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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 岡田仁さん

 

葉緑素を取り出そう
 植物の緑色のもとになっている物質を葉緑素と呼びます。葉緑素は植物が光合成するために必要です。植物の中の葉緑素を取り出してみましょう。

 

 緑色の植物でまずは実験

  緑色の植物を水につけても葉緑素を取り出すことはできません。どうすれば、植物の葉緑素を取り出すことができるでしょうか。じつは葉緑素はエタノールにとけやすい性質を持っています。エタノールは薬局で、消毒用として70〜80%の濃度のものを売っています。

 葉緑素を取り出したい植物を準備しましょう。雑草、野菜など緑色の植物ならほとんどのものは大丈夫です。緑茶も使えます。準備した植物をまず熱湯につけてから湯をきり、小さな透明の耐熱ガラスのコップにひとつまみ入れます。そのコップに植物がやっとしずむくらいエタノールを入れます。

 次に大きめの容器(高温でもとけたりしないもの)に熱い湯を3センチくらい入れて、その中に先ほどの植物とエタノールの入ったコップをつけます。しばらくするとエタノールが温まって、だんだんときれいな緑色になってきます。この緑色が植物にふくまれていた葉緑素です。

注意:熱湯を使うので大人といっしょにやりましょう。▽エタノールに弱い人もいるので、エタノールの蒸気を吸わないようにしましょう。▽エタノールは燃えやすいので、直接火にかけたり、火の近くに絶対に置いたりしてはいけません。


 

 赤色の葉にもあるかな?

 赤ジソの葉は赤で、緑色ではありません。こうした葉に葉緑素はないのか、実験してみましょう。

 

 まず、赤ジソの葉を用意します。赤ジソは6月〜7月ごろに八百屋さんやスーパーマーケットなどで売っています。生の葉が手に入らない場合は赤ジソのふりかけでも実験ができます。ステップ1と同じ方法で、熱湯につけた後、エタノールにつけて温めると、エタノールの色はどうなるでしょう?

 

 赤ジソは緑色には見えませんが、エタノールに入れてみると緑色が出ます。ふりかけでもうっすら黄緑色が出ます。赤ジソの葉も葉緑素を持っていて、光合成をしているのですね。

 

 また、おもしろいことに生の赤ジソの葉を熱湯(水道水)に入れると水が青くなり、赤ジソふりかけを熱湯に入れると水は赤くなります。赤ジソの赤い色素は水にとけやすく、酸性では赤く、アルカリ性では青くなる性質があります。日本の水道水の多くはアルカリ性なので青くなりますが、赤ジソふりかけには酸性の物質が入っているので赤くなったのです。

 

 赤ジソのほかにも緑色ではない葉があります。葉緑素があるかどうか調べてみるとおもしろいですね。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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