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朝日小学生新聞で連載

日本化学会化学教育協議会 高橋美由紀さん 

 

 「ミカンの皮」をじっくり見たことがありますか? ミカンの皮にふくまれている「ミカン油」には、たくさんの使い道があります。ミカン油のふしぎな働きを調べながら、遊んでみましょう。

 

 人間にはよいかおりでも…

 まず、ミカンの皮からミカン油を取り出してみましょう。
 ミカンやオレンジ、グレープフルーツなどをむくとき、手に油のようなものがついて、よいかおりがしますね。これがミカン油です。
 ミカンの皮の外側をよく見ると、小さくて丸いつぶつぶがたくさんあります。皮をむいて横から見ると、つぶつぶは袋のようになっていて、中にミカン油が入っているのがわかります。この袋を油胞といいます。油胞の大きさや集まり方は、ミカンの種類によって少しずつちがっています。
 ミカンの皮をむいたりしぼったりすると、油胞がやぶれてミカン油がとび出します。ミカン油は虫がいやがるにおいを出して、食べられるのをふせぐ働きがあるのではないかといわれています。同じにおいでも、人間はよいかおりだと感じるのにとてもふしぎですね。
 ミカン油を紙につけて、かおりを楽しみましょう。いろいろな種類のミカンで、かおりをくらべてみましょう。

 

 発泡スチロールをとかす力

 魚やアイスクリームなどの保冷箱、保温用のカップなどに使われている白い容器は、発泡ポリスチレン、または発泡スチロールともよばれています。
 この発泡ポリスチレンの中には気体が入っているので、熱がつたわりにくく、軽くて衝撃にも強い性質を持っています。
 ミカン油にふくまれる「リモネン」という成分には、発泡ポリスチレンをとかす働きがあります。リモネンを利用してスタンプをつくってみましょう。
 まず、牛乳パックをカッターで切りぬいて型紙をつくり、発泡ポリスチレンの上にのせます(カッターで指を切らないように気をつけましょう)。
 次に、型紙をおいた発泡ポリスチレンにミカン油をつけます。すると、ミカン油がついたところだけ発泡ポリスチレンがとけてへこみます(型紙がずれないように指でおさえるなどしてくださいね)。これで、スタンプの完成です。
 スタンプインクをつけて、紙におしてみましょう。

まんが・西村まさのり

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