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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 江崎士郎さん

 

夜空にまたたくきらきら星
 星空をウオッチングするには、夏のこれからが本番です。夜空の星を見てみましょう。

 

 またたく理由は空気

 1つの星をじっと見つめてみましょう。星がまたたいていることに気がつきませんか。
 またたくというのは、光が明るくなったり暗くなったり、点滅するようにちらちらすることです。

 星がまたたくのはどうしてなのでしょう。星は自分で光を出していますが、そのときの明るさはこんなに変わったりはしません。

 またたいて見えるのは地球のまわりをおおう空気の層(大気)の影響です。

 空気の層には、温度の高いところ低いところ、風などによって空気のこいところやうすいところができます。そこを光が通るときに進み方が変わってしまい、光の見え方が変わるのです。

 たとえば、燃えている炎のまわりでものがユラユラゆらいで見えたり、夏の暑いときに道路の向こうに見える景色がゆらいで見える「かげろう」という現象と同じです。


 

 またたいていない惑星

 星をよく見ると、またたかない星があります。18日ごろだと、南の空に見える明るい星はまたたきません。またたかない星を調べると、多くが惑星であることが分かります。惑星は太陽のまわりを回る星です。太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星などがあります。南の空に見える明るい星は木星。夕方、西の空に見える明るい星は土星です。

 星はどれも点のように小さく見えます。しかし、惑星は地球に近い星なので、星座をつくる星(恒星)よりは見かけの大きさが大きいのです。はくちょう座のデネブは光の速さで1500年以上もかかるところにありますが、木星は光の速さでは約30分のところです。

 惑星もまたたいているのですが、近いので大きく見えるため明るくなったり暗くなったりするようには見えません。これに対して、遠い恒星は見かけの大きさが小さいので、空気の乱れの影響を受けやすく、またたいて見えるのです。

 低いところに見えると、惑星でもまたたいて見えることがあります。低い位置では光が通る空気の層が長いので、空気の影響が大きいからです。星のまたたきは、夏よりも冬の方がよく分かります。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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