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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 新井直志さん 

 

スライムをつくって遊ぼう!
 わたしたちの体の中を流れている血液は、栄養分や酸素などを運んでいます。血液の流れる方向や量による色などを考えてみましょう

 

 顔色が変わるのは?

 いすにすわり、右手を上げ、左手を下げて、両方の手のひらを開いたりにぎったりを20回くり返します。数え終わったら、両方の手のひらの色を見くらべましょう。左手は赤く、右手が白くなっていることに気づきましたか? 血液は、心臓のはたらきで体内をめぐりますが、手や足の先までとどく流れは、指の運動によって活発になります。

 右手が白く見えたのは、血液が心臓に向かってもどり、心臓から流れてくる血液の量が少なくなったからです。赤くなったのはこの逆の理由です。

 顔色が青白く見えるのも同じように説明できます。寒い日やつめたい水(プール)に入ったときにくちびるが青くなるのは、血管がちぢまり、血液の流れる量がへったからです。くちびるやほおは皮ふがうすいので、ふだんは血管がすけて赤く見えています。

 血管には太い動脈と静脈、そして、細い毛細血管があります。この細い血管は、体中のひとつひとつの細胞に血液がとどくように全身にはりめぐらされ、全部つなぎ合わせると地球を2周半もする長さになります。

 これから寒い時期をむかえます。冷え性の人は、指の運動で血液のめぐりをよくしてください。

 

 血液の流れる向きは

 お医者さんで血液をとるとき、うでにゴムをまくように、右うでのひじの上のあたりをゴムバンドで少しきつくまきます。右手を数回、開いたりにぎったりすると、うでの血管がうき上がってくると思います。

 うき上がった血管を観察すると、ところどころふくらんでいるのが見えます。これは、血管の中にある「弁」というものです。体の表面近くを通っている血管は主に「静脈」で、「動脈」より血液の流れが弱いので、「弁」で血液が逆方向に流れるのをふせいでいます。


 こんどは左手の中指でうき上がった血管を軽くおさえ、人さし指で血管にそって心臓の方に向かってこすってみましょう。うき上がった血管がなくなります。

 中指をはなすと、また血液が流れ、血管がうき上がってきます。うでの表面を通っている「静脈」は、手首側から心臓に向かって流れていることがわかります。

 一方、心臓から流れ出る「動脈」は、体の中心部を通って、静脈とは反対の方向に向かって流れています。動脈が体の表面近くに出ている手首や首のつけ根を指で軽くおさえると、心臓が規則正しく血液をおし出す運動をしていることを示す「脈」を感じることができます。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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