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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 渡辺たかこさん 

 

アサリの体を調べよう
 潮干狩りに行ってみませんか。遠浅の海の砂浜では、海水が沖に引いたときに、ところどころ穴があいています。実はこの穴の奥には、貝やカニがかくれています。今回は、アサリを探して調べてみましょう。

 

 えさの取り方を実験で観察

 砂浜の穴があいているところをほると、アサリ=写真=が見つかるはずです。同じ形の貝殻が2つ、真ん中でついています。

 アサリをとりに行くことができなかったら、お店で手に入れましょう。アサリのために3%の塩水をつくります。約100グラムの水に対して3グラムの割合で塩を入れます。

 不透明で平たいプラスチックの容器にアサリを入れ、貝殻の上の部分が少し出るくらいまで塩水を入れます。容器の上に新聞紙などをかけておくと、アサリは貝を開いて足や水管を出してきます。そこでアサリを1個取り出して器に入れ、50〜60度の湯をかけます。貝の口が少しあいたら手で貝を開きます。貝の中がどうなっているのかよく見てみましょう。

 

 

 貝の中はどうなっている?

 アサリのえさは、水の中の小さな植物プランクトンなどです。入水管から水といっしょに吸いこみ、えらでこし取って口まで運んで食べています。

 アサリが水を吸いこんでいるようすを、実験で確かめてみましょう。まず、3%の濃さの塩水にアサリを入れて入水管が出たら、そのそばの塩水に、墨汁でうすい色をつけます。つまようじに墨汁をつけ、少しずつ色をつけましょう。

 うすい墨汁をアサリが吸いこむようすが観察できるかもしれません。

 次は、別の塩水を用意し、つまようじに墨汁をつけて塩水全体を灰色にしましょう。それから、アサリを5〜10個入れます。アサリはもっと多くてもかまいません。しばらくすると、灰色がうすくなってきます。

 アサリが灰色の水を吸いこんで、水をきれいにしてくれたのです。25度の水温で、アサリ1個が1時間に1リットルの海水をきれいにしたという記録があります。

※実験した貝は食べないでください。

イラスト=コジマケン
朝日小学生新聞 2008年5月14日付

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