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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 安川礼子さん 

 

味を感じる仕組み
 わたしたちは舌で味を感じますね。味の感じ方を調べてみましょう。

 

 口の中に味覚センサー

 舌で感じる基本の味には、あまい、しょっぱい、すっぱい、苦い、の4つがあります。この4つの味は、わたしたちが必要とする食べ物を選んだり、有害な物質や毒を食べないようにしたりするための目安になります。

 舌には味覚のセンサーといえる「みらい」があります。舌の表面にざらざらした突起がありますね。ここにみらいがあります。みらいは舌だけでなく、口の中のやわらかい天井部分やのどにもあります。みらいは花のつぼみのような形をしていて、長さは0.05〜0.08ミリ。みらいの体は10日ほどでどんどん新しいものと入れかわっています。

 わたしたちが味を感じるのは、食べ物のとても細かいつぶが唾液にとけてみらいに入りこむと、みらいはつぶにふくまれる味の情報を電気信号に変え、神経を通して大脳へ送っているからです。

 みらいは舌だけで約5000個、口の中全体では7000〜1万個ほどあるそうです。

 

 

 温度で感じ方が変わる

 味覚は温度の影響を受けます。アイスクリームがとけたら、冷たかったときよりあまく感じたということはありませんか。温度のちがいで味覚が変わることを実験で確かめましょう。

 ポットの熱い湯、40度のぬるま湯、氷を入れてよく冷やした冷水の3種類をそれぞれ50ミリリットル用意して、10グラムずつさとうを入れてとかします。氷は取りのぞきます。

 これらの温度がちがう3種類のさとう水を飲み、味を比べてみましょう。たぶん、40度のさとう水を一番あまく感じると思います。みらいは10〜40度のときに、最も敏感に味を感じるからです。

 あまい味、すっぱい味は体温に近い温度のときに感じやすく、しょっぱい味は低い温度のほうが感じやすくなります。熱いスープが冷めると、しょっぱく感じたことはありませんか。

 また、熱すぎる食べ物と冷たすぎる食べ物をほぼ同時に食べると、みらいは強い刺激にしびれを感じて、味を十分に感じ取れなくなります。

 みらいの働きはなかなか複雑ですね。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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