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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 渡辺たかこさん 

 

ちぎれるパイナップル
 パイナップルの中に、黄色い実が手でちぎれるボゴールパインという種類があります。ちぎると芯のところまで取れて、やわらかなかたまりになっています。どんな構造をしているのか、調べてみましょう。

 

 小さな実の寄せ集め

 手でちぎれるパイナップルは、「スナックパイン」の名前でお店で売られています。このパイナップルを丸ごと1個用意します。なければ、ふつうの種類を観察しましょう。

 葉が出ている部分を実を少しつけて輪切りにするか、たてに切ります。実はかたいので大人に切ってもらいましょう。

 パイナップルの切り口をスケッチして観察してみましょう。ふくらんだ構造が芯を中心にいくつか並んでいますね。これが表面の松かさに似た突起物につながっています。松かさの部分は花だったところです。

 パイナップルの実は、80〜120の花の部分がぴったりくっつき合ったものです。花が咲いてから一つ一つがふくらんで実になります。

 実がちぎれる種類は一つ一つの実のつき具合が弱いので、手でちぎって食べることができるそうです。

 

 ふくらむ仕掛けは種の中

 光と温度が種を育てる

 パイナップルの種を見たことがありますか。パイナップルを食べていても、あまり種に出合いませんが、よく探すと種が入っていることがあります。実の外側から1〜1.5センチのあたりを探してみると、ゴマ粒に似た茶色い種が見つかることがあります。


 見つけたら種をまいてみましょう。種を乾燥させないようにして、ぬらした脱脂綿の上に5センチの間隔で置きます。乾燥を防ぐために表面にラップをかけます。気温の高い日が続くと芽が出ます。

 パイナップルの研究をしている沖縄県の沖縄農業研究センター名護支所に教えてもらったところ、シャーレ(皿状のガラス容器)に水でしめらせたティッシュペーパーをしいて種を置き、30度に保った容器に入れ、蛍光灯をつけておくと、80〜90%が発芽するそうです。25〜30度でも発芽しますが、光がないと発芽する割合はとても低くなるそうです。

 芽が出て葉が5枚ほどになったら、脱脂綿を大きめに切ってそのまま、赤玉をくだいて砂をまぜた土の上に置きます。土が乾燥しないように水をやっていると、葉が増えて大きくなっていきます。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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