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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 山口晃弘さん 

 

熱をたくさんためるものは何?
 熱はためておくことができますが、ためるものによってたまる量がちがってきます。実験をしてくらべてみましょう

 

 石と金属でくらべよう

 「石焼きビビンバ」を食べたことがありますか? 器が熱を持っていて、その熱でご飯や具がジュージューと焼けますね。石の器は熱をためることができます。

 ところで、ジュージュー焼くなら、熱した鉄板でもできますね。石と鉄とどちらが熱をたくさんためられるのかくらべてみましょう。くらべやすいように、小石とそれと同じ重さの硬貨(それぞれ100グラムほど)でためしてみましょう。

 熱湯につけて同じ温度にした小石と硬貨を水の入ったカップにそれぞれうつして、水温がどのくらい上がるのか調べてみましょう。小石と硬貨とをくらべると、小石を入れたカップのほうが水温が上がります。上がる温度は水の量によってちがいます。

 実は、硬貨に使うような金属とくらべると、同じ重さの小石のほうが2倍ほど多く熱をためられることがわかっています。もし石焼きビビンバの器が金属だと、熱が足りなくて十分に焼けないかもしれません。

 硬貨も1円玉と100円玉では、同じ重さでも熱をためる量がちがうので、ためしてみてください。

 

 水でも熱がためられる

 水も熱をためることができます。ステップ1と同じようにして実験してみましょう。ステップ1で使った小石や硬貨と同じ重さだけ水をはかり、かさ用のポリ袋に入れます。ポリ袋の口をしばり、あまった部分は切り取ります。このポリ袋を先ほどと同じように熱湯であたためます。

 ステップ1で使ったカップに前と同じ量の水を入れ、あたためたポリ袋を入れて水温がどのくらい上がるのか調べてみましょう。石や硬貨にくらべて、水のほうが水温が上がります。

 硬貨とくらべると、同じ重さの水はなんと10倍も水の温度を上げることが計算の上でたしかめられています。水は熱をためやすいのです。

 水のこの性質を応用しているのが「湯たんぽ」です。夜に熱湯を入れておくと、朝まであたたかさが長持ちします。

 ただ、水は石焼きビビンバの器には使えません。100度でふっとうして、それ以上に温度は上がらないし、液体なので器には使えませんよね。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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