こどもアサヒホーム > わくわく理科タイム > わくわく理科タイムバックナンバー
朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 安川礼子さん 

 

シャンプーとリンスの役割
 毎日のお風呂で何げなく使っているシャンプーとリンスを科学しましょう。

 

 どんなちがいがあるのかな?

 洗髪に欠かせないシャンプーとリンスですが、どうしてシャンプーとリンスが必要なのでしょうか。実はシャンプーもリンスも界面活性剤といわれるものですが、性質がちがうのです。

 シャンプーは髪や皮ふについた水にとけにくい油よごれを、水にとけやすい状態に変えて洗い流すために使われています。髪はたんぱく質でできています。シャンプーを使うとよごれは落ちますが、シャンプーをつけて洗い流した後の髪をそのまま乾燥させると、とてももつれやすくなる経験をしたことはありませんか。

 このときの髪の表面は、シャンプーのためにマイナスの電気にかたよった状態になっています。静電気が起きて髪は広がってしまいます。

 これを防ぐのにリンスは使われています。リンスはプラスの電気を帯びているので、髪がマイナスの電気にかたよらず静電気も起きません。リンスは髪に対して電気的に中性になるような働きをしているのです。

 

 ペットボトルで確かめる

 500ミリリットルの炭酸飲料用のペットボトルを用意しましょう。このペットボトルの表面にシャンプーをつけてよく泡立てて洗いましょう。シャンプーは水でよく洗い流します。水滴をよくふり落としてからペットボトルをドライヤーで乾燥させます。タオルでふき取ってはいけません。同じところに熱風を当てていると、ペットボトルのその部分がとても熱くなるので気をつけてください。


 表面がかわいたら、このペットボトルを髪に近づけてみましょう。すると髪がペットボトルにひきつけられます。シャンプーの働きでペットボトルの表面はマイナスの電気を帯びたのです。

 次に、このマイナスの電気を帯びたペットボトルの表面にリンスをなじませてから、水でリンスを洗い流します。それから髪に近づけてみると、髪はペットボトルにあまり引き寄せられなくなると思います。つまり、ペットボトルの表面がリンスの働きで電気を帯びていない状態にもどったことになります。

 シャンプーをつけてから洗い流したペットボトルに、細かくさいた荷造り用のビニールテープなどを近づけてみてもおもしろいですよ。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

朝日学生新聞社のホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は朝日学生新聞社に帰属します