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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 宮本一弘さん 

 

尿素のクリスマスツリー
 尿素はおしっこにもふくまれている物質ですが、皮ふをしっとりさせる効果もあり、保湿クリームにも使われています。尿素を使って、クリスマスツリーをつくってみましょう。

 

 尿素の針状結晶

 尿素は、窒素肥料として園芸店で販売しているほか、薬局でも買うことができます。

 尿素は、さとうと同じように温度が高い方が水にとけやすい性質があります。今回の実験を成功させるコツは、湯を火で温めながら尿素をできるだけとかすことです。なぜ、湯でとかすのではなく、加熱しながらとかすのか分かりますか? 尿素は水にとかすと冷たくなる性質があります。湯に尿素を加えると、とかした溶液の温度が低くなって湯がすぐに冷たくなり、尿素がとけにくくなってしまうため、加熱しながら尿素をとかすのです。

 そうしてつくった溶液をおいておくと温度が下がり、とけきれなくなった尿素が結晶になって出てきます。とかす前は丸いつぶのようだった尿素が、針のような結晶になります。見た目はまったく別の物質のように見えますが、同じ尿素です。

 

 

 モコモコ尿素をつくる!?

 ステップ1の実験で使った尿素の残りの溶液を使って、クリスマスにちなんだ卓上かざりをつくってみましょう。


 まず、中心に細い針金が通ったカラーモールを4〜5本用意し、木の形をつくります。枝が3、4本出ていれば、木のように見えますね。この木を皿の上に立てるので、足もつくります。

 次に、尿素の溶液のうわずみを50ミリリットル取り、その中にPVAが主成分の洗濯のりを大さじ2杯と食器用洗剤を数滴入れて、かき混ぜます。この溶液をモールの木にまんべんなくかけます。

 溶液をかけるとすぐに、白いものが出始めます。数時間もすると、白いものが木全体に広がって、まるで雪が積もったクリスマスツリーのように見えてきれいですよ。モール以外にも紙で木の形をつくって実験してもいいですね。その時は水性ペンで紙に色をぬっておくと、色のついた雪が積もっているように見えますよ。

 実験で使ったなべや皿についた尿素は、水洗いすれば簡単にとれます。

PVA 正式な名前はポリビニルアルコール。温水にとける合成樹脂です。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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