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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 宮内卓也さん 

 

「もやもや」を発見しよう
 お湯の中に冷たい水を注ぐと、もやもやっとしたものが見えることに気がついた人はいますか。なぜ、もやもやが発生するのでしょうか。

 

 もやもやを発生させよう

 お湯をわかし、耐熱性の透明なコップにお湯を入れます。別の容器には氷水を用意します。ストローに氷水を入れてストローの上の穴を指でふさぎ、そのまま耐熱コップのお湯の表面に移動させ、お湯の中に静かに氷水を注ぎます。すると、ストローの先のあたりで水がもやもやしていることが分かります。

 同じ水でも、冷水とお湯では性質がちがうので、光の進み方にちがいがあります。そのために、このような現象が起こります。これをシュリーレン現象といいます。

 氷水どうしで同じ実験を行ってみましょう。お湯に氷水を入れたときのようなもやもやは現れません。氷水同士なので性質が同じために、シュリーレン現象は起こらないのです。

 空気でも温度差によって、もやもやが発生することがあります。それが「かげろう」です。

 

 

 氷ざとうを水にとかすと

 背が高めの透明のコップを用意します。氷ざとうを用意し、たこ糸などで落ちないようにむすび、割りばしにつるします。割りばしを水をいっぱいにしたコップの上にわたして置き、氷ざとうが水にとけていくようすを観察しましょう。氷ざとうの表面からコップの底に向かって、もやもやしたものが流れていくようすが観察できます。

 氷ざとうが表面から少しずつとけているため、その周りがとてもこいさとう水になります。こいさとう水の部分とその周辺の水とでは性質がちがうため、光の進み方にもちがいが起きて、シュリーレン現象が現れるのです。

 水にとけるさとうそのものは、余りにも小さいために肉眼で観察することはできませんが、シュリーレン現象を通して、氷ざとうがとけていくときの様子をイメージすることができます。

 しばらくコップの底の方にこいさとう水がたまりますが、やがてさとう水はゆっくりと周辺に広がり、水全体に広がってもやもやは見えなくなります。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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