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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 宮本一弘さん 

 

冷たくなる実験
 レモン果汁と重曹をまぜあわせて、ひんやりとつめたくなる実験をしてみましょう! つめたくなるこの反応は、発泡性入浴剤にも利用されています。

 

 冷たくなるコップ

 レモン果汁と料理に使う重曹を使った実験です。両方とも、スーパーで売っています。レモンって、食べるととてもすっぱいですよね。レモン果汁には、すっぱさのもとであるクエン酸がとけています。実験を始める前に、レモン果汁が部屋の温度と同じになるまで待ちましょう。

 重曹は炭酸水素ナトリウムという物質で、クエン酸などの酸とふれあうと二酸化炭素を発生する性質があります。こうした性質のためレモン果汁に重曹をくわえると、コップの中にブクブクと二酸化炭素のあわがたくさん出てくるのです。

 コップをさわってみてください。あわが出てくる前とくらべると、少しつめたくなった気がしませんか? この実験をするときに、コップに温度計をさしこんでおくと、温度が5度くらい下がるのがわかります。

 酸と炭酸水素ナトリウムがふれあってあわが出始めると、まわりから熱を吸収していくので、手でさわるとつめたく感じるのです。

 熱を吸収するので、このような反応を「吸熱反応」といいます。

 

 手のひらで「冷たさ」体感

 次は、クエン酸と炭酸水素ナトリウム(重曹)を使って、温度が下がっていくことを直接、体で感じてみましょう! 粉末のクエン酸と炭酸水素ナトリウムをまぜただけでは、つめたくなりません。そこに水をくわえてあげると、あわをブクブクと出し始め、その液体はとてもつめたくなります。


 手のひらにこの2種類の粉をのせ、水をくわえてみてください。たちまち、手のひらがひんやりしていくのがわかります。粉(固体)どうしではなかなかつめたくなりませんが、水にとけると反応しやすくなるのです。かんたんで安全な実験です。ぜひ、やってみてくださいね!

 みなさんがよく知っている発泡性入浴剤も、この実験と同じ反応を利用しています。発泡性入浴剤は、水にとけやすい酸(コハク酸、フマル酸など)と炭酸水素ナトリウム、香料、着色料などをかためてつくられています。

 発泡性入浴剤だけでは反応は起きませんが、これをお風呂に入れて湯にとかすとあわがブクブクと発生するのです。発泡性入浴剤はあたたかいお風呂で使うのでなかなか気づきませんが、実はつめたくなる吸熱反応なのです。

 

※実験が終わったら手をあらいましょう!

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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