがあるはずです。

 とかすものの種類だけでなく、液の濃さも変えてみましょう。いろいろ試してみたところ、字や絵がうかび上がる場合は濃い液のほうがはっきり早く文字がうかび上がってくるようです。

 また、水だけでも試してみましょう。

イラスト=コジマケン
朝日小学生新聞 2009年1月7日付

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