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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 江崎士郎さん 

 

葉痕・冬芽を見つけよう
 寒い冬、木々は葉を落としてひっそりしているように見えますが、寒さにたえ、春のおとずれにそなえて、したくをしています。虫メガネを持って、あたたかい服装で調べに出かけましょう

 

 葉痕は血管と同じ役目

 秋に葉が落ちた木の枝に、のこった「あと」を葉痕といいます。写真では拡大しているので大きく見えますが、実際の大きさは1ミリから1センチぐらいです。色も枝と同じ茶色なので、目で見てもわかりにくいかもしれません。細い枝や枝の先、葉があった根元のあたりをよく見て、これかなと思ったら、虫メガネ(ルーペ)で拡大して見てください。10倍くらいのルーペを使うといいでしょう。

 ルーペで拡大すると、葉痕のもようがわかります。このもようは水や栄養分が通っていたパイプ(維管束といいます)のあとです。維管束は木の根から、幹、枝、葉までつながっていて、根からすい上げた水を葉へ運んだり、葉でつくった栄養分を花や実、根などに運んだりします。まるで動物の血管みたいですね。

 葉痕のもようは植物の種類によってさまざまです。中には人や動物の顔ににているものもあり、オニグルミの葉痕はヒツジかラクダの顔のように見えます。

 

 とうが? ふゆめ?

 冬芽は本来「とうが」と読みますが、「ふゆめ」というよび方を聞いた人の方が多いでしょう。ここでは「ふゆめ」とよぶことにします。木の枝の先や途中についています。これもとても小さいので見つけにくいと思いますが、冬芽は色がついていたり、毛でおおわれていたりするので、葉痕より見つけやすいはずです。


 木にたくさんの枝がついているときは、去年の春に出た新しい枝を中心にさがすのがコツです。小さくポツンとふくらんでいるものがあったら、ルーペで見てください。葉痕の近くや真ん中についていることもあります。

 冬芽には、葉芽(「はめ」ともいいます)や花芽(「はなめ」ともいいます)があります。葉芽は葉になるところ、花芽は花になるところです。栄養分をたくわえて、春の準備をしています。

 おおいでつつまれている冬芽と、つつまれていない冬芽があります。おおいでつつまれているときは、おおいをはずして中を見てみましょう。小さな葉っぱや花が見つかりますよ。

 ハクモクレンの冬芽は毛皮のコートを着ているようです。そっと開いて中をのぞいてみましょう。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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