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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 前川哲也さん 

 

雪は天からの手紙
 「雪は天からの手紙」とは、雪の研究者の故・中谷宇吉郎博士のことばです。今日は降ってきた雪と積もった雪を観察することで、天からの手紙を読んでみましょう。

 

 降ってくる雪を観察

 雪が降ってきたら、外に出て降ってくる雪を黒い紙や布に受け、ルーペで雪の結晶をすぐにのぞいてみましょう。ルーペは15〜20倍程度に拡大できるものがよいでしょう。顕微鏡を持っているなら、ガラス板に降ってくる雪を受け、顕微鏡でガラス板の上の雪をのぞくこともできます。雪の結晶はとけやすいので、すばやく見ることが大切です。

 また、使う道具は前もって冷やしておくと、結晶がとけるまでの時間をかせぐことができます。気温がマイナス3度以上だとすぐに結晶がとけてしまい、うまく観察できないかもしれません。

 雪の結晶ができる時の気温や湿度によってさまざまな形が生まれます。

 そのため、降ってきた雪の結晶の形から、その雪ができた雲の大まかなようすがわかるわけです。だから、「雪は天からの手紙」なんですね。

 

 

 積もった雪の結晶はどうかな?

 こんどは、積もっている雪を観察してみましょう。積もった雪を取ってほぐし、黒い紙、または布の上に置いてルーペで観察します。上の方と下の方では、雪の結晶にどのような違いがあるかくらべてみましょう。

 たくさん積もっていれば、何か所かで取ってくらべてみてください。上の方の雪は降ってから時間があまりたっていないので、降ってきた雪の結晶の形ににていますが、降り積もるとどんどん形が変わり、粒がくっついたり角ばったりするようになります。

 雪が降っている時の気温は0度以下ですが、それでも雪の結晶の表面では蒸発が起こり、水蒸気に変わっているのです。その水蒸気は再び冷やされてこおるために、さまざまな形の結晶が生まれます。さらに積もった雪の下の方では、上からの重さが加わるのですきまがおしつぶされ、氷の粒と粒がくっつきます。このようなことが起きて、下の方の雪の結晶はどんどん形が変わってしまうのです。


 寒い中での観察なので、十分に暖かい服装でやりましょう。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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