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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 山口晃弘さん 

 

せっけんとろうそく
 「せっけん」と「ろうそく」、どこか同じ感じはしませんか。「色が白い」「どちらも固体」「手ざわりがにている」。色や形、手ざわりだけでなく、実は、どちらも「油」からつくられているのです。

 

 せっけんをもやそう

 「せっけんを油からつくっているなんて、しんじられない」と思っている人はいませんか? でも、せっけんは油からつくっているので、油と同じようにもえます。ライターやガスバーナーの火で直接あぶってももえ出すことはなく、ちょっとした工夫が必要です。

 まず、せっけんを下ろし金でけずって粉にしておきます。次に柄の長い金属のスプーンにアルミホイルをまきつけ、この上に粉にしたせっけんをのせます。ガス台に火をつけて炎の中に入れてみましょう。すぐにもえ出すわけではありませんが、しばらくするとせっけんのけずりかすは黒くなってとけ出し、やがて炎を上げてもえ出します。

 同じようにアルミホイルをまいたスプーンにサラダ油をほんの少量入れて、炎の中に入れてみましょう。粉にしたせっけんと同じように、黒いすすが出て、やがて炎を上げてもえ出します。

 せんたく用の粉の洗剤や食器洗いに使う液体の洗剤も、材料は油です。せっけんやサラダ油と同じようなもえ方をします。

 

 ふくらむ仕掛けは種の中

 せっけんは工夫をすればもえますが、ろうそくのように長時間もえつづけることはありません。そこで、せっけんから長時間もえる本物のろうそくをつくってみましょう。


 まず、固形せっけんの4分の1ほどを下ろし金でけずって粉状にします。これをコップなどの容器に入れ、粉がひたる程度に約50度の湯を入れてよくかきまぜます。ここでは、クリーム状になるまで、かきまぜるのがポイントです。

 そこに酢を少しずつくわえながら、かきまぜます。全体として白くにごってきますが、白いものがういてきます。にごりがなくなるまでかきまぜながら、酢をくわえます。

 しばらくおいた後、ういている白いものをガーゼでこします。こし取った白いものを、べつの容器にうつして弱火であたためると、ろうがういてきます。さめないうちにアルミカップにろうを流しこみ、たこ糸で芯をつけます。これでろうそくのできあがり。

 さあ、火をつけてみましょう。もえるときにせっけんの香料のにおいがすることがあります。

イラスト=ビューンワークス・藤田裕美

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