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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 宮内卓也さん 

 

体重計の上で動いたら
 体重計の上では「動いたらいけません」といわれます。それはなぜでしょうか?

 

 体重計の上では静かに

 体重計にのって立ってみましょう。静かにのらないと針が動いてしまいます。

 体重計にのっている人には、2つの力が働いています。静止しているときは、2つの力の向きは反対向きで、2つの力の大きさは等しくなります。

 静かに立っている場合は、人に働く重力の大きさと体重計が人を支える力の大きさが等しくなり、体重を正確にはかることができます。

 「体重」は、人などに働く重力の大きさを表しています。

 それでは、しゃがんだ姿勢で体重計にのったら、体重の値は変わるでしょうか。

 実際に試してみると、体重計にのっている姿勢を変えても、静止していれば体重の値は変わりません。

 みなさんも、自宅の体重計を使って確かめてください。片足で静かにのるなどして、2つの力の動きを調べてみてください。

 

 

 体重計の上でしゃがむと

 体重計の上に立って静かにしていた状態から、体重計にのったまましゃがんでみましょう。

 しゃがみ始めたその瞬間、針はどのように動くでしょうか。デジタルの体重計などは精密機器なので、ゆっくりした動きで実験し、乱暴に振動を加えないように注意してください。

 体重計の針を見ていると、しゃがみこみ始めるときに体重計の針が示す重さは、静かにしていたときよりも軽くなります。

 そして、しゃがみこむ動作を止めようとするとき、体重計の針が示す重さは増え、しゃがみこんで静かに止まると、もとの体重にもどることが分かります。

 静かにしている状態から動き出したり、動いている状態から突然止まった状態になったばかりのときは、「地球が人を引っぱる力(重力)」と「体重計が人を支える力」がつり合っていないので、正しく体重をはかることができないのです。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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