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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 山口晃弘さん 

 

 火をつけると紙コップはもえますが、紙コップでもお湯をわかすことができます。実験をしてたしかめてみましょう。この実験は火を使うので、かならず大人といっしょにやりましょう

 

 紙コップがもえる条件

 ライターやマッチで紙に火をつけるともえます。やってみるまでもなく、これは当たり前ですね。
 そんなもえやすい紙の容器で、お湯をわかすことができるでしょうか。お湯がわく前に、紙がもえて中の水がもれてしまわないでしょうか。実験をしてみればわかります。さっそくやってみましょう。

 まず、紙コップを数個用意します。ガスマッチの火をそのひとつに近づけてみます。紙コップは炎を上げてもえてしまいます。
 次に、べつの紙コップにこんどは水をいっぱいに入れて、ガスマッチの火を近づけてみましょう。こんどは火がつきません。紙コップでお湯をわかすことができるかもしれませんね。

 紙がもえ出すのは、紙の種類にもよりますが300度前後です。ものがもえ続けるには、次の3つの条件が必要です。「もえるものがある」「酸素がある」「ある程度以上の温度が必要」。ある程度以上の温度のことを「発火点」といいます。
 「発火点」は物質によってちがいますが、空気中にある紙は300度前後になるともえ出します。

 

 紙コップをコンロにかける

 まず、幅30センチのアルミホイルを四角く切り、2センチほど端を折って四角いアルミのお皿をつくります。アルミホイル製のお皿を使ってもかまいません。

 ガスコンロの上に金網をおき、その上にアルミホイルの皿をおいて、その皿の中央に口いっぱいまで水を入れた紙コップをおいて、弱火〜中火で加熱します。
 加熱していると、紙コップの中で少しずつあわが出てきます。そのまま、20〜40分ほどたつと60〜70度くらいの湯になります。
 やがて、紙コップの底の水がせっしていない部分はこげ始めますが、水が接している部分はこげません。

 水は100度になるとふっとうしますね。紙コップには水がいっぱいに入っているので、紙の温度は100度以上にはなかなかなりません。紙がもえ出す300度前後になる前に、熱い湯になります。
 この実験をする前に、金網をよくあらってよごれをとってから火にかけてください。よごれがあると、アルミホイルがそのところだけもえて穴があきます。

まんが・西村まさのり

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