こどもアサヒホーム > わくわく理科タイム > わくわく理科タイムバックナンバー
朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 前川哲也さん 

 

指紋をとってみよう
 指先の内側をよく見ると、たくさんの細い線がもようをつくっていますね。これが指紋です。指紋をうつしとってみましょう。

 

 世界で1つだけの指紋

 指先の指紋を見やすくするために、まず、スタンプ台や朱肉などに指を1本軽くおします。それから、インクがついた指を紙におしましょう。指をはなすと、紙には指紋のもようがうつります。

 このようにしてほかの指の指紋や、家族の指紋もとって比べてみましょう。完全に同じ指紋は1つもありませんね。

 指紋は一人ひとり、指の1本1本すべてちがっていて、同じ指紋を持つ人はいないといわれています。たとえ一卵性双生児でも指紋はちがうのです。また、その人の指紋は一生変わることはありません。そのため、指紋は自分であることの証拠になるのです。

 

 

 小麦粉で指紋をとろう

 手袋などをしないでものをさわると、さわったものに指紋がつきます。直接、目で見ても分かりにくいのですが、ガラスについた指紋は小麦粉を使うと見やすくなります。

 まず、ガラスのコップなどをきれいに洗ってかわかしてから、さわって指紋をつけましょう。次に、余計な指紋がつかないように手袋をしましょう。コップの指紋をつけたところに、小麦粉を少量かけます。なるべく、むらがないようにかけましょう。次に、絵筆でよぶんな小麦粉を軽くはらうと、指紋がうき出てきます。

 ステップ1でとった同じ指の指紋と重ねてみると、ちょうど重なります。指紋には皮ふの表面から出る汗や脂分がふくまれています。この脂分に小麦粉がくっついたため、指紋の部分が小麦粉で白くなったのです。

 小麦粉のほかに、ベビーパウダーや化粧品のファンデーションでもとることができます。警察の捜査で指紋をとるときには、アルミニウムの粉末がよく使われています。

イラスト=コジマケン
朝日小学生新聞 2008年7月16日付

朝日学生新聞社のホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は朝日学生新聞社に帰属します