こどもアサヒ 朝日小学生新聞・アサヒ中学生ウィークリー
2006年9月8日
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親野智可等(おやの・ちから)
 1958年生まれ。本名・杉山桂一。公立小学校で23年間教師をつとめ、2006年3月に退職。経験をいかして発行している無料メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は読者3万人を超える。『まぐまぐメルマガ大賞』の教育・研究部門で04年、05年、06年と連続1位、05年、06年は総合でも2位。各地での講演活動も精力的にこなす。05年『ドラゴン桜』の龍山高校「親力」特別委員会特命部長に任命される。著書に『ドラゴン桜わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』(講談社)、『「親力」で決まる!』『「親力」365日!』(どちらも宝島社)『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)など。
 メルマガ「親力で決まる子供の将来」は、http://www.oyaryoku.jp/から手続き。新刊『「楽勉力」で子どもは活きる!』が祥伝社から発売中。

ドラゴン桜
 
三田紀房(みた・のりふさ)さん作の漫画で、講談社の週刊『モーニング』で連載中。廃校寸前の龍山高校に、弁護士の桜木建二が乗り込み、「東大合格者を100人出す!」と宣言。偏差値30台の生徒たちが東大に挑む。単行本は1〜17巻が発売中。公式携帯サイト「ドラゴン桜IQ革命」 東大生が作った問題にクイズゲーム感覚で挑戦など(利用は保護者と一緒にね)

 
先生から聞きなれない注意を受けたら?
子どもが変わってないなら大丈夫
 

 初めての保護者会や家庭訪問で、これまで注意されたことのないような点を先生から指摘されてしまった。そんなことを感じてなやんでいるお父さんお母さんがいるかもしれません。親野先生は「聞き流していい場合もあります」といいます。先生の話をどのように受け取るといいか、ケース別に話してもらいました。

●新しい担任と子どもが合わない場合
 新しい学年をむかえて、四月後半から五月になると、よく前年度に教えた子のお父さんお母さんから相談電話がきたものです。多くは「新しい担任の先生と子どもが合わなくてなやんでいる」というもの。前の担任の先生と新しい先生の違いに、気をもむことがあるかもしれませんね。
 もし、先生がしっかりした人なら、前任者とタイプがちがっても気にする必要はありません。なれが解決してくれるはずです。去年まではおおらかな先生だったけれど、今年の先生は細かいという場合、その先生に教える情熱があれば心配いりません。夏頃になれば子どももなれるでしょう。
 問題は過去に学級崩壊などを起こした先生です。不安があれば前の先生に事情をきいてみてもいいでしょう。

●注意を受け流していいときも
 教師も人間ですからいろいろなタイプの人がいます。わたしの経験からお話しすると、前任者がプラス思考の先生で、新しい先生がマイナス思考だと、子どもや親がとまどうようです。
 整理整頓ができない。集中力がない。去年までの先生は気にしなかったわが子の態度が新しい先生には気になる。また、ふだんから注意を与えておかないと、成績表で「がんばりましょう」と書きにくいと思い、予防線をはっている場合もあります。たとえば、事前に何も注意しないでおいて、成績表でいきなり「整理整頓ができない」にすると、お父さんお母さんから「納得できない」と言われてしまうからです。
 ですから、もし先生からこれまで聞いたことがないような注意を受けても、聞き流していい場合があります。子どもは何も変わっていないのに、見る人がかわったことによって注意を受けるケースです。片づけが苦手な子にいくらいっても直りません。無理に直そうとすると、子どもにストレスがたまって親子関係がおかしくなります。それよりその子のいいところをほめて、のばしてあげるほうが得策です。
 おうちの方がこのことに気づいたら、先生からの注意を子どもに伝えず、おなかの中におさめておくほうがいいでしょう。ただ、子どもが学校でも先生から同じ注意を受けていることがあります。ストレスがたまっているかもしれないので、家でよく話を聞いてあげましょう。
 注意したいのは先生のタイプのちがいで注意を受けたのではなく、子ども自身に変化が生じているときです。

●家庭環境と友だち関係の変化に注意
 原因として考えられる一つは、家庭環境の変化。お父さんが単身赴任になったとか、下の子が生まれて本人が親に以前ほどかまってもらえず、さびしさを感じているケースなど。最近、家庭に変化がなかったか、ふり返ってみてください。
 もう一つは友だち関係の問題。友だちづきあいは化学変化のようなもので、友だち関係の変化で思いもよらぬ反応を引き起こすことがあります。子どもの話に耳をかたむけたり、担任や友だちの親からも情報を得たりしましょう。また、新しい先生との関係がうまくいかなくて子どもがやる気をなくしているときは、担任の先生とうまくコミュニケーションをとる必要があります。
 思い当たるところがなければ、親は子どものための防波堤となって、逆に担任の先生に子どものよいところをそれとなく伝えるといいでしょう。学校での立ち話の中でさりげなく伝えたり、連絡帳にひと言書いたり。さらりと嫌みなく子どもを売りこむのです。そうすれば、先生がお子さんを見る目もかわってくるでしょう。

朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年5月19日)

親野智可等先生のメルマガ「親力で決まる子供の将来」は、http://www.oyaryoku.jp/から手続き

 


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