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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 江崎士郎さん 

 

ppmってなんだろう
 水や空気がよごれているとき、よごれの大きさを「○○ppm」と表すことがありますね。ppmは、水や空気などにとけたものの濃さを表します。さとう水で、ppmってどんなものか考えてみましょう。

 

 1パーセントの濃さって?

 濃さを表すのに、パーセント(%)を使うことがよくあります。ppmを考える前になじみがある「%」を考えてみましょう。

 「%」とはどのようなことなのでしょうか。たとえば、100人の人がいて、男の人が1人、99人は女の人というとき、男の人の割合は全体の1%であるといいます。「%」とは、全体を100としたときの割合を示しています。女の人は全体の99%であるともいえます。

 では、さとう水を作ってみましょう。家庭用のはかりにコップをのせ、さとうを10グラム、水を90グラム入れます。よくかき混ぜてさとうをとかすと、10%(重さが10%)のさとう水が100グラムできます。コーヒーシュガーを使うと、色の濃さの変わり方が見られます。食紅で色をつけてもいいでしょう。

 10%のさとう水とは、10グラムのさとうに100グラムの水を入れたものと思う人がいますが、そうではありません。さとうと水を合わせて100グラムのうち、10グラムがさとうの場合をいいます。できたさとう水をなめてみましょう。どれくらいのあまさですか。

 

 ppmの濃さとはどれくらい?

 10%のさとう水は、あまい味がしたと思います。今度は1ppmのさとう水を作ってみましょう。

 1%は100分の1でしたね。1ppmは100万分の1のことです。100万人の人がいて、99万9999人が女の人、1人だけが男の人というとき、男の人の割合は全体の1ppmということになります。

 1ppmのさとう水を作ってみましょう。さとうが10グラムある場合、999万9990グラムの水が必要です。水は1000グラムで1リットルですから、なんと約1万リットルの水が必要です。こんなにたくさんの水は使えません。

 でも大丈夫。かんたんに1ppmのさとう水を作ることができます。10%のさとう水10グラムに、水を90グラム入れると1%のさとう水になります(1回目の操作)。この1%のさとう水から10グラムだけとって水を90グラム入れると0.1%のさとう水になります(2回目の操作)。このような操作をあと3回くり返していけば1ppmのさとう水ができます。1ppmのさとう水をなめてみましょう。あまく感じますか? 感じませんね。大気や水質に混じる汚染物質は、こんなにうすくても環境への影響は大きいのです。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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