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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 高梨賢英さん 

 

ジャガイモの正体、実は「茎」
 家庭料理によく使うジャガイモ。調べると意外な正体が分かります。

 

 まず、1個を観察すると

 ジャガイモをぐるりと回して観察すると、小さなへこみにひものようなものが残っていることがあります。土の中にあったときに親の茎とつながっていた部分です。

 その部分を下にすると、頂上にあたる部分にいくつかのへこみがまとまり、そのへこみから芽が出ているのが分かります。

 芽が出てくるへこみの数とその位置を調べると、ひものようなものがあったあたりは芽が出るへこみは少なく、その反対側に多いことが分かることでしょう。

 へこみがある位置をよく観察すると、ジャガイモの表面を取り巻くようについていることが分かります。この芽のつき方は、実はジャガイモの葉のつき方と同じです。3年生で植物の葉のつき方を勉強しますが、ジャガイモの葉は茎の周りにらせん状についています。ジャガイモは茎が変化して栄養をためたものなのです。

 

 

 水栽培をしてみよう

 ジャガイモには、頂上にあたるへこみにいくつかの小さな山がありますが、真ん中の1つだけが成長します。土の中での芽や根の変化は調べにくいので、ミズゴケにくるんで水栽培をしてみましょう。わたしが1月18日に始めたところ、2月15日にはジャガイモをくるむように芽や根がのびていました(今の時期はもっと早くのびると思います)。

 ジャガイモは本来が茎なので、日光に当たると緑色に変色します。緑色になった部分は有毒で、煮ても焼いても分解しません。そのため、農家では新しくできる子どものイモの上に土をかけて(土寄せ)、日光が当たらないようにして育てます。

 ジャガイモの芽にも有毒な成分ができます。芽の部分を深くえぐってから調理をするのはそのためです。芽が出るのをおそくさせるには、家庭では低温(5度くらい)で保存するか、密閉した箱にリンゴ1つといっしょに入れておく方法があります。リンゴが出すエチレンというガスが発芽をおさえます。

イラスト=コジマケン
朝日小学生新聞 2008年4月23日付

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