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「早速、新しい担任の先生に相談したいことがあるのだけれど、うまく話を聞いてもらえるだろうか」。そんなことを思っているお父さんお母さんはいませんか。親野先生は「今から担任の先生と『なじみ』になっておくといいですね」。今回は、先生との信頼関係のきずき方をアドバイスします。
●まずは気軽に立ち話を
なじみの店があると便利。ちょっとした無理を聞いてくれるし、ときにはオマケもしてくれる。わたしも針治療で先生となじみになり、いろいろなことを気軽にお願いできるようになりました。保護者と学校の先生の関係も同じです。お父さんお母さんも担任の先生となじみになっておくといいでしょう。
そうすれば、子どものようすで気になることがあったとき、担任の先生へ気軽に話しかけられるでしょうし、問題が生じても日ごろのコミュニケーションの蓄積が話し合いを円滑にしてくれるはずです。
なじみでないと「これくらいのことで先生に聞くのは悪いかしら……」という気持ちになってしまいがちですね。教師としても、家庭の情報はほしいので、コミュニケーションを遠慮されてしまうのは、きっと本意ではないはずです。
担任の先生と「なじみ」になるにあたって、教師の立場からのアドバイスをしたいと思います。担任の先生と上手に子ども情報を交換するにはどうしたらいいのでしょうか。
まずは、授業参観、懇談会、学校行事、子どもをむかえに来たとき、あるいはPTAの仕事などで学校を訪れた機会を利用して、短い立ち話をするとよいでしょう。ただし、先生もいそがしいですから、長話は禁物です。
●連絡帳もこまめに有効利用
あたりまえですが、「いつもお世話になっています」とあいさつをして、子どもの学校でのようすをかんたんに聞いてみてください。こうして顔を知ってもらい、先生のほうで親の顔と子どもの顔がつながると、先生から声をかけてくれる場合もあります。
もう一つは連絡帳や生活カード、読書カードなども有効です。子どもの家でのようすやがんばっていることなどを書いてもらうと、教師としてはとても参考になります。でも、あまりマイナス面ばかり書くのは逆効果です。回数が多い場合は「お返事は不要です」と最後に書きそえてもらうと助かります。
●小さな異変に早く気づける
先生と親がなじみだったおかげで友だち関係のちょっとした異変に早く気づくことができた例を紹介しましょう。こんなことがありました。
あるお母さんが用事で学校へたずねたとき、先生が「実は学校でちょっとしたケンカがあったんですよ」と話しかけてきてくれました。お母さんは「少し子どもの元気がないけれど、わざわざ電話で担任に聞くほどでもないかしら」と思っていたところだったそうです。なじみでなかったら先生も気軽に言えなかったかもしれません。
逆になじみでなかったため小さな問題が大きくなってしまったこともありました。
わたしの場合ではないのですが、Aくんが靴を間違ってはいて帰ってきたので、お母さんが担任の先生に電話したらしいのです。すると、その先生が「実はBくんがトロくてAくんの靴と間違えたようです」と話しました。
この言葉に反応したお母さんが「先生ともあろう人がトロいとは何ですか」と激怒。大問題になりました。たしかに不適切な言葉づかいでしたが、日ごろからその先生の開けっぴろげな人柄が分かっていれば、「先生、言葉づかいには気をつけてくださいよ」で、すんだことでしょう。その後おたがいに気まずくなってしまいました。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年4月14日)
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