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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 渡辺たかこさん 

 

イチゴを種から育ててみよう
 いまは1年中イチゴが食べられますが、本当は5〜6月に実ができる植物です。ところで、イチゴの種ってどこにあるか知っていますか。

 

 イチゴの種はどこにある?

 イチゴを観察してみましょう。イチゴの真ん中をナイフでたてに割ると、イチゴの断面は真ん中がふくらみ、白っぽくなっています。表面についているたくさんのつぶはイチゴの中にもぐりこみ、イチゴの真ん中からのびた白いすじがつぶのところまでのびていますね。実は、このつぶが種なのです。

 わたしたちが食べているイチゴの赤い部分は、花床というところがふくらんだものです。では、表面についている種をピンセットを使ってひとつ取り出してみましょう。種をよく見ると、1か所に突起があり、その反対側にはすじのようなものがついていますね。

 こんどは割ったイチゴを手でもんで、ふだん食べている部分を取ってしまいましょう。すると、たくさんの白いすじがあることと、すじの先に種がついていることがよくわかりますね。このすじは、種に水や栄養を送っている管です。では、ひとつのイチゴに種は何個ついているのか、ピンセットで種をひとつずつ取って並べてみましょう。種類や大きさによってもちがいますが、200〜500個ぐらいだそうです。

 

 種から育ててみよう

 イチゴの種を取って、この種をまいてみましょう。種をまく場合、安売りをしているくらい、よく熟しているイチゴを使うといいです。

 たくさんの種が取り出せましたね。この種をまいてみましょう。種からどんな根と芽が出てくるでしょうか。ためしてみましょう。

 種にはイチゴのあまい果肉がついているので、よく水で洗います。種はふっくらとして大きく、色が赤黒く、さらに、水の中に入れてしずんだ種を選びます。

 脱脂綿を適当な大きさに切って、水にひたし、食品用トレーの上にのせます。脱脂綿の上に、選んだ種を3センチぐらいの間隔をあけてまきます。種に太陽の光が当たるようにし、水がなくならないように補給しながら、根や芽が出てくるのを待ちましょう。

 芽か根のどっちが先に出てきましたか。そう、細い根が1本出てきましたね。次に芽が出てきます。1か月ほどしたら、根を切らないようにして脱脂綿ごと切り、植木鉢に培養土(バーミキュライト)を入れて植えましょう。肥料や水をやりながら育てていくと、1年半から2年ぐらいでかわいい実がなります。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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