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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 兼 龍盛さん 

 

ビタミンCを探し出そう!
 果物やジュースにはビタミンCがふくまれているといわれますね。ビタミンCの持つ性質と、「うがい薬」にふくまれる「ヨウ素」という成分の持つ性質を使って、ビタミンCを見つけましょう。

 

 ビタミンCを見つけ出す水溶液

 びんの裏の成分表示に「ポピドンヨード」と書かれている褐色のうがい薬を用意します。「ポピドンヨード」とは、水にとけにくい「ヨウ素」を水にとけやすく加工した化合物のことです。

 うがい薬のままだと濃いので、10倍にうすめましょう。10倍にするには計量スプーンがあると便利です。まず、小さじ(5ミリリットル)1杯のうがい薬を量り取って、容器に入れます。そして小さじ9杯分の水を容器に加えて、よくかき混ぜます。この10倍にうすめたうがい薬を、「ビタミンCチェッカー溶液」と名づけましょう。

 紅茶のような褐色をした「ビタミンCチェッカー溶液」に、ジュースやレモン汁を加えてみましょう。すると、褐色の液体が無色になったはずです。ジュースの中のビタミンCの働きによって、チェッカー溶液の中のヨウ素がヨウ化物イオンという無色の別の物質に変化したのです。

 

 「スーパーチェッカー溶液」

 いろいろな飲み物にもビタミンCがふくまれています。たとえば、ビタミンCチェッカー溶液に緑茶を入れて調べてみましょう。この時も褐色の溶液が無色に変わっているのですが、緑茶の緑色がじゃまをして、色の変化はよく分かりません。

 そこで、「スーパービタミンCチェッカー溶液」を作りましょう。まず、水50ミリリットルに片栗粉を小さじ1杯加えて、電子レンジで温めてから冷まします。ビタミンCチェッカー溶液に、このでんぷん溶液を小さじ1杯ほど加えます。できた青紫色の液が「スーパービタミンCチェッカー溶液」です。

 この「スーパービタミンCチェッカー溶液」をスポイトで緑茶にたらしていくと、緑茶の色は初めのうちはほとんど変化がありません。ところが、溶液をもっと加えていくと急に青紫色になります。どうして、とちゅうからもとの色が現れたのでしょうか?

 緑茶の中のビタミンCとチェッカー溶液の中のヨウ素は反応して、無色のヨウ化物イオンに変化しました。でも、緑茶には緑色の成分があるので、色の変化は見えにくかったのです。お茶の中のビタミンCがなくなったところで、「スーパービタミンCチェッカー溶液」は元の色のままでいられるようになったというわけです。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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