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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 宮本一弘さん 

 

真空保存容器で湯をわかそう
 市販の真空保存容器やお菓子入りのふくろ、湯を用意して楽しい実験をしてみましょう。

 

 真空保存容器って何!?

 お菓子のふくろを開けたままにしておくと、お菓子の味がかわってしまったり、しけてしまったりします。これはお菓子の油分が空気中の酸素で酸化されたり、水分でしけたりするからです。こんなときに使いたいのが真空保存容器です。

 この容器は、付属のポンプを使って空気そのものをぬきとります。つまり、容器内の空気をうすい状態にするのです。そうすることでお菓子が変化しにくくなります。

 空気がうすい状態は山の上でも同じです。山に登ったときに開けていないお菓子のふくろがパンパンにふくらんだ経験はありませんか? そうだとすると、真空保存容器内にお菓子のふくろを入れて空気をうすくすると、ふくろはパンパンにふくらむでしょうか? 試してみましょう!

 いろいろなタイプの真空保存容器があるので、インターネットで調べてみてくださいね。

 

 

 100度以下でふっとう!?

 山の上では、ご飯がおいしくたけないという話を聞いたことがありますか? 山の上でご飯をたくと、ご飯の芯が残ってしまうのです。また、コーヒーを飲もうと思って湯をわかしてコーヒーをいれても、コーヒーがおいしくありません。

 山の上は空気がうすくなっていると、ステップ1で説明しましたね。このことから分かるように、湯は100度でふっとうするのに、山の上のような空気がうすいところでは100度以下でふっとうしてしまうため、ご飯をたいても芯が残り、コーヒーはおいしくつくれないのです。

 それでは真空容器を使って、100度以下で湯をふっとうさせてみましょう。まず、洗剤を10倍程度に水でうすめた水溶液をつくり、ティッシュにふくめて保存容器の中をよくぬらしておきます。次に、透明なガラスコップにポットの湯を入れ、真空容器の中に入れてからポンプを動かして空気をぬいていきます。すると、コップの中の湯からあわが出てふっとうしてきます。

 実験で容器内を洗剤の水溶液でぬらすのは、ふっとうした時に水蒸気で容器内がくもるのを防ぐためです。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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